就活で実施される適性検査の7種類を徹底解説!対策の仕方も紹介
就活を進めるうえで、面接などの選考の前に「適性検査」というものがおこなわれます。
人気企業などの倍率が高い企業になるほど、適性検査でふるい落とされることが多いのです。
そのため、自分が行きたい企業に採用されるためには適性検査の対策をおこなう必要があります。
では、適性検査をどのような種類があって、どんな対策をすればよいのでしょうか。
✓ 就活における適性検査とは
✓ 適性検査の7種類を紹介
✓ 適性検査で落ちる人の5つの特徴
就活における適性検査とは?
「適性検査」という言葉を聞きますが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。
以下では概要と、企業が適性検査をおこなう目的をご紹介します。
適性検査とは、企業との適性をみるテストのこと
適性検査とは、新卒採用で企業が就活生に向けて実施するものであり、企業が社員に最低限求める教養や性格を測るテストです。
適性検査の試験自体は、それぞれの企業で作っているわけではなく「試験を作る組織」が作ったものがいくつか存在しており、企業毎にどの試験を採用するかを選んでいます。
そのため、複数の企業で採用する適性検査の型が同じであれば、就活生が対策する試験がひとつでいいという特徴があります。
企業が適性検査をおこなう目的
企業が適性検査をおこなう理由は、大きくわけて2つあります。
「定員に対して応募人数が多い場合の足切りのため」と「新入社員に求める最低限の能力を測るため」に実施されるのです。
倍率が10倍を超えるような人気企業では、全員に対して面接などをおこなうことができないため、筆記試験である程度の人数まで絞ります。
また、定員割れしていても、適性検査の結果によっては面接もおこなわずに落とされることもあるでしょう。
企業としては、採用活動を円滑におこなうために適性検査を実施しているのです。
適性検査がおこなわれる時期
就活における適性検査が実施される期間は「Webテスト」と「会場でおこなわれるテスト」によって異なります。
「Webテスト」は就活が始まってから初期の段階で実施され、4年制の大学生が3年生のときの3月1日から解禁されます。
学力が測られる能力検査は、Web上でおこなわれることが多いです。
選考が早い企業は3月下旬にはWebテストの結果を求めるところもあるため、試験の対策は早めにおこないましょう。
「会場でおこなわれるテスト」は実際に選考が始まって、1次試験がおこなわれた会場で同日におこなわれることが多いです。
ほかにも就活のスケジュールを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
適性検査の結果は使い回しが可能
テストセンターで受けた筆記試験の結果は、複数の企業に提出することができます。
もし、あなたが受ける企業で「SPI」の試験結果を提出するようにしている企業が2つあったとしましょう。
その場合は、2つの企業に対して一度受けたSPIの結果を使い回すことができるのです。
しかし、試験の結果が自分では納得できなかった場合は、もう一度受けることをおすすめします。
あくまで「使い回しができる」というだけで、一度しか受けられないというわけではありません。
また、「クレペリンテスト」などのテストセンターではなく企業に出向いて直接おこなう試験は使い回しができないため、毎回受ける必要があります。
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就活における適性検査の7種類を徹底解説
選考で適性検査がおこなわれる場合は、以下の7種類のどれかということになります。
- 玉手箱
- TG-WEB
- CAB
- GAB
- CUBIG
- SPI
- クレペリンテスト
あなたが就活でおこなう適性検査を確認して、しっかり対策をしましょう。
1. 玉手箱
「玉手箱」式のテストとは、問題が当日までわからないスタイルの試験のことです。
- 提供会社:日本エス・エイチ・エル(SHL)
- 検査項目:能力検査、性格検査
- 受験場所:Webテスト、テストセンター、ペーパーテスト
- 採用企業:ハウスメーカー、医療メーカー、マスコミ、金融、etc.
