パートの介護職で働くメリット・デメリット!仕事内容や時給について解説
介護職は雇用形態がさまざまです。
なかでも、介護職はパートとして働く人が多い職種です。
では、介護職の人がパートで働くことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
そこで、この記事では以下の内容をご紹介します。
- 介護職のパートと正社員の違い
- 介護職がパートで働くメリット・デメリット
- 介護職がパートで働きやすい職場
介護職で働いてみたいけど正社員はハードルが高そう…という方は、ぜひ最後まで読んでください。
✓ シフトの自由度を優先するならパートがおすすめ
✓ たくさん稼ぎたい方は正社員がおすすめ
介護職は意外とパートが多い
厚生労働省の「介護人材の処遇改善について」の調査によると、介護施設で働く人の中で非正規雇用の人は39.0%。
また、訪問介護職員として働く非正規雇用者の割合は70%です。(2024年時点の調査)
厚生労働省の調査のとおり、介護職として働く人の中には正社員以外の働き方の人はたくさんいます。
家事や育児を経験している主婦の方が、そのスキルを直接活かせる仕事として介護職を選ぶからです。
そのため、非正規雇用として働いている人には、40代〜50代の女性が多いです。
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介護職のパートと正社員の違い
介護職がパートと正社員で働いているときに生じる具体的な違いについて、以下の項目で比較していきます。
- 給与形態
- 仕事内容
- 勤務時間
正社員と違いシフトの自由はききますが、収入面では大きな差が開きます。
それでは、以下で詳しく見てきましょう。
1.給与形態|結構違う
介護職の正社員とパートの給料形態には、以下の違いがあります。
- 正社員の給料:基本給 + 残業代 + 夜勤手当
- パートの給料:(労働時間×時給)+夜勤手当
正社員の給料は、基本給にプラスして残業代や夜勤手当がつくだけでなく、資格の取得や長期的な継続勤務によって昇給することも多いです。
逆にパートの給料は、良くも悪くも働いた分だけきっちり支払われます。
パート契約だとボーナスをもらえないところも多いため、給料面では大きな差が開きます。
2.仕事内容|変わらない
仕事内容は雇用形態では大きな差はありません。
介護職の仕事内容が変わるのは、雇用形態ではなく資格の有無だからです。
介護職の仕事は大きくわけて以下の3つあり、資格によってできる仕事は以下のとおりです。
- 身体介護:資格必要
- 生活支援:資格不要
- その他支援:資格不要
身体介護とは、介護施設利用者の身体に直接触れる介護のことで、資格を持っていないと行えません。
そのため、正社員かどうかは関係なく、身体介護ができない介護士はいます。
逆に資格が必要ない仕事は、パートの方でもおこなえます。
介護士が持っておくべき資格を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
3.勤務時間|わりと違う
介護職のパートは勤務時間の自由度が高かく、私生活に合わせてシフトを選べます。
例えば、パートなら以下のような働き方が可能です。
- フルタイムで土日休み
- 1日3時間勤務で週3日出勤
- 夜勤専属で週2日出勤
子どもの迎えや夕飯の準備時間を考えて、短い時間で働くこともできます。
正社員だと「夜勤必須」や「週5日出勤」が当たり前のため、家事や育児と両立することが難しいです。
介護職をパートで働く3つのメリット
介護職はパート契約で働くと、以下の3つのメリットがあります。
- ライフワークバランスを決めやすい
- 家事経験を活かせる
- 無資格・未経験でも働ける
仕事と生活のバランスを決めやすいパート契約は、主婦の方におすすめです。
それでは以下で詳しい理由を見ていきましょう。
1.ライフワークバランスを決めやすい
パートとして介護職で働くと、ライフワークバランスを決めやすいというメリットがあります。
ほとんどの介護施設は24時間365日体制で休まず働きます。
そのため、正社員だとすべての時間に対応する必要がありますが、パートなら午前・午後・深夜でもあなたの好きな時間だけで働きやすいです。
基本的にはパートで働く介護職のシフトを優先して、正社員の介護職の方が空いたシフトを埋めるという施設が多いからです。
パートは「家事をする方は午前中だけ働く」「子どもの送り迎えがあるから昼間だけ働く」という働き方がしやすいため、主婦の方にも人気です。
2.家事経験を活かせる
主婦の方はスキルが生かせるところです。
食事や選択などの生活支援を必要とする人が多い介護施設では、パートの人に家事の仕事だけを任せることもあります。
これまでに何十年も家事経験を積んできた主婦さんの中には「これが仕事でいいの?」と思う人も多いです。
3.無資格・未経験でも働ける
介護職は無資格・未経験からでも働けるため「これから介護職で働きたい」という方にもパートがおすすめです。
「介護」だけ聞くと難しそうなイメージがありますが、資格が必要な「身体介護」以外は、比較的に誰でもできる仕事が多いです。
また、身体介護や生活の支援だけでなく、レクリエーションを企画して、施設の利用者との交流を深めるための仕事もあります。
