派遣社員とは?仕事内容や正社員にはないメリット・デメリットも解説
派遣社員と聞くと、正社員と比べて給料が低かったり、福利厚生が良くないイメージがありますよね。しかし、実際にはどんな働き方か具体的にイメージできている人は少ないです。
では、実際の派遣社員の待遇はどうなっているのでしょうか。
この記事を最後まで読むと、派遣社員と正社員の違いやメリット・デメリットについて詳しく知ることができますよ。
✓ 正社員に比べて不安定なのは事実
✓ 自分にあった仕事が必ずできるメリットも
派遣社員とは?正社員との違いも解説
派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、ほかの企業に派遣される社員のことです。人が足りないところに人を貸すような仕事です。
基本的には派遣先の職場で働くことになりますが、あくまで派遣会社の社員として働きます。そのため給料の支払いは派遣会社からです。
また、派遣社員には以下の2つの働き方があります。
- 登録型派遣:派遣先の企業が決まった時点で雇用契約が始まる
- 常用型派遣:常に派遣会社と雇用関係を結んでいる
ほとんどの派遣会社は「登録型派遣」で契約しています。
なので、派遣会社に登録しただけでは給料は発生しません。雇用が決まって実際に働いた時間だけ給料が支払われます。
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派遣社員の5つのメリット
派遣社員として働くメリットは以下の5つあります。
- 複数の仕事を経験できる
- ライフワークバランスを決めやすい
- 自分のスキルを生かした仕事ができる
- 入社難易度の高い企業で働ける可能性がある
- 福利厚生や社会保険の加入ができる
派遣社員には「自由」という大きなメリットがあります。
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
1.複数の仕事を経験できる
派遣社員は決められた期間内で職場を変えて働くため、その分だけさまざまな仕事を経験できます。
自分のやりたいことがわからない人でも、続けていれば複数の仕事に就くことが可能です。
また、派遣会社では将来的なキャリアプランまでサポートしてくれます。
2.ライフワークバランスを決めやすい
派遣社員は自分が求めている条件にマッチした仕事を選べます。
派遣社員の仕事内容は、派遣会社と派遣先の企業が結ぶ契約条件によってこまかく決められているからです。
派遣先の企業は、原則として契約条件にない仕事をさせることはできません。
そのため、派遣先の企業を選ぶときの仕事内容がそのまま反映されます。
例えば以下の条件で仕事を探せます。
- 自宅近く
- 残業なし
- 週3日出勤
派遣社員なら、あなたが理想の働き方ができる職場を見つけやすいです。
3.自分のスキルを活かした仕事ができる
派遣会社には複数の仕事依頼が届きます。仕事内容は働く前にある程度わかっているため、あなたのスキルを活かせる仕事を選べます。
新卒で正社員になっても内部の話は不透明です。派遣会社なら以前にほかの派遣社員を出していれば、内部の情報や働き方の実情がわかります。
あなたの得意分野やこれまでのキャリアも伝えておくことで、お互いにマッチした仕事紹介が可能です。
4.難易度の高い企業で働ける可能性がある
派遣社員なら、正社員としての雇用条件が厳しい企業でも働ける可能性があります。
派遣先の企業から求人さえあれば、採用の条件は決められていないからです。
そのため、正規雇用が難しい以下の職種でも働ける可能性があります。
- IT企業
- 外資系企業
- マスコミ・メディア系
どうしても働きたい企業があるけど今の実力では内定をもらえない場合は、派遣社員からスタートするのもおすすめです。
5.福利厚生や社会保険の加入ができる
派遣社員でも条件を満たせば、派遣先の企業の福利厚生が受けられる場合や社会保険の加入ができる場合があります。
社会保険に関しては、以下の条件を満たしていれば加入が義務付けられます。
- 契約期間が2ヶ月以上
- 1週間の所定労働時間が30時間以上
雇用保険は以下の条件を満たしていれば、加入できます。
- 31日以上継続して働く
- 1週間の所定労働時間が20時間以上
