介護職の仕事内容を11種類の職場ごとに紹介!特徴を知ってから働こう
介護職の仕事といえば「老人ホーム」で働くことを想像する人は多いですよね。しかし、介護職にはさまざまな職場があり、職場ごとにも仕事内容が異なります。
それでは、介護職は職場ごとにどのような仕事をしているのでしょうか。
この記事では、介護士の主な職場の種類と、場所に応じたそれぞれの仕事内容をご紹介します。
最後まで読んでくだされば介護職の基本的な仕事内容と施設ごとに異なる仕事の特徴について理解することができますよ。
介護職の基本的な仕事内容を3つ紹介
介護職の方がどの施設でもおこなう基本的な仕事内容は以下のとおりです。
- 身体介護
- 生活援助
- その他の支援
上記の3つは、どの施設で働く場合も共通しておこなう可能性があります。
それでは以下で、仕事内容の詳細をご紹介します。
1.身体介護
身体介護は、利用者の方に直接触れておこなう介護のことです。主に、動くことも困難な人のサポートをします。
身体介護は具体的には以下の作業があります。
- 移動介助:ベッドや車いすから移動するの手助け
- 食事介助:食べものを口へうまく運べない方の手助け
- 更衣介助:体が動きにくい方の着替え手伝い
- 入浴介助:お風呂で洗髪や洗身をする
- トイレ介助:トイレでのおむつ交換など
体に何かしらの不自由があって介護施設を利用する方が多いため、身体介護をする機会は多いです。
しかし、身体介護をおこなうには、最低でも「介護職員初任者研修」という資格を有する知識がないとうまく介護ができません。
資格未取得者が身体介護に回る場合は、サポートに回ることが多いです。
2.生活援助
生活支援は、利用者の方の体に触れることなく生活の補助をする作業です。
主に以下のような作業があります。
- 掃除
- 洗濯
- 食事の支度
- 日用品の買い物
- ベッドメイキング
体力や筋力を必要とする仕事です。利用者が寝泊まりする施設では、生活支援の仕事は多くなります。
生活支援を必要とする施設では、利用者が自宅生活の復帰を目指していることが多いです。そのため、あくまで生活をサポートしてあげることがメインとなります。
3.その他の支援
「その他の支援」とは、日常生活で介護が必要なくなってきた利用者のために、リハビリや余暇活動などの支援をすることです。
具体的には以下のものがあります。
- 生活相談
- 病院への付添
- レクリエーション
やることがなく時間を余してしまう高齢者の方は、認知症の進行が早まります。それを防ぐために、レクリエーションでほかの高齢者の方と会話をしてもらいます。
また、日常で不安を感じることをヒアリングして、メンタルケアをすることも介護士の重要な仕事のひとつです。
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介護職の職場11種類とそれぞれの仕事内容を紹介
介護職に就くと、あなたが担当する施設によって仕事内容は変わります。介護職には、主に以下の職場があります。
- 病院
- 有料老人ホーム
- ショートステイ
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス・デイケア
- 認知症型グループホーム
- 小規模多機能型居住介護
- ケアハウス(軽費老人ホーム)
- サービス付き高齢者向け住居
- 訪問介護(ホームヘルパー)
以下では、職場ごとの仕事の特徴をご紹介します。
1.病院
病院で働く介護士の仕事内容は、主に入院患者に対する身の回りのお世話や看護師の補助業務です。
入院している高齢者の中には体の自由がきかない方も多いです。そのような方に快適な療養生活を送ってもらうために、食事や入浴、排泄からベッドのシーツ交換や洗濯などの業務をおこないます。
重度の症状を持っている利用者も多いため、レクリエーションの企画はほとんどありません。
また、看護師のサポート業務としては、以下の仕事を任されることもあります。
- カルテの整理
- 医療器具の管理