- 試験問題:言語、計数、英語、性格、意欲
「玉手箱」の特徴は問題数が多いことです。
そのため、対策をせずテスト本番で頭を悩ませていると、あっという間に時間切れとなってしまいます。
しかし、 玉手箱は「1つの分野では、同じ形式の問題が出題される」という特徴があるのです。
例えば、計数の問題には「図表の読み取り、四則演算、表の空欄の推測」の3種類があります。
もし、四則演算の問題が出るなら、その試験では計数の問題はすべて四則演算の問題しか出題されません。
2. TG-WEB
「TG-WEB」は難易度が高い能力検査として有名な適性検査です。
- 提供会社:ヒューマネージ社
- 検査項目:能力検査、性格検査
- 受験場所:Webテスト、テストセンター、ペーパーテスト
- 採用企業:外資系、テレビ局、メーカー、etc.
- 試験問題:従来型(言語、計数)、新型(言語、計数)
TG-WEBは難易度が高く受験者のほとんどが合格点に達しないことから、新卒社員に高レベルの基礎学力を求めている企業に採用されています。
試験内容はほかのWebテストと比べて特徴があり、 TG-WEB独自の問題が出題されます。
例えば、ほかのWebテストの計算問題で採用される「図形問題」では平面図形が用いられますが、TG-WEBでは立体の展開図が用いられます。
3. CAB
「CAB(キャブ)」は、IT系の職種に適正があるか診断するテストとして作られたものです。
- 提供会社:日本エス・エイチ・エル(SHL)
- 検査項目:能力検査、性格検査
- 受験場所:テストセンター
- 採用企業:システムエンジニア、プログラマー、インフラ、etc.
- 試験問題:暗算、法則性、命令表、暗号
CABとは「Computer Aptitude Battery」の略で、日本語に訳をすると「コンピュータ職適正診断テスト」です。
試験の内容もコンピューターを扱う企業で必要とされる「論理的思考力」を測る問題が多いという特徴があります。
CABは解答時間が短いためスピーディーに解くことが求められます。
4. GAB
「GAB(ギャブ)」は難易度の高い適性検査で、地頭がよい学生を求めている企業に採用される試験です。
- 提供会社:日本エス・エイチ・エル(SHL)
- 検査項目:能力検査、性格検査
- 受験場所:Webテスト、テストセンター、ペーパーテスト
- 採用企業:コンサルティング、金融、商社、etc.
- 試験問題:言語、計数
GABは「Graduate Aptitude Battery」の略で、日本語に訳をすると「総合適正診断テスト」という意味です。
受験者の基礎学力や性格などを総合的に評価できるということから、よく新卒採用試験に取り入れられます。
能力検査では難しい問題は出ないものの、 参考書でひと通りの勉強をしておくことがおすすめです。
また、性格検査では200問以上答える「パーソナリティ検査」があります。
5. CUBIC
「CUBIC」は、性格検査で精密な情報がわかるテストとして取り入れられることが多い試験です。
- 提供会社:株式会社CUBIC
- 検査項目:能力検査、性格検査
- 受験場所:テストセンター
- 採用企業:コンサルティング、メーカー、マスコミ、etc.
- 試験問題:言語、倫理、数理、図形、英語
CUBICの能力検査は中高生で習うような基礎的な学力を測る試験ですが、受験時間が短いという特徴があります。
能力検査は40分、性格検査は20分しかありません。
また、CUBIGはそれぞれの試験項目に4段階の難易度があることも特徴です。
6. SPI
「SPI」試験とは適性検査の中でも有名な試験のひとつで、英語や言語問題、計算問題などの基礎学力を測るテストです。
- 提供会社:リクルートキャリア
- 検査項目:能力検査、性格検査
- 受験場所:Webテスト、テストセンター、ペーパーテスト
- 採用企業:コンサル、メーカー、金融、インフラ、マスコミ、不動産、etc.
- 試験問題:基礎能力検査、英語検査、構造的把握力検査、性格検査
多くの企業で採用されており、本屋へ行けばSPI対策の書籍を見たことがある人は多いでしょう。
SPIの能力検査は問題自体の難易度は高くないですが、問題数が多いです。
そのため、限られた時間内にどのような時間配分で解いていくか、ということも考える必要があります。
7. クレペリンテスト
「クレペリンテスト」とは正式名称を「内田クレペリン検査」といい、ひたすら1桁の数字の足し算をおこなう性格検査です。
- 提供会社:株式会社日本・精神技術研究所
- 検査項目:性格検査
- 受験場所:ペーパーテスト
- 採用企業:官公庁、メーカー、医療関係、etc.