福利厚生は派遣先の企業によっても異なりますが、契約期間が長ければ有給休暇がとれることもあります。
派遣社員の3つのデメリット
派遣社員で働くデメリットは以下の3つです。
- 収入や待遇は正社員より悪い
- 雇用期間に制限がある
- 責任のある仕事を任せてもらえない
派遣社員には、自由に働ける反面、「不安定」というデメリットがあります。
詳しく見ていきましょう。
1.給料や待遇は正社員より悪い
派遣社員の給料は、派遣先の企業によって決められます。
基本的にはその企業の正社員より仕事の責任が軽い分、給料や待遇は悪いです。
給料や待遇面では、以下の違いがあります。
- 基本給は約8割ほど
- 交通費は自己負担
- 有給の数が少ない
- 賞与・退職金がない
給料は時給計算の企業が多いため、祝祭日が多い月は給料が減ります。
給料や待遇を正社員と比べると、明らかに悪いと言えます。
2.雇用期間に制限がある
派遣社員が派遣先の企業で働ける期間は決められています。契約期間は派遣先の企業によって違いますが、3ヶ月契約や6ヶ月契約が多いです。
契約期間が終わると「更新」か「契約終了」となります。いずれいせよ、契約終了日が近づくたびに収入が0になる可能性があります。
契約期間が終われば、次の仕事が決まるまでは収入はありません。
安定した収入を得られないことは、精神的にも余裕がなくなります。
3.責任のある仕事を任せてもらえない
短い契約期間しか働かない派遣社員に、責任のある仕事は任せてもらえません。
経験の浅い人に任せてミスをされると、派遣先の企業が困るからです。
また、数ヶ月しか働かない人に難しい仕事を教えても、教える時間が無駄になります。
派遣先の企業もそれがわかっているため、わざわざ責任のある仕事を任せようとしません。
正社員の4つのメリット
ここまでは派遣社員の特徴について見てきましたが、正社員についてはどうでしょうか。
正社員として働くメリットは4つあります。
- 雇用が安定している
- 賞与や退職金がある
- 昇給や昇格ができる
- 福利厚生の恩恵を受けられる
派遣社員とは違った「安定」というメリットが大きいです。
それでは以下で解説します。
1.雇用が安定している
正社員は雇用関係がしっかり結ばれており、かんたんにはクビになりません。
自分から辞めるか、会社が倒産しなければ雇用が継続します。
また、正社員として雇用されていれば、毎月決まった給料が入ります。
給料が安定して入ることがわかれば気持ちに余裕もできて、仕事に専念することが可能です。
2.賞与や退職金がある
正社員には、派遣社員にはない賞与や退職金があります。
企業にもよりますが、賞与は毎年二回でるところが多いです。また、退職金は働いた期間が長いほど多くもらえます。
契約期間が短い派遣社員と違って、正社員は長く働ける分まとまったお金を受け取れます。
3.昇給や昇格ができる
正社員は長く勤めるほど昇給します。そして、昇給すれば基本給があがり、月の収入も変化します。
また、スキルや功績が認められれば、昇格して役職がつくことも多いです。役職がつけば、さらに給料はあがります。
長く勤めると給料が上がる正社員に対して、派遣社員は時給制がほとんどです。
歳をとっても給料が上がらない派遣社員と違う、大きなポイントです。
4.福利厚生の恩恵を受けられる
正社員なら企業の福利厚生を受けられます。
福利厚生には以下のようなものがあります。
- 有給休暇
- 交通費の支給
- 住宅手当の支給
- 社宅や寮に住める
そもそも契約期間が決まっている派遣社員は、住宅手当などの恩恵は受けられません。
会社にもよりますが、終身雇用が基本の正社員は、交通費や家賃を節約できます。
正社員の3つのデメリット
正社員のデメリットは以下の3つです。
- 異動や転職がある
- 仕事の責任が重い
- やりたい仕事ができない
正社員は守られている反面「縛られている」というデメリットがあります。
それでは以下で見ていきましょう。
1.異動や転勤がある
正社員には異動や転職を命じられることがあります。
基本的には企業の方針に逆らうことができないため、転勤を命じられるたび引越し作業や新しい仕事を覚える必要があります。
派遣社員は派遣先が決まった時点で、業務内容も決められています。
そのため、一度決まった仕事内容は契約終了まで変わることはありません。
