大学生の貯金平均はいくら?学年・収入別の目安と増やし方を解説

大学生の貯金額は、同じ「大学生」でもかなり差があります。実家暮らしか一人暮らしか、仕送りがあるか、アルバイトをどれくらい入れているかで、貯金のしやすさは大きく変わるからです。2024年のある大学生向けアンケートではでは、貯金をしている学生は76%で、貯金額は「30万円〜100万円以内」がもっとも多い結果でした。
また、全国大学生活協同組合連合会の第60回学生生活実態調査では、自宅生の月間収入合計は68,370円、下宿生は132,140円で、生活条件によって使えるお金の前提が大きく異なることが分かります。
この記事では、大学生の貯金平均を「実態に近い目安」として整理しながら、学年別・収入別の考え方、無理なく貯める方法までわかりやすく解説します。平均額だけに振り回されず、自分に合った基準で貯金計画を立てたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は、2026年3月12日に執筆した記事です。
大学生の貯金平均はいくら?

【結論】条件で大きく変わる(貯金額の目安も紹介)
大学生の貯金平均は、ひとつの数字で語るのが難しいテーマです。家賃がかからない実家暮らしと、一人暮らしで家賃や食費を負担している学生とでは、毎月残せる金額が大きく異なるためです。
ひとつの目安としては、次のように考えると現実的です。
- 実家暮らしでアルバイト収入がある学生:月5,000円~2万円ほど
- 一人暮らしで生活費負担が大きい学生:月3,000円~1万円ほど
- 仕送りや奨学金が比較的厚く、支出管理もできている学生:月2万円以上を残せるケースもある
重要なのは、「平均より多いか少ないか」ではなく、自分の生活条件で無理なく続くかどうかです。大学生の貯金は、金額の大きさよりも、まず毎月残る仕組みを作れているかがポイントになります。
大学生の貯金額の平均・中央値はどのくらい?
大学生の貯金については、公的統計のように全国一律で平均・中央値が毎年整理されているわけではありません。そのため、実態を見るときはアンケート調査や学生生活調査を参考にするのが現実的です。
2024年の大学生向けアンケートでは、貯金している人は76%で、貯金額は「30万円〜100万円以内」がもっとも多く、次いで「10万円〜30万円以内」「100万円〜300万円以内」と続きました。一つのアンケートでは、数十万円の貯金がある層が一定数いると考えられます。
ただし、平均は一部の高額貯金者に引っ張られやすく、実感とかけ離れることがあります。大学生の貯金を見るときは、平均値そのものよりも「自分と近い条件の人の目安」を見るほうが役立ちます。
「貯金額が少ない=だめ」ではない理由
大学生は、社会人と違って収入が不安定です。テスト期間、実習、部活、就活、留学準備などで、思うようにはたらけない月もあります。そのうえ、学年が上がるほど交際費や移動費、就活費などが増えやすく、貯金が思うように伸びないことも珍しくありません。
また、大学生活では「経験への支出」が将来につながる場面も多くあります。資格取得、旅行、ゼミ合宿、インターン参加などは、一時的に貯金を減らしても価値のある使い道です。貯金が少ないこと自体が問題なのではなく、毎月の収支を把握せず、必要なときにお金が足りなくなる状態が問題だと考えましょう。
大学生の貯金平均額を左右する3つの軸
【軸①】実家暮らし/一人暮らし
大学生の貯金額にもっとも影響しやすいのが住まいです。全国大学生活協同組合連合会の第60回学生生活実態調査では、自宅生の月間支出合計は69,500円、下宿生は131,710円でした。住居費や食費がかかる分、一人暮らしのほうが毎月の余力が小さくなりやすいことが分かります。
