副業バイトがバレる理由と対処法。会社にバレないためのポイントを解説。
2017年、政府が働き方改革を掲げ、副業や兼業を認める会社が増加しました。
しかし、副業を認めていない会社や、制度はあるものの、実際に許可が降りないという会社も多く、肩身の狭い思いで、バレないようにバイトや副業をしているという方もいるでしょう。
この記事では、副業バイトが会社にバレる理由や対処法について解説します。合わせて、副業が禁止される理由もまとめました。
✓ 税金や保険関連にバレるきっかけがある
✓ バレにくい副業もご紹介!
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副業バイトが絶対にバレない方法は存在しない
大前提として、会社に絶対バレずに副業バイトができる方法はありません。
どんなにバレないように対策しても、100%安心できるわけではないのです。
とはいえ、副業バイトが会社にバレる理由を把握し、対策すれば、会社へバレてしまうリスクを最小限に抑えることができます。
実際に会社に副業がバレていない人はどのような対策をとっているのでしょうか。
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副業バイトが会社にバレてしまう仕組みと対策
副業バイトが会社にバレてしまう原因は大きくわけて3種類あります。
- 住民税の金額が上がった
- 年間の副業所得が20万円を超えている
- 社会保険の変化
- 給与所得者の控除申告書(年末調整)
- 社内で噂が広がってバレる
それぞれの原因を詳しく解説していきましょう!
1. 住民税の金額が上がった
副業が会社にバレる大きな原因は、住民税です。
住民税は前年に稼いだ所得に応じて徴収額が決まり、その納付書は勤め先である会社に届きます。
会社は社員の給与所得を把握しているので、会社の給与所得が上がっていないのに、住民税の金額が上がっていたら、副業バイトを疑われてしまう危険性があるのです。
おすすめの対策は普通徴収に変更する
住民税の金額がバレてしまうリスクを防ぐ対策として、確定申告書を提出する際に「普通徴収」へ変更しましょう。
そうすることで、勤め先に住民税の納付書が届かなくなるので、住民税の納付書がきっかけの副業バレは防げます。
2. 年間の副業所得が20万円を超えている
また、年間の副業所得が20万円以上となった場合、確定申告が必要となります。
所得とは、売上から経費を引いた金額です。売上が20万円だとしても、経費が5万円かかっていた場合、所得は15万円となります。この場合は確定申告は不要です。
しかし、副業バイトの雇用形態がアルバイトであろうと、在宅ワークなどであろうと、会社でもらう給与とは別で所得が20万円を超えてしまったら、申告する義務が発生します。
確定申告をしたくない場合は年間所得を20万円以下に
確定申告を行う場合は会社へバレる危険性は高くなると言えるでしょう。しかし、確定申告をスルーすると脱税になってしまいます。
確定申告による副業バレを完璧に防ぎたいという方は、副業所得を年間20万円以下に抑えて、確定申告が不要な範囲で稼ぎましょう。
3. 社会保険の変化
副業としてパートやアルバイトで働いていても、「1週間の所定労働時間および1か月の所定労働日数が、同じ事業所で同じ業務を行っている正社員など一般社員の4分の3以上の者」か、それ以外でも以下の表の条件をすべて満たす人は社会保険の適用対象になります。(学生は対象外です)
所定の労働時間 | 週20時間以上 |
雇用期間 | 1年以上続くと見込まれる |
賃金 | 月8.8万円以上 |
従業員数 | 501人以上 |
※社会保険は2022年の10月から、従業員数の条件が101人以上に緩和されるので注意が必要です。
会社で社会保険に加入しており、なおかつ副業先でも社会保険の加入義務が発生した場合、「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」で給与を計算し、その金額で社会保険料を決定します。
その際、会社に通知書が届いてしまうので、バイト先やその収入まで把握されてしまいます。
社会保険は複数の事業所で加入ができないので、「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」は避けては通れないリスクと言えるでしょう。
副業バイト先に相談しておこう
社会保険バレを防ぐためには、副業のバイト先、パート先への相談をおすすめします。
社会保険は、労働時間、日数、賃金、従業員数などの条件で加入義務ができるので、加入義務がない条件で働けるように調整してもらいましょう。
4. 給与所得者の控除申告書(年末調整)
本業の勤め先で行われる年末調整の際に「給与所得」記載欄があります。この欄には本業の所得だけでなく、副業バイトでの所得も記入しなければなりません。合算した所得が高ければ、住民税も高くなるので、住民税が上がったことをきっかけに副業がバレてしまう事例が多いです。
前述で紹介した、「普通徴収」へ変更して、勤め先に住民税の納付書が届かないようにするのも対策の一つです。
5. 社内で噂が広がってバレる
あなたが副業をしていることが社内で噂になって、上司にもバレる可能性があります。
社内で噂が広がる理由は、以下のとおりです。
- 誰かに副業をしている姿を見られる
- SNSで副業ツイートしたのが見られる
- 信頼して副業のことを話した同僚が喋ってしまう
副業のことをひとりに知られてしまうと、噂はすぐに広まります。
絶対にバレてはいけない場合は信頼している同僚にも話さないようにしましょう。
もし、どうしても副業のことで相談したいことがある場合は、社内の人とまったく関わりのない人を選びましょう。
絶対にバレない副業を選ぶ
コンビニやスーパーなどで接客業をやる場合は、社内の人がお店にきてバレるというリスクがあります。
そのため「あなたが口外しなければバレない状況」を作るために、在宅バイトや工場などの裏方のバイトを選びましょう。
おすすめの在宅バイトや始め方を詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になりますよ。
副業バイトがバレにくい職業はあるの?
