仕事辞めたい…と思ったら最初にやること|20代の「詰まない」退職・転職完全ガイド

「もう明日、会社に行きたくない」 「仕事のことを考えるだけで涙が出る」 「辞めたいけれど、次が決まっていないから動けない」
「仕事辞めたい」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、今かなり強い負荷がかかっているはずです。まず最初に伝えたいのは、「辞めたい」と思うのは甘えではなく、心身からの重要なアラート(警告)であるということです。無理を続けるほど、判断力が落ちて選択肢が減りやすくなりますし、誤った選択をする可能性も高くなります。
この記事では、限界に近い20代が「勢いで辞めて後悔する」「辞められずに潰れる」の両方を避けるために、
- 辞めたい理由を整理して“対処法”を決める方法
- 辞める前に最優先で確認すべき「危険サイン」
- 次が決まっていない状態でも詰まない退職・転職の進め方
- 退職実務(伝え方テンプレ/2週間ルールの位置づけ/引き継ぎ最小化)
までを、手順でまとめて徹底解説します。
なぜ辞めたいのか?原因を4つに分類して「ストレス」を特定する

闇雲に「辞める!」と決める前に、ストレスの正体を特定しましょう。原因によって、取るべき対策(転職か、異動か、休職か)が変わります。
① 人間関係のストレス(環境要因)
- 上司との相性が悪い、詰められる
- 職場の空気が重く、相談できる相手がいない
- お局さんや同僚からの嫌がらせ
② 業務内容・量のストレス(適性・負荷要因)
- 仕事量が多すぎて残業が減らない
- 仕事の内容がどうしても向いていない(営業が辛い、事務が細かすぎる等)
- 責任が重すぎて、毎日ミスを恐れている
③ 待遇・労働条件の不満(制度要因)
- 給与が低く、将来が見えない
- サービス残業が当たり前になっている
- 年間休日が少なく、プライベートが削られている
④ キャリア・成長への不安(未来要因)
- この会社にいてもスキルが身につかないと感じる
- 尊敬できる先輩や上司がいない
- 会社の将来性に不安がある
ポイント: これらを紙に書き出し、「何が一番自分を削っているか」に順位をつけてください。1位が「給与」なら副業や転職、1位が「メンタル」ならまず距離を取ったり、休む選択肢を取りましょう。それでも改善が見られないなら、退職・休職が優先されます。
「辞める vs 続ける」後悔しないための3つの判断基準
「辞めたいけど、今辞めてもいいのかな…」と迷う時のシンプルな物差しです。
基準A:健康を損なっていないか(最優先)
眠れない、食べられない、朝起きられない状態が続いているなら、まず回復を優先したほうがよいケースが多いです。「健康>>>仕事」です。失った健康を取り戻すには、数ヶ月、数年の時間がかかることもあります。
基準B:自力で「改善」の余地があるか
- 部署異動を希望すれば、嫌な上司と離れられるか?
- 業務量を相談すれば、調整してもらえる環境か? これらがYesであれば、辞める前に試す価値はあります。No(体制が変わらない)なら、退職が現実的な解になります。
- ハラスメント相談窓口が機能するかどうか?