病院での介護士の仕事内容はほかの介護施設と違い、医療機関ならではの貴重な仕事を経験できます。
2.有料老人ホーム
「有料老人ホーム」の仕事は、利用者の介護や生活支援を中心とする一般的な介護施設です。
有料老人ホームは、利用者の目的によって以下の3種類の施設があります。
- 介護付き:一般的な老人ホーム。必要であれば介護をする
- 住宅型 :高齢者向けの住宅。見守りや生活相談がおもな仕事
- 健康型 :自立した方がスポーツジムや温泉施設を楽しむための施設
有料老人ホームに入居する方は介護度が比較的に低いということから、介護だけでなくレクリエーションに力を入れている施設も多いです。
シフトは早番・日勤・遅番に加えて、夜勤がある施設があります。そのため、利用者が寝ている時間に事務作業を任されることもあります。
3.ショートステイ
「ショートステイ」は短期間の入居を希望する高齢者を受け入れる施設です。連続利用日数が30日間の施設が多いです。
家族の介護負担を軽減するためや家族が出張や旅行のときに見てもらうといった目的の利用者が多いです。
そのため、介護職の仕事内容としては、家庭でおこなわれていた介護を代わりに請け負うことになります。
ショートステイの仕事の難しい点として、短期間で利用者の性格や好みなどを瞬時に把握する必要がある点です。
- 趣味
- 睡眠時間
- 普段の食事内容
- 運動はできるのか
利用者もなれない環境に寝泊まりするため、精神的にもストレスがかかります。場合によっては、精神的なケアも必要です。
4.介護老人保健施設
「介護老人保健施設」は、病院から退院した高齢者が自宅での生活に戻れるように、医療ケアやリハビリを受ける施設です。
在宅生活への復帰が目的の施設のため、回復を意識したサービスを提供します。
利用者自身も復帰を目指しているため、リハビリに対してポジティブな方が多いです。
また施設内には、医師やリハビリをおこなう専門スタッフ(理学療法士や作業療法士など)も勤務しており、多職種と連携しながら働くことになります。
5.特別養護老人ホーム
「特別養護老人ホーム」は要介護3以上の方が入所する施設で、比較的重要度の高い方向けの施設です。そのため、利用者は長期的な介護を必要としています。
介護職の仕事内容は以下のとおりです。
- 健康管理
- 身体機能の維持サポート
- 身体介護(食事、入浴、排泄)
身体介護は介護資格を持っていないとおこなえません。そのため、特別養護老人ホームで働く場合は介護資格を持っている方が仕事が多いです。
また、利用者のご家族の方とのコミュニケーションも介護士の重要な仕事です。
体調の状況などをお伝えしながら、ご家族にも安心して生活してもらいます。
6.デイサービス・デイケア
「デイサービス・デイケア」は利用しにきた高齢者を迎え入れ、一日だけ介護サービスを提供する施設です。
デイサービスとデイケアの仕事内容は以下のとおりです。
- デイサービス:自宅まで迎えにいき、食事や入浴、機能訓練をおこなう
- デイケア :主にリハビリなどの医療ケアをする。入浴や食事サービスまでおこなうこともある
どちらの施設にも、引きこもりがちになる高齢者に外出する機会を作るという役割もあります。自宅から出ることで孤立感を解消させることができます。
また、デイサービスではレクリエーションの企画や運営をし、職員やほかの利用者と交流してもらうことも重要です。
デイサービスには基本的に夜勤はないですが、まれに「お泊りデイサービス」という宿泊サービスを提供している施設では夜勤があります。
7.認知症型グループホーム
「認知症型グループホーム」とは、認知症の高齢者の方が共同で生活する施設です。
一般的にグループホームと呼ばれる施設は、この「認知症型グループホーム」のことを指します。
認知症型グループホームでは5人〜9人のグループを1つのユニットと呼び、ユニットごとに家庭のような環境で生活をします。
利用者には自分ができる作業は自分でしてもらい、認知症の進行を遅らせるケアもしています。
