転職理由の書き方7選!本音の言い換え方やポイントを解説【例文あり】

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転職活動において、転職理由は面接や履歴書で必ずと言っていいほど質問される項目です。

ただ前職でどんな理由があっても、会社を悪く言ってしまうとあなた自身の評価はマイナスとなります。

転職理由で事実をそのまま伝えるべき点や発言すべきではない点、正しい伝え方などの判断は難しいですよね。

今回は企業が転職理由を質問する意図を元に、転職理由の書き方の例文を解説します。

本記事で転職理由の書き方について理解すると、企業側に伝わりやすく理解されやすい転職理由を書くことが可能です。

この記事をざっくり言うと
✓ 退職理由を転職理由へ言い換えることが大切
✓ ネガティブな言葉はポジティブな言葉に変換する
✓ 転職理由は企業の意図を元にアレンジする
目次

まずは企業が転職理由を聞く訳を整理しよう

転職理由を考える前に「企業がなぜ転職理由を聞くか?」の質問の意図を整理します。

質問の意図は企業側が入社後の仕事への定着(相性)と活躍(能力)を確認する点にあります。

具体的な定着と活躍は以下。

  • あなたの性格や仕事に対するスタンス
  • 仕事へのやる気や熱意・取り組む姿勢
  • 企業との相性
  • 同じ理由で辞めないか意思を確かめたい
  • 活躍できる人材か、即戦力はあるか

企業は転職理由をヒアリングして、入社後のあなた自身の姿をイメージしたいのです。

そのため、退職理由と転職理由は必ず同じになるとは言い切れません。

実際の退職理由を元に、企業が把握しやすい転職理由に言い換える必要があります。

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【転職理由】実際に辞めた本音って?

企業が転職理由を聞く理由を把握できたら「前職を辞めた理由」を整理していきます。

エン・ジャパン株式会社が2019年に調査した「退職のきっかけ」実態調査の「退職を考え始めたきっかけランキングは以下。

  1. やりがいを感じない
  2. 給与が低い
  3. 企業の将来性に疑問を感じた
  4. 人間関係
  5. 残業や休日出勤などの勤務への不満

退職を考え始めたきっかけのランキングから、働き方でさまざまな悩みや不満が退職理由であることが理解できます。

しかし、退職職理由をそのまま転職理由として伝えるとネガティブ要素は大きく、企業側はマイナスイメージを受けてしまいます。

「企業が知りたい情報」として伝わるよう、あなた自身の言葉で退職理由を転職理由へ言い換えることが大切です。

【例文あり】転職理由の書き方7選

ここでは退職理由を企業が知りたい転職理由となるよう、実際に置き換えていきます。

今回は転職理由で多い以下7つをピックアップ。

  • やりがいやモチベーションが欲しい
  • 給与・給料面
  • キャリア・スキルアップ
  • キャリアチェンジしたい
  • 人間関係
  • パワハラ
  • 残業などの労働時間