基準C:次の選択肢がイメージできるか
「次は〇〇を避けたい」という条件が一つでも決まれば、それは立派な判断基準です。逃げの転職ではなく、「自分を守るための選択」と捉えましょう。
【緊急】今すぐ「安全確保」が必要な5つの危険サイン

「辞めたい」という気持ちにはグラデーションがあります。ただし、次のサインが出ているなら、退職準備よりも先に 「安全確保(心身の回復)」が優先です。
① 身体的な拒絶反応が出ている
- 会社に近づくと動悸や吐き気がする
- 夜、仕事のことが不安で眠れない、または朝起きられない
- 食欲が全くない、あるいは過食が止まらない
- 理由もなく涙が出る
② 思考力が低下し、判断ができない
「ミスをしたらどうしよう」だけで頭がいっぱいで、簡単なメール作成や計算ができない。これは能力が足りていないのではなく、過度に脳に負荷がかかっているサインである可能性が高いです。
③ 休日も「回復」ができなくなっている
土日も月曜が怖くて動けない、趣味が楽しめない、寝ても疲れが取れない。慢性的ストレス状態の可能性があります。
④ ハラスメントが日常化している
パワハラ、セクハラ、無視、いじめ・嫌がらせなどがある職場は、あなたの努力で改善できないことが多いです。環境を変えるのが合理的です。
⑤ 「消えてしまいたい」という思考がよぎる
このサインが出たら、迷わずすぐに専門家に相談してください。
公的な相談窓口を活用しましょう
- こころの耳(厚労省): メンタルヘルスに関する相談窓口案内
- 総合労働相談コーナー(厚労省): 労働問題、ハラスメントの無料相談
※この記事は医療的な診断を行うものではありません。症状が強い場合は医療機関の受診も優先してください。
仕事を辞めたい時に、今日からやるべき7つのステップ(チェックリスト)
ここからは「落ち着いて行動に移すための手順」です。全部やらなくても全然OKです。上から順にやるほど不安が減ります。
STEP1:生活防衛資金を確認する
通帳を見て、「今辞めて何ヶ月生活できるか」を確認します。2〜3ヶ月分の生活費があれば、精神的な余裕が全く違います。加えて、雇用保険(基本手当)の受給資格も確認しておくと安心です。ハローワークの案内では、原則として離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上などの条件が説明されています(特定受給資格者・特定理由離職者の特例も記載)。
※退職の仕方・離職理由で扱いが変わるため、詳細はハローワークで確認してください。
STEP2:辞める理由を「未来の条件」に変換する
不満を希望に変えると、転職軸ができます。
- 「上司が嫌だ」→「相談できる文化/フィードバックが穏やか」
- 「残業がつらい」→「残業月20時間以内」
- 「通勤が地獄」→「片道45分以内/在宅可」
- 「成長できない」→「育成・研修がある/OJTが明確」
STEP3:退職のデッドライン(期限)を仮決めする
「いつ辞めたいか」を仮で置くだけで心が軽くなります。「あと1ヶ月だけ頑張る」「〇月〇日に退職願を出す」と決めるだけで、ゴールが見えやすくなり不安が整理されます。
STEP4:証拠を揃える(ハラスメント・過重労働の場合)
未払い残業・パワハラなどがある場合は、あなたを守る材料になります。
- 勤怠・残業時間の記録
- メール/チャット/録音(可能な範囲)
- 日記(日時・内容・目撃者)
相談窓口を使う際にも役立ちます。総合労働相談コーナーは、労働問題の相談を無料で受け付けています。
STEP5:会社の就業規則を確認する
会社のルール上、「退職の何日前までに申し出るべきか」を確認します。退職の申し出は、法律(民法)の考え方として「期間の定めがない雇用契約なら、申し入れから2週間で終了し得る」とされています。
ただし、実務では就業規則のルール(例:1か月前申告)や引き継ぎ・社内手続きがあるため、可能なら早めに意思表示して調整するのが円満です。とはいえ、体調悪化やハラスメントなどで「今すぐ距離を取る必要がある」場合に備えて、2週間の基本ルールを“自分を守る知識”として知っておくことは大切です。