- 試験問題:計算
クレペリンテストとは、1行に116個の数字が並んだ1桁の数字を、隣り合う数字を足し算していく作業を15分おこなう試験です。
1分間で合図されたら1行下の新しい行からスタートします。そのため、1セットで15行おこなうことになります。
計算法については、例えば「1 8 4 7 2 0 4…」という数字が並んでいれば、以下のようになります。
- 1と8の間→9
- 8と4の間→2
- 4と7の間→1
- 7と2の間→9
- 2と0の間→2
- 0と4の間→4
上記のような単純計算を繰り返すことによって、作業量や正確性などから性格や能力を測ります。
就活の適性検査で落ちる人の5つの特徴
就活の適性検査で落ちてしまう人の特徴は、以下の5つが考えられます。
- 試験の途中で諦めてしまう
- わかりきっているのに対策をしない
- 性格検査で極端な回答をしてしまう
- 正直じゃなく意識して回答してしまう
- ひとつの問題に時間をかけすぎてしまう
能力検査では対策しない人、性格検査では意識しすぎてしまう人が落ちる傾向があります。
それでは以下で詳しく解説していきます。
1. 試験の途中で諦めてしまう
試験の最中に諦めてしまう人は、適性検査の段階で落ちる可能性が高いです。
とくに、ひとつの問題に時間をかけすぎてしまう人は、試験の途中で諦める傾向があります。
能力検査では、もちろん高得点を目指すために正解することは重要ですが「時間配分ができる」というのも重要なポイントです。
そのため、ひとつの問題を正解するために時間をかけすぎることは得策ではありません。
2. わかりきっているのに対策をしない
適性検査は「SPI」や「玉手箱」などの試験がありますが、どれも型が決まっています。
しかし、型が決まっているにもかかわらず、試験対策をしない人は適性検査で落ちる可能性が高いです。
適性検査の試験内容は、初見で解くのは難しいですが対策すれば必ず時間内に解けるようになるからです。
むしろ適性検査は、企業が就活生に「対策力があるか」という視点で見られていることもあります。
そのため、対策すればできるような問題でも正解できていなければ他の就活生にも差をつけられてしまい、結果的に足切りをされてしまうでしょう。
3. 性格検査で極端な回答をしてしまう
性格検査で落ちる人の特徴として、回答が極端になっているという可能性があります。
極端な回答とは、例えば「信念を持って自分の考えを貫き通す」という項目があったとして、それに対して「よく当てはまる」と回答したとしましょう。
上記のように極端な回答をした場合、企業からは「臨機応変に柔軟な考え方ができない人かも」と判断される可能性があります。
4. 正直じゃなく意識して回答してしまう
性格検査の結果を良くして企業からの評価を上げようと、自分の性格とは違う回答をしてしまうと適性検査で落ちてしまいます。
自分とは違う性格を演じようとしても、どこかで性格の矛盾が発生する答えを出してしまうでしょう。
また、もし完璧に演じられたとして性格検査で通ったとしても、面接のときに回答とのギャップは面接官に見破られてしまいます。
自分じゃない性格を演じても、もし入社してからも辛くなるのはあなた自身です。
つまり、あなたの性格が企業とマッチしているかを知れることは、あなたのためにもなるのです。
5. ひとつの問題に時間をかけすぎてしまう
能力検査でひとつの問題に時間をかけすぎてしまう人は、いい点数が取れなくて能力検査で落ちてしまう可能性があります。
そもそも問題を解かなければ、点数は入りません。
そのため、迷った問題は飛ばして次の問題へいかなければあっという間に時間がなくなります。
とはいえ、全部の問題を完璧に解ける人は少ないです。
そのため、能力テストでは「時間配分」をして最後まで問題を解き切れるか、という点も見られているのです。
まとめ
適性検査は就活において、本選考へ進むためのスタートの地点です。
そのため、適性検査で失敗するだけであなたが行きたい企業の選考を進めることは難しくなるでしょう。
適性検査はしっかり対策をすれば必ず合格点までたどり着けます。
あなたが就職したい企業で採用されている適性検査を把握して、しっかり準備しましょう。