AI時代でなくなる仕事、なくならない仕事の差とは?将来も続く職業について考えてみた。
IT技術の発展に伴ってAI技術も進歩しています。しかし、AI技術の進歩によって心配されていることは「AIによって人間の仕事が奪われていく」という点です。では、この先の数年で本当に人間の仕事は奪われていくのでしょうか。
この記事では、AI技術によってなくなる仕事と人間にしかできない仕事についてご紹介します。最後まで読めば、AIの発展とともに需要を増していく仕事もわかります。ぜひ最後まで見てください。
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AIは本当に人間の仕事を奪うのか?
2014年にオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授と野村総合研究所が行った研究によると、2030年にかけて日本の労働人口の49%が付いている仕事は人工知能やロボットで代替可能になると発表されました。(引用:野村総合研究所 https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2015/151202_1.pdf)
また2020年5月にマッキンゼー・アンド・カンパニーで行なわれた調査では、2030年には日本中の業務の27%が自動化され、約1660万人の雇用が機械に置き換えられると予測されています。
上記の研究結果のとおり、機械学習などのAI技術が発展してけば人間がやらなくてもいい単純作業は機械に奪われていきます。単純作業は考える必要がなくヒューマンエラーが起こらないため、ロボットが作業する方が効率がいいです。それに気づいた企業はどんどんAIの導入を計るでしょう。
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「AIの仕事」と「人間の仕事」の特徴
AIと人間がする仕事には、それぞれ以下の特徴があります。
- AIの仕事 :ルーティーンワーク、事務作業
- 人間の仕事:クリエイティブで柔軟性が求められる仕事
パターンが決まっていて考える必要のない作業は、AIなどのロボットの方が向いています。機械自体に同じ作業をプログラムしてしまえば、ミスをしないからです。また機械は休む必要がないため人件費や労働基準法を考える必要がありません。場合によっては24時間稼働させることもできるため、人間が行うより生産性があがります。
また、データや数字を扱う仕事もAIが得意としている仕事のひとつです。人間が行うと計算ミスをする可能性がありますが、機械は計算から表の出力までミスなく一瞬でできます。
しかし、AIが苦手で人間がやるべき仕事には、デザイン関係やカウンセリング関係の仕事などがあります。想像力やコミュニケーションを必要とする仕事です。
デザインはターゲットや流行りによって柔軟に変える必要があります。ときには、これまでになかった逆張りしたデザインが流行りになる可能性もあるからです。また、カウンセリング系の仕事は目の前にいる人の感情を正確に把握する必要があります。AIは言葉や表情だけで相手の感情を判断することは難しいため、人間による経験や勘も必要です。
上記のように、AIと人間が得意とする仕事がまったく異なるため、将来的にもっとAIが発展していけば完全に仕事は分かれるでしょう。
AIによって今後なくなる5つの仕事
毎日同じ作業をする仕事や単純作業の仕事は、今後AIに奪われる仕事です。以下では、今後AIに奪われる可能性の高い5つの仕事について紹介していきます。
1.接客業
完全にマニュアル化された接客業は、AI奪われる仕事のひとつです。以下の仕事はどんどんAIやロボットに奪われていきます。
- ホテルのフロント
- コンビニやスーパーのレジ
- 電話対応のカスタマーサービス
コンビニやスーパーのレジはすでにAIを活用した無人レジが導入されている店舗が多いですよね(2021年10月現在)。無人レジを導入できるだけで人件費が大幅に削れるため、積極的に取り入れている店舗が増えています。
とくに、レジ数の多いスーパーが無人レジを導入すると、その恩恵を受けられます。無人レジ10台につき店員が2人で済む場合は、人件費は1/5です。ひとり15万円の給料を払っていたとすると、毎月120万円の人件費を削減できることになります。
やることがマニュアル化されているレジや電話対応を機械に任せることで、お店側としては大幅なコストダウンが見込めます。
2.配達業務
AI技術がドローンに応用されてきたことで配達業務も機械が行えるようになってきます。配達業がドローンが行えるようになると、具体的には以下の仕事がなくなります。
- 出前や宅配
- トラックドライバー
- 郵便物の仕分け・配達作業
Amazonや楽天市場などで購入した商品がドローンで運べれば、人件費が大幅に削減できます。ドローンが増えて配達が効率化されれば、時間も細かく設定できるでしょう。
現在(2021年10月)は飛行型のドローンは法律によって規制されているため、運搬に使用できません。しかし、ドローンや自動運転の安全性が認められれば、配達業界に人間が必要なくなる日は近いでしょう。
3.清掃作業
ビルやオフィスの清掃業務も、AIの開発で人間の仕事ではなくなるでしょう。
ルンバやブラーバなどのお掃除ロボットによって、すでに床掃除はロボットでも代替えできています。また、清掃作業の中にはビルの窓拭きなどの高所作業もあるため、危険が及ばないという点でも期待されています。
お掃除ロボットなら毎日同じ時間に清掃を開始してくれますし、サボることもありません。そのため、オフィスに出勤する前に清掃が終わるように設定すると、毎朝気持ちよく仕事ができます。
掃除の精度や決まった時間に終わる信頼性などを考慮して、清掃作業はAIが活躍できる仕事のひとつです。
4.事務・会計・経理
デスクワークでも事務や会計、経理の仕事はAIによって奪われるでしょう。
