アルバイトに落ちる原因とは？不採用につながる9つの理由と受かるためのコツを解説

アルバイトを始めるためには、まず書類選考や面接を通過して採用を勝ち取る必要があります。しかし、なかなか合格できず「どうすれば面接に受かるのか」と悩んでいる方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、アルバイトに落ちる主な原因と、合格を手にするために押さえておきたいコツをわかりやすく解説します。

【履歴書】アルバイトに応募して落ちる4つの理由

「アルバイトなら簡単に採用してもらえる」「バイトの面接で不採用になることはほとんどない」と考えている方もいるかもしれません。しかし、募集しているポジションや応募条件に合わない場合、面接で落とされる可能性は十分にあります。

本記事では、履歴書の内容を中心に、アルバイトの採用選考で不採用となってしまう理由を解説します。なぜ落ちてしまうのかを理解し、その原因に対策を講じるためのヒントにぜひお役立てください。

1.条件を満たしていない

求人票に「高校生不可」「要運転免許」などの条件が明記されている場合、いくら能力が高くても、その条件を満たさない限り採用されることはありません。「週4日以上」「土日のどちらかに勤務可能」など、勤務日数や勤務日に関する条件も同様です。

また、勤務日数や勤務日に関しては、あくまで最低条件として提示されているケースが多く、条件通りにはたらける場合でも、より柔軟に稼働できる人の方が優先されることがあります。応募条件を満たすことは採用における大前提なので、事前によく確認してから応募するようにしましょう。

2.丁寧に書かれていない

履歴書は審査のための書類であり、応募先に熱意を伝えるためのツールです。そのため、空欄が多かったり、誤字・脱字や言葉の間違いが多かったりすると、書類選考の段階で落ちる可能性が高まります。

たとえば、志望動機を空欄のままにして提出すると、やる気がないと捉えられかねません。誤字・脱字や間違いが多いと、「仕事でも頻繁にミスをするかも……」と思われる可能性も。履歴書を作成する際は、空欄をなくし、間違いがないかしっかり見直しましょう。

また、修正テープや修正液を使用している箇所が多いと見栄えが悪くなるため、可能な限り書き直して提出するようにしてください。

3.志望動機の書き方がよくない

志望動機欄はやる気や熱意を伝える貴重なスペースであるため、あいまいな志望動機を記載したり、熱意が伝わらない書き方をしたりするのはNGです。「家が近いから」「時給が高いから」などの理由による応募が悪いわけではありませんが、やる気や熱意が伝わらない書き方では採用につながりません。

「家から近くて通いやすく、学業への影響が出づらいので〜」や「進学費用を貯めたい私にとって、時給の高さが非常に魅力的で〜」など、なるべくポジティブに伝える工夫をしましょう。

4.顔写真が適切でない

履歴書の顔写真に明確な決まりはありませんが、基本のマナーはあります。顔写真を用意する際に意識したい基本のマナーは以下のとおりです。

最近はスマートフォンのカメラで撮影した写真を使用できるケースも増えてきていますが、スナップ写真などの履歴書向きでない写真を用いるのはおすすめできません。

書類選考では、写真の印象で結果が決まるケースも少なくないため、マナーを守って撮影した写真を用いるようにしましょう。

【面接】アルバイトに応募して落ちる5つの理由

書類選考を通過しても、面接で不採用になってしまうとせっかくのチャンスを活かせません。そこで本項目では、面接で落ちてしまう主な理由とその対策について解説します。

面接に臨む前に「なぜ落ちるのか」をしっかり把握し、十分な準備をしておくことで、合格の可能性を高めましょう。

1.応募条件と合わない

書類選考同様、応募条件と合わないと判断された場合は面接で落ちる可能性があります。募集要項に記載されている時間帯や曜日にシフトに入れないと、採用側が望むシフトが組めないため採用してもらえません。

また、募集要項に「基本的なパソコンスキル」「接客経験」などの必須となるスキルが記載されている場合は、それらのスキルを持ち合わせていないと落とされてしまいます。

条件の不一致によって面接の段階で落とされると、それまでの時間や手間が無駄になってしまうため、提示されている条件を満たしているかどうか事前に確認した上で応募するようにしてください。

2.遅刻してしまう

面接の時間に遅刻した場合は、高い確率で不採用となります。アルバイトは高校生から応募できるものも多いですが、たとえ高校生であっても時間は守るのが当たり前です。

遅刻した時点で「やる気がない」と思われ、不採用となる可能性が高くなります。そのため、面接の時間に遅刻するのはNGです。

公共交通機関の乱れなど仕方のない理由で遅刻しそうな場合は、必ず事前に連絡を入れるようにしましょう。

3.受け答えができない

アルバイトの面接ではいろいろと質問されますが、質問に対してきちんと受け答えができない場合も落ちる可能性が高まります。コミュニケーション能力は、採用担当者が重視するポイントの1つです。