STEP6:社外の「第三者」に話を聞いてもらう
友人や家族ではなく、キャリアアドバイザーなど「利害関係のないプロ」に相談することをおすすめします。利害のない第三者(相談窓口・キャリア支援)に話すと、選択肢が増えます。メンタル面の相談先は「こころの耳」にまとまっています。
STEP7:まずは1社、求人を眺めてみる(応募しなくてOK)
応募しなくて構いません。「世の中にこんなに仕事がある」と知るだけで、今の会社への依存が弱まり、心が少し楽になります。
円満かつ確実に辞めるための「退職実務」ガイド

ここからは、いざ辞めると決めた際に会社と揉めないための手順です。
① 退職の切り出し方とタイミング
- 誰に:直属の上司
- いつ:業務が落ち着いている時間帯(朝イチや会議前後は避ける)
- どうやって:「ご相談したいことがあり、15分ほどお時間いただけますか」とアポイントを取る
- どこで:会議室など個室
② 理由の伝え方テンプレ
理由は細かく言い過ぎず「一身上の都合」で通すのが鉄則です。
テンプレ(基本形)
「お忙しいところ恐縮です。退職のご相談です。一身上の都合により、〇月〇日をもって退職したく考えております。引き継ぎは責任を持って対応します。」
引き止められたとき(短く)
「ご配慮ありがとうございます。ですが、熟考した上で意思は固まっています。引き継ぎは最後まで責任を持ちます。」
引き止められても「次の方向性が決まっている」「意思は固い」と、感謝を伝えつつ毅然とした態度で接しましょう。
※体調不良が理由の場合は、詳細を語らず「体調面の事情で」程度でもOKです。
③ 退職願と退職届の違い
- 退職願:相談・お願いのニュアンス(調整したい時)
- 退職届:確定の意思表示(退職日を固めたい時)
会社の運用に合わせつつ、揉めそうなら“確定の意思”を伝える方向で整理します。
④ 2週間ルールの正解(法律上の権利)
厚労省の資料でも、期間の定めのない雇用契約は、退職を申し入れてから2週間で退職できる旨が説明されています(民法627条の紹介、就業規則があっても2週間で効力が発生すると解する裁判例に触れた記載もあります)。
ただし実務では、引き継ぎや社内手続きがあるため、可能なら早めに意思表示→調整が円満です。
一方で、ハラスメントや健康悪化など「とにかく離れる必要がある」状況では、あなたを守る知識として持っておく価値があります。
引き継ぎを「最小限の労力」で終わらせるコツ
辞める直前のストレスを減らすために、引き継ぎは“完璧に教える”のではなく、“後任が自走できる状態をつくる”ことを目的にします。ポイントは、あなたの頭の中にある情報を見える化(構造化)することです。
1)業務一覧表(目次)
例:
- 毎日やる業務
- メールチェック/返信
- ○○システム入力
- 在庫確認
- 週次業務
- 月曜:売上集計
- 水曜:定例会資料作成
- 金曜:取引先報告
- 月次業務
- 請求書発行
- 支払処理
- 在庫棚卸し
この「目次」があるだけで、後任は“全体像”を把握できます。逆にこれがないと、「何をやっているのか分からない」状態になり、無駄な質問が増えます。
2)書類の保管場所・リンクの一覧
手順そのものよりも重要なのが、「どこに何があるか」です。
- 手順書の保存場所(フォルダ名/URL)
- 使用しているシステムのログイン方法(※パスワードは別管理)
- テンプレートの保存場所
- 過去データの保管先
- 「最新版がどれか」の明記
例:手順書:共有フォルダ→営業部→マニュアル→「請求書作成_最新版」
探す時間を減らすこと=あなたの引き継ぎ時間を減らすことです。
3)連絡先リスト
後任が一番困るのは、「誰に聞けばいいか分からない」状態です。
最低限まとめておくと良いもの:
- 取引先担当者(会社名/名前/役割)
- 社内窓口(経理・総務・情シスなど)
- 緊急時の責任者
4)詰まりやすいポイント(超重要)
実はここが一番価値があります。手順書よりも、「どこでミスしやすいか」のほうが圧倒的に役立ちます。