介護職で働いてみて将来的にキャリアアップも目指したい方は、資格取得を目指すこともおすすめです。
介護職をパートで働く3つのデメリット
介護職をパートで働くデメリットは以下の3つあります。
- 給料が低い
- 人間関係が悪い職場もある
- 施設によってはシフトの融通がきかない
自由に働けるパートだからこそ、正社員とのギャップがあります。
それでは以下で見ていきましょう。
1.給料が低い
介護職のパートは時給制のため、給料が低いデメリットがあります。
基本給がないことやボーナスが出ないことからも、正社員との月収の差は約20万円近くあります。(参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等確認調査結果」)
また、時給制で働いているパートは、体調不良や休養で仕事を休むとその分だけ給料も入らないことになります。
しっかり稼ぎたいという方にとっては、パートという働き方は向いていません。
2.人間関係が悪い職場もある
職場によっては人間関係が悪いところもあります。
介護職は利用者の方の身体状況や性格などを把握するため、従業員同士でコミュニケーションをとって連携することが重要な職場です。
しかし、勤務時間が短いパートの方は、社員の方とすれ違いになることが多く気まずい関係になる可能性があります。
従業員同士のコミュニケーション不足で仕事が円滑に回らないと、人間関係が悪くなる可能性は高いです。
3.施設によってはシフトの融通がきかない
人数が少ない施設で働いてしまうと、パートのメリットであるシフトの融通がきかないこともあります。
もちろん、断ることも可能ですが「人が足りないから」とお願いされると、断りにくいですよね。
ライフワークバランスを自由に決めるためにパート契約を選んだのに、結果的に正社員と同じくらい働かないように気をつけましょう。
介護職のパートが働きやすい職場
介護職の方がパートとして働きやすい職場は以下の2つです。
- デイサービス・デイケア
- 訪問介護事務所
それぞれの特徴を確認して、あなたがより働きやすい環境を選びましょう。
それではご紹介します。
1.デイサービス・デイケア
デイサービスやデイケアは、介護サービスを利用したい高齢者の方を1日だけ迎え入れる施設です。
多くの利用者の方は自宅での生活は十分にできますが、孤立感の解消や身体機能の維持、家族介護の負担軽減などを目的としています。
施設利用者が、普段は自立した生活を送れている方であるため、資格が必要な「身体介護」をすることがほとんどありません。
そのため、無資格・未経験の方でも気軽に始められる介護職です。
2.訪問介護事務所
パートの方は訪問介護職員として働きやすいです。
訪問介護は、老人ホームなどの施設利用者の方が、施設と同じ介護を自宅で受けられるサービスです。
24時間勤務がある介護施設と違って、 サービスを提供する時間が短時間に決められています。
あらかじめ勤務時間が決められていることからも、予定を立てやすいというメリットもあります。
自宅介護は掃除や洗濯などの業務も多いため、家事経験を活かしたい方にもおすすめです。
介護職でパートから正社員になる3つの方法
介護職の方がパートから正社員になりたくなったときの方法を、3つご紹介します。
- 資格を取る
- 現場経験を積む
- 正社員登用制度がある職場で働く
給料面で悩んでいる介護職の方は、正社員雇用を検討しましょう。
仕事内容はパートのときとほとんど変わらないため、たくさん稼ぎたい方にはおすすめです。
それでは正社員になる方法を解説していきます。
1.資格を取る
介護職は、資格を取ると正社員になりやすくなります。
介護の仕事の中には資格をもっていないとできない仕事が多く、取得難易度が高い資格ほどどの現場でも重宝されるからです。
そのため、パートで資格を持っている人にはなるべく長時間職場にいてほしいため、正社員雇用のスカウトをされる可能性も高いです。
資格の中には数時間の講習を受けるだけでも取得できるものもあります。
パートのままでも資格を持っているだけで給料が上がることがあるため、資格の勉強は積極的にチャレンジしましょう。
2.現場経験を積む
現場経験が長くなれば、仕事で信頼されて、正社員としての採用を求められる可能性もあります。
介護施設では介護職の人手不足が深刻化しており、長く働いている人を重宝するからです。
知識や経験がある人が長い時間施設で働いてもらえると、 利用者の方も安心してくれます。
3.正社員登用制度がある職場で働く
介護職で正社員を目指している方は、そもそも「正社員登用制度」がある職場で働くこともおすすめです。
正社員登用制度とは、パートとして働いていた介護施設である条件を満たしていれば、その施設で正社員になれる制度です。
介護職は常に深刻な人材不足なため、正社員登用制度を採用している施設は多いです。
未経験や無資格の方でもやる気があってしっかりお仕事をしてくれる方 なら、正社員になれます。
まとめ
この記事では、介護職をパートで働くメリット・デメリットをご紹介しました。
パートは働く時間や日数の融通がきくことが多く、ライフワークバランスを自由に決められるというメリットがあります。
逆に、給料は時給制のため低く、休むとその分の給料が入らなくなるというデメリットもあります。
高い給料を目当てにして介護職で働くなら、正社員として働くことがおすすめです。