職場の人間関係で悩む人は6割!ストレスを溜めないための対処法を解説
配属された職場で、人間関係がうまくいかなくて悩んでいる人はいるのではないでしょうか。
会社は不特定多数の人が集まる環境であり「相性が悪い」という人とも一緒に仕事をしなければいけません。
では、どうすれば職場で人間関係に悩まずに仕事ができるのでしょうか。
そこでこの記事では、職場の人間関係で悩まなくなる対処法をご紹介します。
✓ 人間関係のストレスを放っておくと危ない3つの理由
✓ 職場の人間関係が悪くなる5つの理由
✓ 職場の人間関係を良くする具体的な3つの行動
この記事を最後まで読めば「人間関係が悪い職場で働きたくない」という悩みが解決します。
職場の人間関係で悩む人は約6割!良くないのが普通?
職場の人間関係で悩んでいる人はあなただけではありません。
なぜなら、会社を選ぶのは自分ですが同僚や上司など「人」を選ぶことはできないからです。
相性の悪い人がいても、我慢して働かないといけないんですね。
人間関係の悩みは6割の人が持っている
厚生労働省の「職場におけるメンタルヘルス対策の状況(2016年)1ぺージ目」に関する調査では、仕事や職場環境に関することで悩みやストレスを感じている労働者は59.5% でした。
つまり、人間関係で悩んでいるのはあなただけではなく、会社で働いている人の6割が「あの人とは性格が合わないな」「この職場の雰囲気は、私には合わない…」と感じているのです。
また、厚生労働省の「平成 30 年若年者雇用実態調査の概況(2018年)21ページ」に関する調査では、人間関係の悩みで退職した34歳以下の人は26.9%いました。
上記の結果から、人間関係の悩みは会社員として働いている人のほとんどが感じたことのあるとわかります。
対人関係の三重円|職場の人間関係は悪いのが普通
心理学では「対人関係の三重円」という考え方があり「職場の人間関係が悪いのが普通」ということが提唱されています。
三重円とは、中心にいる「自分」から三重の円をつくり「円の外側にいる関係の人ほど、心理的に人間関係の重要度を下げている」という考え方のことです。
具体的には、それぞれの円は1番内側が「家族・恋人」で2番目の円が「友人・知り合い」、3番目の円を「職場の人間」を表しています。
円の外側ほど関心が薄くなるため、職場の人と「地元の友人」や「部活の仲間」のように仲良くしようとしても、うまくいかず精神的に負荷がかかるのです。
この「対人関係の三重円」の理論では「そもそも職場の人間とは仲良くできないのが普通であり、無理にいい顔をしようとして疲れる必要はない」ということを伝えています。
2枚のピザ理論|チームの人数は決まっている
「職場の人数が多いと、人間関係でのトラブルが起こりやすい」という理論を提唱した有名な話として「2枚のピザ理論」という話があります。
これはAmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏が提唱した理論です。
2枚のピザ理論とは、具体的には「チームで仕事を効率的におこなうためには、ピザ2枚でまかなえる人数が適切だ」という意味です。
つまり、 1つのチームは5人〜8人程度で結成するのが丁度よく、10人を超えると意思疎通ができずに組織が分裂する可能性が高いとジェフ・ベゾス氏はいっています。
Amazonはこの理論で経営されてきたからこそ世界最大級の企業となっているため、信頼性は間違いなく証明されているでしょう。
そのため、職場でチームを作る場合は5人〜8人で結成し、もし10人を超える場合はそれを分けるか、その中でリーダーを2人用意するのが理想とされています。
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人間関係のストレスを放っておくと危ない3つの理由
人間関係のストレスを放っておくと、気づかないうちに身体におよぼす被害は大きいのです。
ストレスを放っておくと危険な理由は、以下の3つです。
- ストレスが溜まっていることに気づけない
- 精神的・肉体的に疲労して仕事の効率が下がる
- 最悪の場合は不眠症やうつ病になる可能性がある
ストレスで身体に支障が出てからでは対処が遅くなってしまうため「ストレスが溜まっているかも?」と少しでも感じたら、対処が必要なのです。
まずは、放置した場合のリスクについて見ていきましょう。
1. ストレスが溜まっていることに気づけない
そもそも、ストレスなどの精神的なダメージは、外傷と違って負傷していることに気づきにくいことが危険なポイントです。
あなたは会社で「ストレス診断」という検査を受けたことがありませんか?