実家暮らしなら、食費や家賃の負担が軽いため、アルバイト代の一部をそのまま貯金に回しやすい傾向があります。一方、一人暮らしでは「余ったら貯金」ではなかなか残りません。先取りで少額を分けるほうが続けやすいでしょう。
【軸②】収入(バイト・仕送り・奨学金)
収入源の違いも大きな差になります。第60回学生生活実態調査では、自宅生のアルバイト収入は46,060円、下宿生は37,540円、下宿生の仕送りは72,350円でした。自宅生はアルバイト収入の比重が大きく、下宿生は仕送りの影響を受けやすい構造です。
仕送りがある学生は、生活費の土台があるぶん貯金しやすいです。逆に、仕送りなし・奨学金中心の学生は、まず生活を安定させることが優先です。収入が少ない人ほど、「毎月1万円貯める」より「毎月3,000円でも継続する」ほうが現実的です。
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【軸③】固定費(家賃・通信・サブスク)
貯金しやすい人は、最初から大きく節約しているというより、固定費が整理されていることが多いです。家賃、スマホ代、Wi-Fi、動画配信サービス、音楽配信、アプリ課金などは、毎月自動で出ていくため、一度見直すだけで効果が続きます。
特に大学生は、サブスクを複数契約していても把握できていないケースが少なくありません。月500円〜1,000円のサービスでも、3つ重なれば年間では1万円以上の差になります。貯金を増やすなら、まず「頑張って節約」より「勝手に減らない支出」を整えるのが近道です。
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大学の学年で変わる貯金の目安
【1年生】貯金ゼロでも不自然ではない時期
大学1年生は、新生活に慣れる時期です。教科書代、定期代、サークル費、歓迎会、生活用品の購入など、最初にまとまった出費が出やすく、貯金ゼロでも不自然ではありません。
この時期は、まず月の支出感覚をつかむことが大切です。貯金目標は高く設定しすぎず、月3,000円〜5,000円の先取りから始めると続けやすいでしょう。
【2年生】収入が安定しはじめる時期
2年生になると、履修や生活リズムが固まり、アルバイトも安定しやすくなります。貯金を始めるには、比較的整えやすい時期です。
目安としては、実家暮らしなら月1万円前後、一人暮らしなら月5,000円前後を継続できれば十分です。この時期に家計管理の習慣がつくと、3年生以降の出費増にも対応しやすくなります。
【3年生】就活・資格など出費が増える時期
3年生は、就活準備やインターン参加、資格試験、移動費などで支出が増えやすい時期です。スーツ代、証明写真、交通費、エントリー関連の雑費など、細かな出費が積み重なります。
そのため、2年生までより貯金ペースが落ちても問題ありません。むしろ、この時期までに「急な出費に対応できる数万円〜10万円台」の予備資金があると安心です。
【4年生】卒業前後に向けて出費が増える
4年生は、卒業旅行、引っ越し準備、家具家電、スーツの買い足し、社会人生活の初期費用など、まとまった出費が増えます。大学生向けアンケートでも、貯金の理由として卒業旅行や引っ越し前の備えが挙げられていました。
この時期は「増やす」より「使う前提で守る」意識が大切です。卒業までにいくら必要かは進路や住まいで変わりますが、まとまった初期費用に備えておくと動きやすくなります。
大学生の貯金の主な使い道

