『シェアフル』スキマバイトリサーチ、職場の人間関係 実態調査を実施

〜はたらく際に人間関係を「とても/やや 気にする」と回答した人は約70%〜
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのスキマバイトアプリ『シェアフル』やSaaSシフト管理サービス『シェアフルシフト』、就業実績を活用した人材紹介サービス『シェアフルエージェント』などを提供するシェアフル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:横井 聡)は、『シェアフル』ユーザーを対象に、職場の人間関係に関する実態調査を実施しました。

◾️背景
近年、働き方改革やダイバーシティ推進の流れを受け、企業における職場環境の改善がますます重要なテーマとなっています。特に職場の人間関係は、社員のモチベーションや生産性、さらにはメンタルヘルスにも大きな影響を与える要素として注目されています。厚生労働省が公表した「令和5年労働安全衛生調査(実態調査)」(※)によると、「現在の仕事や職業生活に関して強いストレスとなっていると感じる事柄」として最も多く挙げられたのが「仕事の質・量」(57.5%)であり、次いで「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」が41.2%と高い割合を占めています。これらの結果からも、職場での人間関係が依然として大きなストレス要因であり、従業員の心身の健康に直結していることが伺えます。また、スキマバイトのような短期間での就労が広がる中、短期雇用の現場においても人間関係に関する新たな課題が生じています。スキマバイトは柔軟なはたらき方を実現する一方で、短期間の関係性の中で信頼関係を築く難しさや、業務中のコミュニケーション不足による不安や孤立感が課題として浮かび上がっています。
こうした背景を踏まえ、シェアフル社では、一人ひとりが安心してはたらける職場づくりを目指し、スキマバイトユーザーを対象に、職場での人間関係や職場環境に対する意識を明らかにするための調査を実施しました。
※出典:厚生労働省「令和5年労働安全衛生調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/r05-46-50b.html
◾️調査概要
『シェアフル』アプリをインストールしているユーザーを対象に、アプリ内機能「シェアフルmembers」を使用したアンケートを実施しました。「職場の人間関係」に関するアンケートを取った結果、26,914件の回答がありました。
◾️サマリー
・はたらく際の人間関係を気にする人は、全体では約70%にのぼったが、スキマバイトに限定すると10%減少した。
・スキマバイトに限定すると、全体と比較して、職場の人間関係を「とても気にする」人が少なく、「やや気にする」や「気にしない」と感じる人が多い。
・スキマバイト中の職場の人との関わり方は、半数近くが「軽い雑談程度」のコミュニケーションと回答している。
・スキマバイト中のコミュニケーションは、職場の人と「関わりたい」人と「関わりたくない」人の割合は約半数ずつだった。
・「人間関係が良い職場」の具体的な形としては、「仕事の指示がわかりやすい」と「助け合いがある」が同率で最多の回答となった。
・人間関係を「とても気にする」と回答した人のうち70%以上が、職場の人と「積極的に関わっている」と回答している。
◾️調査結果

「はたらくときに、人間関係をどの程度気にしますか?」という質問では、長期・短期問わず68%の方が「とても/やや気になる」と回答した。
一方で、スキマバイトに限った場合はその割合が58%にとどまり主に「とても気にする」と回答した人が10%減少した。

スキマバイトではたらくとき、職場の人とどのように関わることが多いですか?という質問に対し、最も多かったのは「軽い雑談程度」で43.6%、時点で多かったのは「業務上必要な会話のみ」で25.7%だった。「職場の人積極的に関わっている」、「同じ職場で関係ができることがある」などコミュニケーションを多くとっている方は、約17%だった。

スキマバイトをする際、職場の人とどの程度関わりたいですか?という質問では、最も多かった意見は、「関わりたい」で41.4%だった。「積極的に関わりたい」または「関わりたい」と答えた方と、「極力関わりたくない」または「関わりたくない」と答えた方は、約半数ずつという結果となった。

「人間関係がいい職場とはどんな職場だと思いますか?」という質問(※複数回答可)では、「仕事の指示がわかりやすい」と「助け合いがある」が同率で最も多く選ばれた。

「スキマバイト中の職場での人との関わり方」と「スキマバイトではたらく際に人間関係をどの程度気にするか」をクロス集計すると、スキマバイト中に職場の人と積極的に関わるようにしていると答えた方の70%の方が、はたらく時に人間関係を「とても気にする」と答えた結果となった。
◾️考察
今回の調査では、スキマバイトにおいて約60%のユーザーが「スキマバイトではたらくときに人間関係がやや/とても気になる」と回答したのに対し、スキマバイトに限定せず「はたらくときに人間関係をやや/とても気にする」と回答した方の割合は約70%と、約10%の差があることが明らかになりました。この結果から、一般的な勤務全体に対してスキマバイトでは人間関係を気にする方が少ないことがわかりました。また、スキマバイト中の職場での人との関わり方については、約半数のユーザーが「軽い雑談程度」と回答しており、必要以上に深い関係を築かず、適度な距離感を保っていることがわかります。一方で、「職場の人と積極的に関わるようにしている」と答えたユーザーの70%以上が人間関係を「とても気にする」と回答しており、人との関わりを大切にする人ほど、職場の人間関係を重要視する傾向があると考えられます。
この結果から、スキマバイトでは最低限のコミュニケーションを取りつつ業務を遂行するケースが多い一方で、人間関係を重視する人にとっては職場の雰囲気や関係性が就業時の満足度に大きく影響を与えることが分かります。スキマバイトにおいても、気軽に話しやすい環境や円滑なコミュニケーションを促進することで、特に一定の層に対してはより良い就業体験につながると考えます。