職種によって例外もありますが、職場では複数人がチームとなってはたらくことが多いため、コミュニケーション能力に難があると捉えられると採用してもらうことはできません。

回答につまったり時間がかかったりすることは問題ありませんが、「返事をしない」「相手の顔を見て話さない」など、コミュニケーションに問題があると捉えられる行為は避けるようにしましょう。

4.はたらいていない期間の説明ができない

一定期間はたらいていない時期（ブランク）がある場合は、その理由をきちんと説明できるように事前に準備しておきましょう。

ブランクが長いほど、面接でその点について詳しく質問される可能性が高まります。理由が明確であれば特に問題になりませんが、説明があいまいだったり根拠のない理由だったりすると、相手に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。

「資格の勉強をしていた」「家業の手伝いをしていた」など、なるべくポジティブな理由を用意しておきましょう。

5.マナーや態度に問題がある

応募条件を満たしており、能力に問題がなかったとしても、面接時のマナーや態度に問題があるようでは採用は勝ち取れません。挨拶や敬語ができなかったり、身だしなみが適切でなかったりすると、落ちる可能性が高まります。

少しでも良い印象を持ってもらうためにも、面接時のマナーや態度に関する基本を事前に確認しておくようにしましょう。

アルバイトに落ちないための5つのコツ

アルバイトで採用を勝ち取るには、いくつかのポイントをしっかり押さえることが大切です。以下では、アルバイトに受かるために知っておきたい5つのコツをご紹介します。

1.募集の条件を確認する

アルバイトの求人情報には、年齢や勤務時間、必須スキルなど、さまざまな条件が記載されています。どれだけ能力や意欲があっても、記載されている条件を満たしていなければ採用されることは難しいでしょう。

応募前に必ずこれらの条件を読み込むようにしてください。また、応募先の企業や店舗のホームページなどで情報収集を行うと、どのような人物を求めているかがさらに把握しやすくなり、書類選考や面接でも的確にアピールできるようになります。

2.基本的なマナーを見直す

挨拶や身だしなみなどの基本的なマナーは、採用と不採用を大きく分けるポイントの1つです。

アルバイトの場合、スキルや経験よりも基本的なマナーが備わっているかが重要視される傾向があるため、身だしなみを整えたりしっかり挨拶をしたりすることが非常に重要です。

また、相手の質問に対する受け答えも印象に大きく影響するため、きちんと返事をしてハキハキ喋るなど、受け答えの点でも良い印象を持ってもらえるようにしましょう。

3.面接に向けて準備をする

アルバイトの面接ではさまざまな質問をされますが、回答につまったりズレた回答をしたりすると、「この人を採用して大丈夫かな……」といった印象を持たれかねません。

回答につまったりズレた回答をしたりする可能性を減らすためにも、事前によく聞かれる質問を調べ、回答を準備しておくようにしましょう。

アルバイトの面接で聞かれる可能性が高い質問としては、以下のようなものが挙げられます。

4.志望動機で熱意を伝える

アルバイトでは、スキルや経験よりもやる気や熱意、意欲が重視される傾向があります。いくら人柄が良く、スキルや経験があっても、やる気や意欲のない人は採用されません。「アルバイトだから」と軽く考えず、志望動機でやる気や熱意を伝えるようにしましょう。

求人に応募した理由はもちろん、アルバイトを始める目的や自分の能力をどう活かそうと考えているかなど、熱意を具体的に伝えられると採用してもらえる可能性が高まります。

5.シフトや勤務条件に柔軟に対応する

どれだけ意欲やスキルがあっても、面接官に「この人はシフトに融通が利かないかもしれない」と思われると採用は難しくなります。特にアルバイトは急な人手不足をカバーする場合も多いため、勤務曜日や時間帯についてある程度柔軟に対応できる姿勢を示すことが重要です。

無理なく働ける範囲をきちんと把握したうえで、面接でも「この日なら対応できます」と具体的に伝えると好印象につながります。

落ちる理由の対策をしてアルバイトの応募を続けよう

アルバイトの選考で不採用になるのを避けるには、まずは落ちる原因やよくあるケースを正しく理解し、適切な対策を行うことが何より重要です。応募条件を細かく確認し、基本的なマナーを徹底した上で、面接準備や志望動機のアピールポイントを明確にしていけば、不採用のリスクはぐっと下がります。

とはいえ、一度や二度の応募で希望通りの結果が出るとは限りません。今回ご紹介した書類選考や面接を突破するコツを参考にしながら、採用につながる確率を少しでも高められるよう、しっかりと対策をとって応募を続けていきましょう。