「ストレス診断」のような検査があるように、自分では気づいていなくてもストレスが溜まると少なからず身体に変化が表れるのです。
身体に起こりやすい変化としては以下のとおり。
- 仕事にやる気が出ない
- なかなか寝付けなくなった
- 急に不安になることがある
また、小さなストレスは「備品が足りない」「掃除はほとんど自分がやっている」などの不満でも溜まっていくのです。
自分では気づかないような小さなストレスでも「これくらいは我慢できる」と放置していると、一気に爆発するほどのストレスになっている可能性があります。
2. 精神的・肉体的に疲労して仕事の効率が下がる
ストレスが溜まると精神的・肉体的に疲労し、仕事の効率が悪くなるのです。
仕事の効率が悪くなる理由は、以下のとおりです。
- 睡眠不足で脳が働かない
- ご飯が食べられず体力がなくなる
- 色んなことが気になって集中力がない
仕事でいいパフォーマンスが出せないとミスも増え、仕事も溜まってしまうと、さらに精神的に追い込まれてしまうかもしれません。
そのため、ストレスで身体が疲れている状態で仕事を続けるということは、どんどん状態が悪くなっていくことになります。
3. 最悪の場合は不眠症やうつ病になる可能性がある
職場で人間関係のストレスを感じるている状態が続くと、最悪の場合は不眠症やうつ病などの心の病気にかかる可能性もあります。
うつ病の発症には明確な原因がわかっていませんが「心配や過労・ストレスが続いたり、孤独や孤立感が強くなったり、将来への希望が見いだせないと感じた時」にかかりやすい、と言われています。(参考:厚生労働省「うつ病を知っていますか?(国民向けパンフレット)」)
うつ病は、本人はかかっているという自覚がなく、最悪の場合自殺まで追い込んでしまう危険な病気です。
不眠症やうつ病を一度患ってしまうと治すのに時間がかかるため、体の不調を感じたら早めにストレスを取り除きましょう。
職場の人間関係が悪くなる4つの理由
職場の人間関係が悪くなるには、以下の4つの理由があります。
- 悪口・陰口を聞いてしまう
- チームの人数が多すぎる
- パワハラ・セクハラ上司がいる
- 社員同士であいさつをしない
あなたにも身に覚えはないでしょうか。
上記の例を感じたことがある場合は、気づかないうちにストレスを感じている可能性があるため注意しましょう。
それでは、以下で詳しくご紹介します。
1. 悪口・陰口を聞いてしまう
誰かが悪口や陰口を言っているのを聞いてしまうと、その人への信頼がなくなって人間関係が悪くなってしまいますよね。
悪口を言っている方はスッキリするかも知れませんが、聞いている方にはストレスが溜まってしまいます。
また、それが自分の悪口ではなく同僚や先輩の悪口でも、いい気分はしないはずです。
「もしかしたら、この人は影で他の人の悪口もいっているのかも知れない」と疑ってしまうと、その人とは仲良くしにくい関係になってしまうでしょう。
そうなると、どんどんコミュニケーションが取りづらい雰囲気になっていきます。
悪口や陰口を言っている人を聞いたりその場に居合わせたりしてしまうと、職場の雰囲気は気まずくなり人間関係が悪くなてしまうのです。
2. チームの人数が多すぎる
職場のチームの人数が多すぎると全員とコミュニケーションが取れないため、話をしなくなる人とは疎遠になってしまいます。
「2枚のピザ理論」もあるように、チーム内の人数は5人〜8人まででなければ意思疎通ができずまとまりがなくなってしまうのです。
上記のように、同じチームなのにコミュニケーションが取れない人がいると、変に気を遣って微妙な雰囲気になってしまいます。
そのため、人数が多いチームに所属していると、人間関係が悪くなることが多いのです。
3. パワハラ・セクハラ上司がいる
セクハラやパワハラをしている上司がいる職場だと、人間関係は良くなりません。
ハラスメントとは相手を不快にする行為。
つまり、 部下がハラスメントを感じているということは、上司の行動に対して不快に思っているということになります。
また、いつも上司が特定の部下に対してパワハラをしている職場では、実際にハラスメントを受けていない人でも職場の雰囲気が悪いと感じるはずです。
上司の行動や機嫌は、職場の雰囲気や人間関係に直接影響するのです。
4. 社員同士であいさつをしない
出社時に「おはようございます」、退社時に「お疲れさまでした」が言い合えない職場は、職場の雰囲気がいいとはいえません。
あいさつは話題がなくても、初対面での人でもできるコミュニケーション。
しかし、それすらできていない職場は、仕事での連絡を取る際も「なんか話しかけづらい」と思うはずです。
つまり、あいさつができない職場は会話が少なく、雰囲気の悪い職場となっていきます。
職場の人間関係でストレスを溜めない6つの対処法
職場の人間関係でストレスを溜めない6つの対処法があります。