残念ながら、確定申告、住民税、社会保険をきっかけに職場に副業がバレてしまう事例が多いです。
そして、100%バレない対策をすることはできません。
職場の人に働いている姿を見られたことで、副業がバレてしまう危険性もあるからです。
そう考えると、コンビニやスーパーや飲食店など、接客業よりも、働いている姿が見えにくい職種の方が身バレリスクの低い副業バイトと言えます。
- 工場
- 夜間警備員
- コールセンター
- 在宅ワーク
- データ入力
など、顔が相手に見えにくい職種は、会社にバレたくない人にとって安心要素が多いでしょう。
接客のないバイトはこちらの記事でまとめています。
副業がバレにくいおすすめな在宅副業3選
あなたが口外しなければバレにくいおすすめな在宅副業は、以下の3つです。
- せどり
- Webライター
- イラスト制作
パソコンを持っていれば完全に在宅でできる仕事です。
それでは、以下で詳しくご紹介します。
1. せどり
「せどり」とは、一言でいうと商品を転売をして利益を得る方法。安く仕入れた商品を「Amazon」や「メルカリ」などで少し値段を上げて販売して、利益を得ます。
転売というと聞こえが悪いかも知れませんが「商品を安く仕入れて、仕入れ値より高く売る」というのは商売の基本。
コンビニやスーパーなどの小売業と、ビジネスモデルは同じですね。
安く仕入れる方法は「大量発注」や「海外輸入」などがありますが、商品の仕入れと販売などの作業は自宅でできるため、社内の人にバレるリスクは減ります。
2. Webライター
「Webライター」は、パソコンを使ってWeb上で閲覧できる記事を書く仕事のことです。
「依頼されたテーマ」についての記事を執筆し、入稿料として報酬をもらいます。
作業の進め方はWordやGoogleドキュメントのツールを利用して執筆することが多いため、パソコンがあれば誰でも始められる副業です。
初心者でも受けられる案件だと、初めは「単価は低いけど初心者でも応募可」で、文字単価0.2円などの案件もあります。
しかし「いい記事がかける」という信頼と実績を積むと、文字単価が0.5円、1円と上がっていきます。
Webライターの仕事は自宅にパソコンさえあればできるため、社内の人にバレないおすすめの在宅副業です。
3. イラスト制作
絵を書くのが好きな人は「イラスト制作」の仕事を始めるのもおすすめです。
依頼されるイラストは、以下のようなものがあります。
- 似顔絵
- マンガ・イラスト
- TwitterやInstagramのアイコン
- 会社のイメージキャラクター
スキルシェアサービス「ココナラ」や「CloudWorks」「Lancers」などのクラウドソーシングでは、上記のような案件が掲載されています。
「自分のイラスト力でも仕事になるのかな」と不安な方は、ココナラで「イラスト制作」を仕事にしている方のポートフォリオを見てみるのがおすすめです。
イラストには個性があるため「自分の絵にも需要があるんだ」というのを確認してみてください。
イラスト制作も完全オンラインで完結できるため、絵を書くのが好きな人におすすめの在宅副業です。
副業バイトがバレないために抑えておきたい5つのポイント
ここまでのポイントを踏まえて、副業バイトが会社にバレないための対策として、ポイントをまとめました。
前述でもお伝えしたように、絶対にバレない保障はありません。しかし、バイト選びのポイント、税金に関する知識を把握しておけば、バレるリスクを軽減させることはできます。
1. バイト内容が会社と関連するものではないか?