例文や回答では「○○の理由で転職を決め、それができるのが貴社だった」と転職理由と志望動機を繋げることがポイントです。

やりがいやモチベーションが欲しい

やりがいやモチベーションが欲しい点を主張する場合には「前職でモチベーションを保つために努力したこと」を合わせて回答します。

注意点は、企業のお仕事に対してやりがいを感じられなかったなど会社への不満となるニュアンスを避けることです。

「自分がどの点にやりがいを感じるか」「やりがいを感じるために努力した点」を伝えてください。

モチベーション維持のためにも転職を決意したと繋げると、説得力のある転職理由となります。

書き方の例文・回答例

現職では、経理事務を担当しています。

働くと同時に経理事務の楽しさに気づき、専門性を身につけるために、○○の資格を取得しました。

しかし入社して3年経っても、単純なデータ入力や資料作成のみでやりがいの面で物足りなさを感じてしまいました。

より広い業務に携わり、目標を達成などによるやりがいを感じられモチベーションを保つことができる仕事に就きたいと考えます。

専門的な知識を活用し、チャンスの多い御社で経理のスペシャリストを目指したいと考え、転職を決意しました。

自分の能力を高めるために勉強に励み資格を習得したこと、身につけた知識を活かし、やりがいを持って働きたい気持ちを伝えます。

やりがいのある仕事について、対処法とともにこちらの記事で解説しています。

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給与・給料面

給与や給料面での転職理由は、ネガティブに捉えられやすいため「給与」や「収入」などのワードは控えることが大切です。

「給料が安い」という言葉は避け給料が上がった結果どのような働き方に繋がるのかを具体的に説明します。

評価制度や企業の仕組み、やりがいなどに注目し結果として「給料が上がればいいなど」のニュアンスへの置き換えがポイントになります。

書き方の例文・回答例

仕事の成果が待遇面にしっかり反映される職場で働きたい点が転職の理由です。

前職では約6年間営業職に従事しましたが、年功序列型で成果が正当に評価されにくい職場でした。

営業の成績でトップを獲得しましたが、勤続年数が短い理由から先輩の社員よりも月収は低い状態でやりがいを感じることが難しい状態でした。

成果を評価する環境が整備された貴社であれば、モチベーションを保ちながら、前職で培った経験やスキルを活かせると考え転職を希望いたしました。

転職後どのような仕事に取り組みたいのか、やりがいや仕事への取り組む姿勢などの働き方に焦点を当てます。

伝える内容も自然とポジティブになり、前向きな姿勢をアピールしやすいです。

年収の高い職業についてこちらで解説しています。

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キャリア・スキルアップ

実力や力を高めたいといった「キャリアアップ・スキルアップ」を理由とする際は、具体性を持った言葉に置き換えます。

例えば「今後の目標」や「将来のプランを元に普段努力している点」など。

ポイントは、責任のある仕事や規模の大きい仕事などの言葉に置き換えることです。

「キャリアアップ・スキルアップ」は抽象的な言葉であるため、具体性を持つと伝わりやすい文章になります。

書き方の例文・回答例

現職では派遣社員で、事務作業や経理業務を担当しています。

業務を通して経理や事務の業務を身につけ、私自身も経理についてさらに理解を深め専門的な知識を身につけたいと考えました。

しかし派遣社員であるため、新しいことに取り組むことが難しく、退職を決意しました。

経理業務を任されたら、前職での経験や知識をもとに知識をさらに身につけながらチャンレンジしていきたいです。

このように、今まで経験したことや今後取り組んでみたいことを紐づけて伝えます。

また、キャリアアップはポジティブな言葉であるため、そのまま使用が可能です。

キャリアチェンジしたい(新しいことに挑戦したい)