計算や表の作成・出力はAIがもっとも得意とする分野です。あなたが電卓の計算を疑わないように、AIの処理能力があれば計算ミスをすることは絶対にありません。しかし、人間が数字の計算をすると、桁の入力間違いや計算ミスなどのヒューマンエラーを起こす可能性があります。
会計・経理も決算や社員の異動などのイベントが重なると忙しくなりますが、あらかじめAIに作業をインプットさせていれば、膨大な作業も一瞬で片付けてくれます。
そうなると事務職に人を割く必要がないため、会社的にも人件費削減ができます。コストパフォーマンスは高いし、AIの作業を人間が確認してから出力することもできます。
5.薬剤師
薬剤師もAIに奪われる仕事のひとつと言われています。
薬剤師は処方箋を元に患者さんに薬を渡す仕事がありますが、どの薬を処方するか決めるのは医者です。極端な話、医者に言われた薬を指示通りだせば成り立ちます。
もちろん、薬の組み合わせチェックや不安に思っている患者さんとの相談など、薬を渡すこと以外にも仕事はあります。しかし、薬を指示通り準備するという点ではAIやロボットが行う方が確実です。
とはいえ、病気や健康に直接関わる仕事のため、利用者の不安はあります。完全にAIにすべて奪われる仕事ではないですが、需要が減っていく仕事ではあります。
AIに奪われない仕事5選
AIによって人間の仕事の49%がなくなると言われていますが、AI技術が進歩しても絶対になくならない仕事もあります。以下ではAIに奪われない仕事を5つご紹介します。
1.保育士
子どもとのコニュニケーションが必要な保育士は、AIによって代替えできない代表的な仕事です。
人を相手にする仕事はパターンが決まっているわけではないので、その場の状況や感情なども材料として判断することが重要です。
とくに、子どもは感情表現が上手ではないため、保育士でも経験値が必要です。
しかし、保育士の補助的な業務を軽減するためにAIやIoTが導入されてるところもあります。例えば「お昼寝の時間に子どものうつ伏せにならないためのセンサー」や「子どもの体温管理」などです。まだ導入はされていませんが、書類整理や行事の写真撮影などにAIが導入されることも期待されています。
保育士不足も深刻化しているため、補助的な業務にAIを導入することは今後も期待されるでしょう。
2.研究開発
新しいことをつくる研究開発の業務も、AIでは代替えできない仕事のひとつです。AIはいまあるデータを分析することは得意ですが、0から何かを作り出すことは苦手だからです。
逆にAIをうまく利用することで研究開発は捗ります。例えば、商品の開発をする際に、お客さんのニーズや行動のデータを把握するためにAIを利用して分析します。分析したデータを使えばお客さんのニーズに答えられる新商品やサービスの開発ができます。
商品開発や新技術の開発でも、必要なことはユーザーのニーズを把握することです。なので、ユーザーのデータを収集すること自体はAIの技術があると、よりよい研究開発になるでしょう。
3.デザイナー
デザインを作る仕事は昔の時代から変わらずに、人にしかできない仕事です。人間が受ける感性は、人間にしか表現できません。
アートやデザインに関係する仕事は以下のとおりです。
- 庭師
- 建築家
- Web制作
- ファッション
- イラストレーター
- キャラクターデザイン
常に流行の最先端を作りあげるデザイナーの仕事は、AIが過去のデータを分析したところで出てきません。一流のデザイナーが前例にとらわれず独創的な表現ができるからこそ、生まれるものがアートです。
人の心をつかむデザインは人にしか作れないため、デザイナーの仕事がAIによってなくなることはありません。
4.弁護士
弁護士はAIでは絶対に代替えできない仕事です。
法律の問題は前例がないことも多いため、常に柔軟に対応する必要があります。また、判断材料が少ない場合はさらに追加で調査をしなければいけません。その場合も人間の弁護士が自分で動く必要があるため、AIには難しい仕事です。
しかし、弁護士の仕事は法律のトラブルを解決するだけではありません。弁護士が仕事で使っている時間の多くは、契約書の作成やチェック業務です。事務的な作業はAIが得意な分野のため、弁護士事務所でもAIの導入をする流れ自体はきています。
とはいえ、事務的な作業以外は人間の弁護士でないとできない仕事が多いため、弁護士の仕事がなくなることはありません。
5.医者
医者の業務の一部をAIが補助する事例は出始めていますが、医者自体がなくなることはありません。たとえ、AIが患者さんの病気を正しく判断できたとしても、人の不安はなくならないからです。
患者さんとの詳細な問診やその日の体調、どの治療法がおすすめかなど、人と人とのコミュニケーションでしか得られない情報もあります。また「医者の話を聞いて勇気づけられたから手術をする決心がついた」という話はよくあるため、その点では医者はAIに代替できません。
今後も医療現場でのAIの立ち位置は、あくまでも医者の補助的な業務となるでしょう。
AIの発達で需要が高まる仕事はエンジニア
AIの技術が発達する中で、もっとも需要が高まる仕事はエンジニアです。そもそもAIを使った機械やロボットを作ろうと思ったときにはエンジニアが必要だからです。
エンジニアの需要が高まっている分、給料も高く就職先もたくさんあります。プログラミングスキルさえ身に着けていれば、これからの時代で仕事に困ることはないでしょう。
あなたが将来に役立つ仕事がしたいという場合はエンジニアを目指して、まずはプログラミング学習から始めるのがおすすめです。
まとめ
この記事では、AIによってなくなる仕事とAIと共存できる仕事についてご紹介しました。事務作業や清掃・配達などのルーティーンワークは、AIによっていち早く代替えされる仕事です。むしろ、AIの方がヒューマンエラーが起こらないため、積極的に取り入れられるでしょう。
しかし、デザイナーや研究開発などのクリエイティブな仕事や医療・法律関係の人の人生に関わる仕事にはAIの導入は難しいです。
あなたがこれから仕事を目指す場合は、AIに取られない仕事を始めましょう。