バイトの事業内容が会社の事業内容と関連する場合、関係者にバレてしまう可能性は高くなります。
極端な例ではありますが、会社が通信販売の事業をしていて、商品の発送先として利用している宅配会社でバイトをしてしまうと、バイトを通じて関係者にバレやすいと言えるでしょう。
他にも食品関係の会社に勤めていて、バイト先にカフェを選んでしまった場合、会社の商品をバイト先に卸していたというケースもあり得ます。
副業バイトを選ぶときは、会社の事業内容と関連がなさそうなものを選ぶようにしましょう。
2. 職場の人の生活圏内となる場所は避ける
職場の人たちが主に利用している駅の周辺での副業バイトはなるべく避けましょう。会社の立地を考えて、職場の人の通勤経路、生活圏内となる場所でのバイトを避けることで、バイト中にばったり職場の人に会ってしまうリスクを抑えることができます。
3. 本業に支障が出ない程度にする
会社に副業バイトがバレなくても、バイトによる疲労、睡眠不足が原因で、本業のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
本業に支障が出てしまうと、何が原因でパフォーマンスが低下しているのか探られてしまいます。職場の人に迷惑をかけないためにも、バイトがバレないためにも、副業バイトは本業に支障が出ない程度に抑えましょう。
4. バイトの所得が年間20万円を超える場合は税金対策を
前述でも解説しましたが、副業やバイトの年間所得が20万円を超えると確定申告の義務が発生したり、住民税が変化したりする可能性が出てきます。
所得とは、収入から必要経費を引いたものです。
副業バイトの収入が年間50万円だったとしても、経費で40万円かかっていた場合は所得は10万円となり、確定申告の義務はありません。
年間20万円を超えてしまいそうな場合は、経費にできる出費がないか確認しておきましょう。
5. 現金手渡しのバイトでもバレる可能性が高い
「現金手渡しの副業バイトなら、給料を受け取った履歴が残らないからバレないだろう」と勘違いしている方は多いです。
しかし、現金手渡しであなたの元に履歴が残っていなくても、バイト先の企業では「給与支払報告書」という記録が残っています。
そして、企業は「給与支払報告書」を自治体に出す決まりとなっており、あなたの所得がしっかり記録されます。
所得が増えると住民税が変わるため、本業の経理担当にも住民税が変わったことがバレて「副収入がある」ということが知られてしまうのです。
副業の収入のもらい方を工夫しても、給料を支払っている企業側の記録によって本業の会社にもバレてしまうのです。
副業OKな会社に転職するのも一つの手段
副業や複数の仕事をもつことを国は推奨していますが、それでも副業NGな会社はまだまだ多いです。
しかし、これからの時代はITの急激的な進歩によって職種、働き方にも大きな変化が訪れる可能性もあります。
そう考えると、副業やパラレルワークで複数の収入源を持っておく方が安心と言えるかもしれません。
副業NGの会社で働いていて、収入面、雇用面に不安があるのなら、副業OKな会社に転職するのも一つの手段と言えるでしょう。
- 副業禁止でも会社が十分な給料を保証してくれるわけではない
- 会社からリストラされる危険も決してないとは言えない
- せっかく稼げるスキルを持っているのに宝の持ち腐れ…
この部分を考慮すると、副業NGな会社で働くデメリットも大きいですよね。思い切ってはじめから副業が許されている会社で勤めてしまうのもおすすめです。
副業禁止であっても、人生は保証されない
自社の情報やノウハウが漏洩するのを恐れて、副業NGとしている会社であっても、あなたの人生を完全に保証してくれるわけではありません。
もちろん、副業を禁止にしているけれど、退職までの仕事を確保して、退職金もしっかり渡します!という会社であれば、副業をする必要はないのかもしれませんが…そういう会社は滅多にありません。
副業は禁止するけれど、人生を保証してくれないと考えると収入源が一つだけであることの不安は大きいですよね。
収入を抑えるリスクもある
また副業禁止で働けない、もしくは会社バレのために副業収入を抑えることにも、リスクはあります。副業禁止という制度でせっかくお金を稼げるチャンスを逃してしまうからです。
人はいつまでも働けるわけではありません。
事故や病気になってしまう可能性もあれば、ITの進化によってなくなってしまう仕事もあります。また、年齢やライフステージによっては働きたくても、働けない状態になることも…。
もしも今、人生の中で働いて、収入を稼げるチャンスだとしても、副業禁止になっていることから、せっかくのチャンスを逃してしまうのも勿体無いですよね。
そう考えると、副業をして、自分のスキル・収入をどんどん向上させていきたい方は、副業OKな会社へ転職を検討するのもいいかもしれません。
まとめ
副業バイトが会社にバレるリスクを100%減らすことはできませんが、解説したように、リスクを抑えることはできます。
会社の収入に満足できない。けれど、副業は禁止されているという方は、今回のポイントをしっかり振り返って、なるべくバレないように対策してみましょう。
あわせて、副業OKの会社へ転職するという手段も選択肢の一つとして持っておくと良いでしょう。