職業訓練校とは?特徴や申込方法、貰える給付金額について徹底解説!

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最近の経済状況は景気が良いとは言えません。

企業によってはリストラされたり派遣切りにあってしまった人もいます。

転職活動をしても雇用してくれる企業が無ければ、働いてお金を稼ぐこともできないので、求職者にとっては死活問題です。

そんな人にオススメなのが職業訓練校。

名前は聞いたことがあっても、どういうものか知らないという人も多いのではないのでしょうか。

そこで今回は職業訓練校の概要や特徴、申込方法などについて紹介していきます。

この記事をざっくり言うと
✓ 所属することで失業給付金の受け取りが早くなる
✓ 失業給付金の期間も延長される

✓ 最長で2年間継続できる

目次

職業訓練校とは?

職業訓練校とは、職を探している人が次の仕事を見つけるための間、転職に役立つスキルや資格を授業で学びながら給付金を受け取れる制度です。

学べる分野が幅広く、最近ではプログラミングや動画編集などのクリエイティブなスキルまで習得することができます。

また、給付金を受け取りながらスキルを習得することができるので、金銭面の不安もありません。

職業訓練校はこのままの名前だと厳しそうなイメージを与えてしまいます。

そのため、別名で「ハロートレーニング」とも言われています。

「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」がある

職業訓練は「公共職業訓練」「求職者支援訓練」の2種類に分かれています。

公共職業訓練は、失業保険を受給できる人が対象です。

会社を自己都合で退職した場合には、失業保険給付金をもらうまでに、ある程度の期間が空きます。

しかし、公共職業訓練では期間が空くことなく、すぐに給付金を受け取ることができるのです。

毎月の認定日などもなく、訓練期間も最長2年まで継続可能です。

入校時期もあらかじめ決まっているので、入校を希望するのであれば早めに確認しましょう。

一方で、求職者支援訓練は失業保険を受給できない人が対象です。

失業保険を受給できない人とは、主にフリーターやパートなど、雇用保険に入っていない場合です。

訓練期間も最長6ヶ月と短いですが、条件に該当すれば毎月10万円が給付される訓練受講手当をもらうことができます。

申し込みをおこなうときには自分がどちらに該当するか確認しましょう。

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貰える給付金額について

先ほど少し触れましたが、公共職業訓練と求職者支援訓練でもらうことのできる給付金額が異なります。

公共職業訓練の場合

公共職業訓練では、主に失業手当で貰える金額を受け取ることができます

ちなみに失業手当の金額は年齢や以前までもらっていた給与によって異なります。

大体の場合、以前受け取っていた給与の50〜80%を受け取ることが可能です。

さらに、1日500円、最大40日分の受講手当と、ハローワークに通うための通所手当1ヶ月分が支給されます。

求職者支援訓練の場合

求職者支援訓練の場合には、職業訓練受講手当を毎月10万円が受け取れます。

また、通うための通所手当、訓練を受けるために配偶者と別居して寄宿するための寄宿手当なども貰えるのです。

しかし、求職者支援訓練の場合は以下の条件を満たさないと手当を受け取ることができないので注意必要しましょう。

  • 雇用保険被保険者ではない、または雇用保険の求職者給付を受給できない方
  • 本人の収入が支給単位期間ごとに8万円以下の場合
  • 世帯全体の収入が支給単位期間ごとに25万円以下の場合
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現在住んでいるところ以外に土地や建物を所有していない場合
  • 全ての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由がある場合でも、訓練期間の8割以上出席)
  • 訓練期間中から訓練終了後、定期的にハローワークに来所し職業相談を受けている場合
  • 同世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  • 過去にこの給付金を受給したことがある場合は、前回の受給から6年以上経過している
  • 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない

これら全ての条件を満たさないと給付されないと、給付対象になりません。

職業訓練校に参加できる条件

職業訓練校に参加できる条件はいくつかあります。

公共職業訓練と求職者支援訓練で条件が異なるので、注意しましょう。

公共職業訓練の場合

公共職業訓練では以下に該当している人のみ参加することができます。

  • 失業保険の給付期間が1/3以上残っている(自己都合退職の場合)
  • ハローワークから、職業訓練が必要と認められている
  • 過去1年に退校処分を受けていない
  • 以前の公共職業訓練終了から、1年以上経過している

全てを満たしていることが参加条件ですので、あらかじめ確認しましょう。

求職者支援訓練の場合

求職者支援訓練は以下の通りです。

  • ハローワークに求職の申込みをしている
  • 雇用保険受給資格者でない
  • 労働の意思と能力がある
  • ハローワークから、職業訓練が必要と認められている