交際費・交通費・飲み会費用
大学生活では、友人との食事、飲み会、イベント参加、帰省や移動の交通費など、人付き合いに関わる出費が意外と大きくなります。楽しい反面、無計画だと毎月の残額を削りやすい項目です。
長期休暇中の国内・海外旅行
夏休みや春休みは旅行需要が高く、宿泊費や交通費がまとまって必要になります。大学生のうちにしか行けない旅も多いため、自分にとって価値のある支出になりやすいでしょう。
サークルの活動費やゼミ合宿の費用
サークル費、イベント参加費、遠征費、ゼミ合宿費なども見落としやすい支出です。毎月は発生しなくても、一度に数万円必要になることがあります。
自動車学校・合宿免許費用
免許取得は大学生の大きな支出のひとつです。大学生向けアンケートでも、貯金の理由に「自動車免許を取るため」が挙げられていました。まとまった金額が必要なので、早めに積み立てると負担を分散できます。
就職活動費用
就活では、交通費、宿泊費、身だしなみ費、書類準備費などがかかります。特に地方学生は移動費が重くなりやすいため、専用の予備費を確保しておくと安心です。
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大学生が貯金と収入を増やすコツ6選

①支出を見える化する
まずは1か月分の支出を記録しましょう。アプリでもメモでもかまいません。何にいくら使っているかが見えるだけで、無駄遣いはかなり減ります。
②固定費を見直す
スマホプラン、サブスク、保険、ネット代を見直すだけで、毎月の余力が増えます。節約は毎回頑張るより、固定費を下げたほうが続きます。
③貯金用口座を分ける
生活費の口座と貯金用口座を分けると、「使っていいお金」と「触れないお金」が明確になります。アルバイト代の振込日などに自動で移す設定にすると、貯まりやすさが変わります。
④アルバイトやインターンで収入を増やす
時給アップを狙えるバイトや、将来の経験になるインターンは、収入面でもスキル面でもメリットがあります。ただし、学業とのバランスは最優先です。
⑤忙しい人はスキマバイトを活用する
授業やサークルで定期バイトが難しい人は、単発・短時間の仕事を組み合わせる方法もあります。試験期間を避けてはたらきやすいのが利点です。
▶在宅でコツコツ稼ぎたい場合は、自宅に届く内職バイトという選択肢もあります。

⑥スキマ時間にポイ活をする
大きく稼ぐ方法ではありませんが、キャッシュレス決済やアンケート、ポイントサイトなどを活用すると、日用品代や交際費の一部を補えます。貯金の補助としては十分役立ちます。
毎月いくら貯める?目標から逆算する貯金計画

目標設定の方法
貯金は、「なんとなく貯める」より使い道を決めたほうが続きます。たとえば、卒業旅行に10万円、免許取得に30万円、就活用に5万円など、目的別に分けると行動しやすくなります。
貯金ペースの決め方
目標金額を期限で割れば、月の必要額が見えます。たとえば半年後に6万円必要なら、月1万円です。高すぎると続かないため、最初は8割くらいの設定でも十分です。
急な出費に備える「生活防衛費」ラインの考え方
大学生の生活防衛費は、社会人ほど大きくなくてかまいません。まずは「急な出費に耐えられる3万円〜10万円」を最初の目安にすると現実的です。一人暮らしや就活前なら、生活費1か月分に近い金額を持てると安心感が大きくなります。
大学生貯金平均に関してよくある質問(Q&A)
- Q. 大学生の貯金は平均と比べて少ないとまずいですか?
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まずくありません。平均は条件差の影響を強く受けます。比較するなら、同じような暮らし方・収入条件の人を基準にしましょう。
- Q. 仕送りなしでも貯金はできますか?
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できます。ただし、最初から大きな額を目指さないことが大切です。月3,000円〜5,000円の先取りでも、続ければ確実に残ります。
- Q. アルバイトを増やすと、学業に影響しそうで不安なのですが、大丈夫でしょうか?
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増やしすぎはおすすめできません。授業、課題、試験期間を優先し、無理のない範囲ではたらくことが前提です。時給やシフト効率を見直すほうが、時間を増やすより有効なこともあります。
- Q. 毎月いくら貯めれば安心と言えますか?
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一律の正解はありませんが、まずは月5,000円前後を安定して貯められれば十分なスタートです。実家暮らしなら1万円、一人暮らしなら3,000円〜5,000円でも立派です。
- Q. 貯金用口座はどのタイミングで作るのがよいですか?
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早いほど良いです。アルバイト代が入り始めた時点で分けておくと、「残ったら貯金」ではなく「先に貯金」がしやすくなります。
まとめ | 条件に合う目安で比較し、仕組み化してお金を貯めよう
大学生の貯金額は、実家暮らしか一人暮らしか、仕送りやアルバイト収入がどれくらいあるかで大きく変わります。だからこそ、ひとつの平均額だけを見て不安になる必要はありません。
大切なのは、自分の条件に合う目安で比べること、そして毎月少額でも自動的に残る仕組みを作ることです。支出を見える化し、固定費を整え、貯金用口座を分けるだけでも、お金の残り方はかなり変わります。大学生活は出費も多い時期ですが、今のうちに管理習慣を身につけておけば、卒業後にも役立つ大きな財産になります。