- 相手に何も求めない
- 相手の考えは受け入れる
- 自分には否がないか考える
- 嫌なことをはっきり伝える
- 自分のことを責めすぎない
- 他人は変えられないことを理解する
職場の雰囲気を良くするためには、どれかひとつずつでもいいので実践していきましょう。
それでは、以下で詳しく見ていきましょう。
1. 相手に何も求めない
人間関係でストレスを抱えない方法として、相手には何も求めないようにしましょう。
相手に「これくらい言わなくてもわかってくれるよね」と期待しすぎてしまうと、何もしてくれなかったときにそのギャップで相手のことを悪く思ってしまうからです。
例えば、事務系の仕事をしている場合を考えましょう。
あなたが「コピー用紙が少なくなってきたけど、前回は自分が補充したから今回は誰かがやってくれるだろう」と考えたとします。
しかし、誰も補充してくれなければ「なんで誰もやってくれないんだよ!」って思ってしまいますよね。
上記のように、期待していたのにやってくれていないとストレスが溜まってしまいます。
そのため 「コピー用紙がない状況は、自分が困るから補充する」という主体的な考え方ができると、ストレスは感じなくなるのです。
2. 相手の考えは受け入れる
同僚や先輩と意見が食い違って、言い合いになった経験はありませんか。
もし、言い合いになった場合は、相手の意見を一度受け入れることが重要です。
普通なら、相手から「それは間違っている」と言われた場合「なんでそんなことを言うんだ」「そんな言い方をしなくてもいいだろう」と思うことはあるでしょう。
しかし、相手の意見はあくまでの「相手の意見」であるため、あなたがその考えを変えることはできません。
つまり、 相手が考えを変えるときは「相手が納得して、自分で考えを変えたとき」なのです。
それなのに「あなたの言い分は間違っている」と伝えてしまうと、余計に反発されて関係が悪くなります。
もし「相手の言っていることは間違っている」と思っても、まずは一度相手の考えを受け入れましょう。
3. 自分には否がないか考える
話し合いで同僚や先輩と反発したときに「自分には悪い部分はなかったか」と考えるようにしましょう。
一度、冷静になって考えることで「言い方が悪かったかな」「自分の考えに間違いがあったんじゃないか」と考えることができます。
言い合いになるとついカッとなってしまうこともあるでしょう。
しかし「自分が悪かった」と言うことができれば、必ず相手も冷静になり仲直りができるはず。
話し合いで意見が割れたときには、自分が悪いんじゃないかと冷静になる時間を作りましょう。
4. 嫌なことをハッキリ伝える
職場の雰囲気を悪くしないためには、勇気を持って嫌なことはハッキリ相手に「嫌だ」と伝えるようにしましょう。
嫌なこと「嫌だ」と伝えると逆に雰囲気が悪くなりそうな気もしますが、それは逆なのです。
例えば、上司からお願いされて、本当はやりたくないゴミの片付けを引き受けたとしましょう。
一度引き受けてしまうと、あなたが「嫌だ」と伝えるまではずっと頼まれる可能性があります。
そうなると、相手には悪気がなくても嫌なことを押し付けられている気分になり、あなたが一方的に相手のことを嫌いになったりストレスが溜まったりしてしまいます。
そうならないためにも相手に気持ちを伝えることが重要です。
もし直接伝えることが難しい場合は、同僚に相談したり別の上司に相談したりするのもいいでしょう。
5. 自分のことを責めすぎない
ミスがあったり怒られたりてしまうとすぐに自分を責める人もいますが、責めすぎるのはやめましょう。
自分を責めすぎるとネガティブな感情が湧いてしまい、そのせいで周りの雰囲気も悪くなるからです。
例えば、あなたの同僚がミスをして落ち込んでいるときに、あなたが慰めようと声をかけたとしましょう。
しかし、あなたが何を言っても「いいよ、自分はダメなんだから」と言われると「なんだよ、せっかく慰めてあげようと思ったのに!」と感じるはずです。
上位のようにならないためにも、自分でミスをしても自分を責めすぎて周りの雰囲気まで悪くしてしまわないよう注意しましょう。
6. 他人は変えられないことを理解する
相手が自分の意見を理解してくれないと、イライラして職場の雰囲気が悪くなってしまいますよね。
他人と言い合いになったときに「相手は自分の意見を聞き入れてくれない」「絶対に自分が正しいのに、わかってくれない」と思うこともあるでしょう。
しかし、このとき「他人は変えられない」ということを理解しておくことが重要です。
イギリスのことわざで「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉があり「他人を誘導はすることはできても、行動まで制御できるわけではない」という意味です。