一方、正社員は収入が安定していますが、働き方は常に変化を求められます。会社の都合を引き受ける面倒がある分、給与が安定しているわけですね。
2.仕事の責任が重い
派遣社員と違って、正社員には仕事に重みがあります。
正社員は会社の名前を背負っているため、ミスをすると自分の責任となることはもちろん、上司にも迷惑がかかり、大きなミスは最終的に会社の問題になります。そうなると場合によっては責任問題になり、処罰を受ける可能性があります。
派遣社員がミスをしても社員の指示ミスという判断になり、責任問題にはなりません。
3.やりたい仕事ができない
正社員は雇用された後に仕事内容が決まることが多く、やりたかった業務ができないことは多いです。
将来のキャリアアップのためにさまざまな経験を積ませようと、異動や転勤を命ぜられます。希望は出せても、そのとおりに仕事ができるとは限りません。
派遣社員は仕事を決める時点で、派遣会社に寄せられた仕事の中から得意分野を選べます。
派遣社員が向いている人の3つの特徴
正社員より派遣社員として働く方が向いている人の特徴は、以下の3つあります。
- プライベートを大事にしたい
- 自分のスキルを活かしたい
- 将来確実に正社員になりたい
上記の特徴に当てはまる方は、派遣社員が向いています。
以下で詳しく解説していきましょう。
1.プライベートを大事にしたい
プライベートの時間を大切にしたい方は派遣社員がおすすめです。
派遣社員は、派遣期間や勤務時間がきっちり決まっているからです。企業的にも時給で働いている派遣社員に残業をしてほしくありません。
仕事終わりや休日に趣味や習い事など、予定を入れてのんびり暮らしたい人におすすめです。
2.自分のスキルを活かしたい
せっかく持っているスキルを活かせる仕事がしたい方は、派遣社員に向いています。
派遣会社は仕事の内容や派遣先の企業の中身がある程度わかった状態で仕事を選べるからです。
派遣先の企業としても、派遣として短期間だけ職場に来てもらう人には、即戦力となる人材を求めています。
特にすぐれたスキルを持っている場合は、活かせる職場を選びましょう。
資格やスコア、これまでにした具体的な経験や実績があるとさらに選びやすくなります。
3.将来確実に正社員になりたい
将来はその会社の正社員として働きたい場合も、派遣社員として働き始めるのがおすすめです。
有名企業の正社員雇用は倍率が高く、試験も難しいことが多いです。しかし、そんな企業ほど派遣社員を募集していることもあります。
派遣社員としてその企業で働いたのち、企業と本人の同意があれば契約の延長が可能です。さらに、優秀な人材だと判断されれば、直接正社員として雇用されることもあります。
時間をかけてでもその企業に入りたい場合は、派遣社員から始めるのもひとつの方法です。
派遣社員から正社員になる2つの方法
派遣社員が正社員になる方法は、以下の2つあります。
- 紹介予定派遣で契約してもらう
- 派遣先で経験した職種に転職する
将来的には正社員を目指している方は、上記の方法で計画を立てましょう。
以下で詳しく説明していきます。
1.紹介予定派遣で契約してもらう
紹介予定派遣で契約してもらえば、高確率で正社員になれます。
最長6ヶ月間の試用期間を経て、本人と派遣先の企業の合意があればそのまま正社員として雇用されます。
一定期間働いて職場環境や業務内容がわかっている状態なので、ミスマッチを起こしにくいメリットもあります。
いきなり正社員を目指すよりも確率が高い方法です。
2.派遣先で経験した職種に転職する
派遣先の企業でその職種の実務経験を積むことで、転職活動に活かす方法があります。
とくに、専門的な職種の正社員は、経験者を募集していることが多いです。その場合に派遣社員として働いた経験を活かせます。
転職エージェントなどを利用して一から転職する方法もありますが、実績や実務経験がある方が確実です。
あなたの目指す職種にもよりますが、どんな形でも経験を積むことは転職に有利にはたらきます。
まとめ
この記事では、派遣社員と正社員の違いやメリット・デメリットについて詳しくご紹介しました。
派遣社員は自由な働き方が魅力で、ライフワークバランスを自分で決めやすいです。
プライベートを大切にしたい方は派遣社員になりましょう。