そのためグループホームでの仕事内容は、介護より「日常生活のお手伝い」という意味合いが強いです。たとえば、洗濯や掃除、買い物や病院の付添などの体力を使う作業へのサポートです。
利用者の方が自分でできることは尊重しつつ、生活でできない部分を介護士がお手伝いをするというスタンスの職場です。
8.小規模多機能型居宅介護
「小規模多機能型居住介護」は自宅で生活する高齢者が利用するサービスです。
以下の介護サービスをひとつの施設で受けられます。
- 訪問介護
- デイサービス
- ショートステイ
上記のうち複数のサービスを利用したいという方が利用する施設です。
小規模多機能型居宅介護を利用すれば、状況に応じて自宅に来てもらったり施設に一泊させてもらうことができます。
介護士としては上記3つの仕事内容を把握する必要があるため、知識や経験が求められる施設です。
9.ケアハウス(軽費老人ホーム)
「ケアハウス(軽費老人ホーム)」は、日常生活にやや不安がある方を受け入れます。
基本的には60歳以上の方を対象とした施設です。
介護職の仕事内容は、以下のとおりです。
- 掃除
- 家事
- 食事
体に触れる身体介護をする機会は少なく、生活の支援がほとんどです。
10.サービス付き高齢者向け住宅
「サービス付き高齢者向け住宅」は、介護をするための施設とは違い高齢者向けの住宅という施設です。
介護職の仕事内容は以下のとおりです。
- 買い物の代行
- 見回りサービス
- 利用者の安否確認
比較的に介護度の低い利用者の方が多く、基本的に直接介護サービスをおこなうことはありません。
介護職にしては珍しく、体力的な負担があまりない施設です。
11.訪問介護(ホームヘルパー)
「訪問介護(ホームヘルパー)」とは、利用者の自宅に訪問し、日常生活に関わるサポートをおこなう介護サービスです。
主に、移動が困難な方や住んでいる地域にデイサービスなどをおこなう施設がなくて困っている方が利用します。
ホームヘルパーは決められた時間に利用者の方の自宅へ訪問し、あらかじめ作成したケアプランをもとに必要な介護サービスを提供します。仕事内容は、以下のとおりです。
- 生活援助
- 身体介護
- 通院介助
ほかの介護施設と異なる点としては、外出が困難な利用者の通院介助がある点です。
介護士が自ら車を運転して、車の乗降から病院での受診手続きなどもおこないます。
また、必要であれば介護やサポートで気づいた点を家族の方に伝えます。介護士からみた生活上のアドバイスや精神面についてのことをサポートして伝えてあげましょう。
介護職をしていて良かったと感じる瞬間がある
介護職は体力面や精神面で大変そうなイメージがありますが、介護職ならではの仕事のやりがいがあります。
介護職をしている人は、以下のようなやりがいを感じています。
- 深い人間関係を築ける
- キャリアアップがしやすい
- 利用者から感謝の言葉をもらえる
- 利用者の家族からも感謝されやすい
- 自分の家族に介護の知識を活かせる
多くの人と密にコミュニケーションをとる仕事である介護職は、ほかの仕事では感じられないやりがいがります。
直接な人助けという仕事のため「ありがとう」と感謝されることが多いです。そのため、自己肯定感も上がり仕事へのモチベーションも上がります。
介護職には資格は必要?
介護職に就くためには資格は必須ではありません。施設内で介護サービスを利用する方には、身体介護も生活援助も無資格でおこなえます。
しかし、最低限「介護職員初任者研修」の資格を取得する程度の知識やスキルがないと、仕事をするうえで困ることが多いです。
そのため各施設では、介護未経験・無資格者にはサポートをしてもらうことが多いです。
介護職に必要な資格一覧が知りたい方は、以下の記事から確認できます。
まとめ
この記事では、介護職の基本的な仕事内容と施設ごとに異なる仕事の特徴についてご紹介しました。
介護職は基本的には「身体介護・生活援助」をメインとして働きます。
施設によっては必要とされるスキルや仕事内容が違うため、あなたに合った仕事を選びやすいです。