「キャリアチェンジ」「新しいことに挑戦したい」などの気持ちもそのまま伝えて問題ない転職理由になります。

転職理由にする際は以下のポイントを意識します。

  • 他責思考になっていないか
  • 理由を明確にする
  • どのような経験を活かせるかを伝える

未経験の職への挑戦である場合、企業は「同じ理由で転職するのではないか」と不安になり、採用を躊躇する原因になりかねません。

そのため「現在キャリアアップに向け取り組んでいること」や「関連のある経験したこと」で活かせる点は明確に伝えます。

書き方の例文・回答例

前職で営業職に8年経験しましたが、現場でお客様の声を聞くうちに、商品開発に携わりたいと考えるようになりました。

営業の業務だけでは、お客様の声を商品に反映できないためです。

商品開発部への異動願を提出し商品改善の提案をしたものの、異動や商品の改善が困難となり受け入れられませんでした。

商品開発は未経験ですが、営業経験で培った顧客ニーズやお客様の立場に立った仕事への姿勢で取り組んでいきたいと考えています。

常に新商品を生み出している貴社で商品開発のお仕事に携わりたいと考えました。

未経験であっても「仕事自体は繋がりのある点」や「前職での経験をどのように業務へ活かせるか」を伝えることが大切です。

人間関係

人間関係を理由にする場合、チームや組織の問題であったことを伝え、前向きかつポジティブな言葉に変換します。

例えば「会社の人間関係は良かったものの自分の理想の働き方を叶える上で○○な人間関係をさらに作り上げていきたい」など。

関わり合い方は職場でも異なるため、どのような人間関係を重視しているかを具体的に述べることが大切です。

書き方の例文・回答例

作業の多い現在の職場では、与えられたことを淡々とこなす働き方をしています。

私は人と関わる仕事が好きで、話し合いながらのコミュニケーションを重視した働き方をしたいと考えました。

貴社のコミュニケーションを意識した社風に感銘を受け、自分も一緒に働きたいと強く感じています。

現在の仕事を通して、新たな人間関係の理想像ができた点を初めに述べます。

理想の人間関係を構築した上でどのような働き方をしたいか、今後についても詳しく伝えることをおすすめします。

パワハラ

パワハラは人間関係の悪化したケースで、立派な転職理由となります。

伝え方のポイントは以下。

  • 個人の問題ではなく職場の問題であること
  • 職場において被害が大きかったこと
  • パワハラに対して精いっぱい努力したこと

「思い込みではないのか」と疑われる可能性もあるため、個人の問題ではなく職場全体の問題であった旨を伝えます。

パワハラに対して会社や個人で取り組んだものの「改善の余地が無かった点」も簡潔に伝えることも大切です。

書き方の例文・回答例

前職は休日出勤を強制され、月に1~2回程度しか休むことができない職場です。

職場全体で休日出勤のパワハラが悪化し、業務に支障が出る場合もありました。

パワハラを黙認するような職場を変えるために、改善案を提示したものの、改善されませんでした。

そのため、健康面を考え自分に合った働き方がしたいと思い転職を決意しました。

パワハラとして認められる事例は「どのような被害を受けたか」しっかりと採用担当者に伝える必要があります。

パワハラについてはこちらの記事でも紹介しています!

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残業などの労働時間

残業や休日出勤などの労働時間でも、極端な労働時間などは転職を決意した理由として扱えます。

伝え方のポイントは以下。

  • 労働時間に対してどんな改善を試みたか
  • 何か自主的に働きかけたか

企業が努力しても、残業時間を完全になくすことは、難しいことも事実です。

労働時間に対する不満はネガティブ要素を含むため、自主的に取り組んだ改善策などポジティブな内容をセットで伝えます。

書き方の例文・回答例

早朝から夜遅くまで勤務が続き、心身を壊して退職する同僚が多い点が現状です。

業務内容の効率化や増員の要望を出しても、上層部には取り合ってもらえず、改善の見込みが立ちませんでした。

より効率的な勤務で、仕事の生産性を上げたいと考え、転職を決意しました。

労働時間から他の従業員も体調を崩している現状やそれに対する自身の取り組みはしっかり伝えてください。

転職によって労働環境を変えようと考えた理由と、環境を新しくすることでどのような働き方をしたいのかを具体的に述べることが大切です。

転職理由の書き方ポイント3つ

全ての転職理由で、面接官や採用担当者が理解しやすい内容であることが重要です。

転職理由では客観性を意識し、ポジティブな言葉で簡潔に伝えます。

これから紹介する全ての転職理由で使える転職理由の伝え方や書き方の3つのポイントを意識してみてください。

現状の改善を試みた点・前向きな転職である点を伝える

転職理由では前職(現職)で現状を改善するために努力した点前向きな転職である点は必ずアピールします。

改善のために努力した点や努力したけれど、個人の力では改善が厳しかった点はしっかり伝えます。

ポイントとして、転職の目的は前進するための手段であり、今後一層仕事を頑張る手段である気持ちをベースにすることが大切です。

明確に伝えるためにも、過去の事実をベースとし希望を持って転職した旨を第三者が把握しやすい理由に言い換えます。

話に一貫性を持たせる

転職理由を話す際は、1つの話題に対して意見をまとめてシンプルに伝えます。

面接官が「何を伝えたかったのか?」が分からなくなることがないよう、伝える内容は1つの質問に対して1つの回答のみ。

伝えたいことが多いことは素晴らしい反面、主張を多くするほど、相手は「何を伝えたかったのか理解できない」状態となります。

伝える内容がまとまらない場合は「1つの回答に対して少しずつ話を広げるイメージ」を持つことがおすすめです。

働く理由と今後のキャリアプランを伝えたいのであれば、現在の状況を整理したうえで筋道を立てて伝えます。

面接と履歴書で転職理由の伝え方は異なる

面接と履歴書で転職理由は一貫性を持たせることは重要ですが、面接時と履歴書での伝え方は状況に応じて変えることも大切です。

ポイントは以下。

  • 履歴書ではより簡潔に回答する
  • 面接では具体性を含めて詳しく

面接では1つの質問に対して時間を設けて詳しく話を聞くケースがあります。

回答の考え方としては、面接の受け答えでは、履歴書の基本の文章を肉付けするイメージです。

また、履歴書や職務経歴書を元に選考は行われるため、書面の内容と面接で話す内容は一致するように注意してください。

転職理由は企業の意図を元にアレンジしよう!

転職理由では、企業が転職理由を聞く理由を把握してから、伝える内容を考えることが重要です。

面接官や履歴書において「転職することでどのように問題が解決・改善するのか」をシンプルに伝えます。

企業が転職理由を聞く理由や転職理由と退職理由は異なる点を整理し、客観的な話題やポジティブな言葉選びを意識します。

企業が採用した未来を想像できる内容がベストですが、嘘の内容は控えることが大切です。

書き方の例文や面接時の工夫する点を参考に、あなただけの転職理由を見つけてみてください。

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