求職者支援訓練も同様に、参加には全てに該当する必要があります。

公共職業訓練の種類

公共職業訓練の場合、受講者によって3つの種類に分類されます。

1つずつ紹介します。

離職者訓練 

離職者訓練は、最もオーソドックスな公共職業訓練です。

テキスト代はもちろん、受講費も一切かかりません

条件に該当すれば、失業手当の給付期間を延長してもらったり、交通費も受け取ることが可能です。

在職者訓練 

在職者訓練は、中小企業の在職者を対象としている公共職業訓練です。

平日の夜や土日に開催されることが多く、テキスト代はかかりませんが、受講費がかかります。

受講期間も2〜5日と短く、住んでいる地域によって異なります。

主に専門的な知識やスキルを身につける場所です。

学卒者訓練

学卒者訓練は中学や高校卒業者を対象とした公共職業訓練です。

普通課程・専門課程・応用課程の3つに分類されて、それぞれ数十万円ほどの入学料と受講費がかかります。

期間は最大2年まで受講することが可能です。

職業訓練校の特徴

職業訓練校の特徴を紹介します。

給付金の受け取り時期が早くなる

本来、自己都合退職の場合、失業手当を受け取る場合には給付制限期間というのがあります。

そのため、仕事を辞めてもすぐに失業手当を受け取ることができません。

しかし、職業訓練校に通うことですぐに給付制限期間が解除されて、期間を待たず失業手当をもらうことが可能になります。

失業給付金が延長できる

職業訓練校に通うと失業給付金を延長することができます

そのため、通常よりも多くの金額を受け取ることができるのです。

お金をもらいながら新たなスキルを習得できる

職業訓練校はお金をもらいながら新たなスキルを習得することが可能です。

最近では、エンジニアやデザイナーなどのWeb系の職業が人気があります。

オンラインスクールなどもありますが、受講料が高くて通えないという人も少なくありません。

しかし、職業訓練校では無料でこれらのスキルを習得することができるので、未経験の業種に挑戦することも可能です。

求職者同士で情報交換ができる

求職者同士で情報交換ができます。

職業訓練校に通う人は全員が求職者のため、求人サイトの情報や面接対策など様々な情報交換ができます。

そのため、より効率的に転職活動を進めることが可能です。

就職するまでの期間が空く

唯一のデメリットとしては、就職するまでの期間が空いてしまうことです。

仕事を辞めた後の空白期間を気にする企業もあります。

そのため、職業訓練校に通っていたことをしっかりと答えられるように面接対策をおこないましょう。

職業訓練校に入学するための方法

職業訓練校に入学するための方法をを紹介します。

全部で6ステップです。

1.ハローワークで求職の申込

まずはハローワークで求職の申し込みをおこないます。

自分の家から一番近いハローワークに行きましょう。

既に退職をして失業手当の手続きをおこなっているのであれば、求職の申し込みが終了しているので問題ありません。

2.職業訓練の情報を集める

ハローワークの掲示板やネットから職業訓練についての情報を集めます。

また、相談窓口でも教えてくれるので、気軽に相談してみましょう。

既に自分が学びたいコースがあれば、その場で職業訓練に通いたい旨を伝えると、申し込みの手続きをおこなってくれます。

ちなみに職業訓練は入学のタイミングが決まっています。

自分が受講したいコースの入学が遅いと待たなければいけない事もあるので、入学のタイミングは事前にチェックしましょう。

3.説明会に参加する

自分が受講したい内容をある程度決めたら職業訓練に通う前に、説明会に参加しましょう。

説明会では講義の内容や実際の実習風景などを見学することができます。

「自分が申し込みした内容と相違ないか」、「設備は充実しているか」、「先生の雰囲気などを事前に確認しておくと、入学した時の不安が和らぎます。

説明会は訓練校に直接問い合わせるか、ハローワークの「訓練相談窓口」に伝えると、申し込むことができます。

積極的に参加しましょう。

4.ハローワークで受講の申込をする

受講すると決めたら、ハローワークで受講の申し込みをおこないます。

  • 「受講申込書」
  • 「写真(3×2.4cm)」
  • 「雇用保険受給資格者証」

の3点が必要です。

忘れずに持参しましょう。

ちなみに受講申込書については訓練校のパンフレットやネットからダウンロードすることもできるので、確認してみましょう。

5.選考試験

受講の申し込みをおこなったら選考試験があります。 

最近ではエンジニアやデザイナーになりたいという求職者も多い傾向にあり、受講コースの倍率が2〜3倍になることもあるからです。

試験内容は一般レベルの学力テストや適性検査などの筆記試験があります。

また、受講するコースに応じた専門的な知識を問われることもあるので注意しましょう。

選考は筆記試験だけではなく、面接もあります。

「なぜこのコースを受講したいと思ったのか」、「このコースを選んで今後はどういう仕事をおこないたいか」などの質問をされるので、答えられるようにしておきましょう。

6.入学手続きをおこなう

選考試験に通過したら、ハローワークにて入学手続きを行いましょう。

合格通知書は自宅に送られてきます。

入学手続きが済んだら、後は入学まで待つのみです。

まとめ:職業訓練校は積極的に活用しよう

今回は職業訓練校の種類や特徴、申込方法について解説しました。

人によってはなかなか就職先が決まらず、将来が不安になる人もいるかもしれません。

職業訓練校は失業者や求職者、新たにスキルや資格を取得したい人をサポートする制度です。

受講しながら給付金も貰えるので、金銭面でも不安になることはありません。

新たにスキルを取得して未経験の分野に挑戦したり、市場価値を高めて転職を成功したいのであれば、職業訓練校に通ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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