- 数字の入力ミスが起きやすい箇所
- 例外処理のパターン
- イレギュラー対応の判断基準
- 過去にトラブルになった事例
これだけで、あなたの後任となる方はかなり楽になります。結果としてあなたも早く現職の業務から解放されます。引き継ぎは「会社のため」だけでなく、未来の自分のストレスを減らすための作業です。完璧を目指さず、「構造化」さえできれば、それは十分“誠実な退職”です。
「次が決まってない」不安を解消する思考法
「次を決めずに辞めるのは無責任」と言われることがありますが、あなたの人生に責任を持つのはあなた自身です。重要なのは 勢いで飛ぶのではなく、リスクを管理すること。
不安を減らす3つの視点
失敗しない転職準備:次に「同じ過ち」を繰り返さないために

次は「辞めたい」と思わない職場を選ぶために、以下の3つを準備しましょう。
① 転職エージェントは「弱ってる今」ほど使い方が大事
「仕事がつらい」と正直に言ってOKです。その代わり、希望を曖昧にしないこと。
伝えるべき3点(テンプレ)
- いま避けたいこと(例:怒鳴る文化/残業月40超)
- 次に欲しい条件(例:教育がある/相談できる/休日)
- いつまでにどうしたいか(例:2ヶ月以内に内定、最短で退職)
② 求人票の「裏」を読む(言葉の解釈例)
- 「アットホーム」→ 距離が近すぎる可能性(公私混同)
- 「若手が活躍」→ 離職率が高く入れ替わりが激しい可能性
- 「裁量が大きい」→ 丸投げの可能性(サポート不在)
疑ったまま応募するのではなく、面接で確認します。
面接で聞ける質問例
- 「業務量の波はどれくらいありますか?」
- 「新人が詰まったとき、相談先は誰で、どう支援されますか?」
- 「評価は何を基準に決まりますか?」
- 「残業が発生する主な理由は何ですか?」
③ 退職理由は“未来志向”に書き換える(例文)
原稿の方針は正しいので、読者がそのまま使える形に整えます。
退職理由が残業の時の伝え方
退職理由が人間関係の時の伝え方
よくある質問(Q&A)
- Q1. 入社3ヶ月で辞めるのは早すぎますか?
-
短いのは事実ですが、ハラスメントや明確な労働条件の相違、心身の不調があるなら我慢が正解とは限りません。大切なのは「同じ条件を次から避ける」ための整理です。
- Q2. 辞めさせてくれない場合はどうすればいい?
-
まずは退職届で意思を明確にし、やり取りを記録してください。法的には2週間で退職できる旨が厚労省資料でも説明されています。
それでも強い圧力やハラスメントがある場合は、総合労働相談コーナー等の外部相談も検討しましょう。 - Q3. 転職先が決まっていないと周りの目が気になります
-
周りはあなたの人生に責任を持ってくれません。生活費と期限を決め、回復と準備を進めるほうが現実的です。
- Q4. 失業保険はもらえますか?
-
失業給付(基本手当)は「離職日以前の一定期間に、雇用保険の加入期間がどれくらいあるか」などで受給可否が決まります。ただ、受給条件や給付制限の有無は、退職理由やはたらき方・加入状況によって分岐が多く、ネット情報だけで断定するのは危険です。まずは“自分が対象かどうか”を早めに確認するために、ハローワークで最終確認するのが確実です。
- Q5. メンタルが限界かもしれません
-
もし「消えてしまいたい」「いなくなりたい」といった考えがよぎるなら、ひとりで抱え込まず、できるだけ早く外部の窓口に相談してください。これは気合いで乗り切る話ではなく、まず“安全を確保する”ためです。
相談先に迷うときは、厚労省の「こころの耳」(相談窓口の案内)や、職場のトラブル全般を相談できる「総合労働相談コーナー」(無料相談)など、公的窓口を頼ってください。
まとめ:あなたの人生の主導権を取り戻そう
仕事は人生を豊かにするための手段であって、目的ではありません。「辞めたい」と思った今の感情は、あなたが“もっと良く生きたい”と願っている証拠です。
少しでも不安が軽くなったなら、まずは自分の希望を整理するために、キャリアのプロに今の悩みを吐き出すことから始めてみませんか?