上記のことわざは人同士のコミュニケーションでも同じく、 例えば「仕事溜まってることに気づいてよ…」と思ったとしても、いつも気づいてくれないなら急に変わってくれることはないでしょう。
「相手は理解してくれない」と思うのではなく「相手は理解してくれない人なんだ」と割り切れると、余計なストレスを感じずに済むようになります。
職場の人間関係を良くする具体的な行動3選
職場の人間関係を良くする具体的な行動を3つご紹介します。
- あいさつをする
- 相手を褒める
- 人の話を聞く
人間関係を良くするためには自分から行動を変えることが重要です。
それでは、明日からできる具体的な行動を以下でご紹介します。
1. あいさつをする
あいさつはもっとも簡単に相手との距離を縮められるアクションです。
あいさつに限らずですが、相手との会話の回数が増えるほどお互いの警戒心がなくなっていきます。
これを「単純接触効果」といい「繰り返し接していることで相手に好意をもつようになる」という心理的効果のことです。
毎日あいさつをするだけで単純接触効果の恩恵を受けられるため、相手との距離感を縮めることができます。
職場に出てすれ違う人には全員にあいさつをするようになるだけで、あなたを中心とした場所では居心地のいい環境になっているでしょう。
また、シンプルにあいさつを元気よくしてくれる人を悪く言う人はあまりいませんよね。
あなたが「今の職場の人間関係を変えたい」と思うなら、まずはあいさつから始めることがおすすめです。
2. 相手を褒める
「人を褒めることは偉い人がすること」というイメージがある方もいるかも知れませんが、人間関係を良くするためにも人を褒めることは重要です。
「あんまり褒め過ぎたら逆に裏があると思われるんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、人に褒められて文句を言う人はあまりいません。
むしろ、あなたは普通に生活していて誰かに褒められることはありますか?
普通に生活していると褒められる経験はあまりないのです。
だからこそ、相手を褒めると「この人は自分を褒めてくれる人だ」と認識されるため、好印象を持たれるのです。
しかし、いきなり褒めようと思ってもできないと思うので、以下の「さしすせす」を意識してみてください。
- さすがですね
- 知りませんでした
- すごいですね
- センスがありますね
- そうなんですね
面と向かって褒めることはハードルが高い場合は、本人がいないところで褒めてみるのも効果的です。
まずは会話の最中に相槌を打つ練習からしてみるのもいいでしょう。
あなたへの印象が良くなれば自然と人間関係も良くなっていくはずです。
3. 人の話を聞く
相手の話を聞いてあげると、喜んでもらえることが多いです。
人には承認欲求があるため「話を聞いてもらえた」と思うと嬉しくなるからです。
そのため、相手が話をしているときには否定をせずに聞いてあげることで、相手からの印象がよくなります。
逆に、人の話をさえぎってまで自分の話や主張を語るような人とは、あまり話したいとは思わないですよね。
聞き上手になれば、人からの印象はよくなります。
「聞き上手になるって難しそう」と感じた方は、まずは「オウム返し」を実践してみてください。
例えば「昨日美味しいお寿司屋さんに行ったんだよね」と言われたら「へ〜、お寿司屋さんへ行ったんですね。」と、相手の話を繰り返す方法です。
話を繰り返すことで、相手には「ちゃんと話を聞いてくれているんだな」と思わせることができるのです。
職場の人間関係が良くならないなら転職がおすすめ
自分でできる対処法を試しても職場の人間関係がよくならない場合は、最終手段として転職することがおすすめです。
自分が変わってもどうすることもできなければ、あとは環境を変えるしか方法はありません。
会社内に違う部署がある場合は、異動願いを出すのもいいでしょう。
人間関係で悩んでいる場合、 手っ取り早い方法は転職をして人間関係をリセットすることです。
もし「転職は難しそう」「転職したいけど中々踏み出せない」という方は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
この記事では、職場の人間関係が悪いと感じている人が、その環境から抜け出す対処法をご紹介しました。
職場の雰囲気を乱す上司がいたり人の悪口をいう同僚がいたりすると、職場の人間関係が悪くなるのはしかたありません。
あいさつをしたり相手の意見を聞き入れたりして、職場の雰囲気を良くする方法はありますが、それでも職場でストレスを感じる場合は、部署の異動や転職することがおすすめです。
ストレスを抱え続けていると最悪の場合は不眠症やうつ病にかかる可能性もあるため、早めに対処しましょう。
もし、転職を考えているけどなかなか動き出せないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。