派遣社員はメリットないって本当?デメリットや無期雇用との違いを調査してみた。
派遣社員は「メリットがない」「デメリットが多い雇用形態」という一方、常に雇用形態には需要があります。
日本人材派遣教会の「派遣の現状」よると、2020年1~3月の派遣社員数の平均は約143万で、雇用者の2.5%です。
正社員やパート・アルバイトと多くの働き方がある中で、派遣社員として働くメリットはどこにあるのでしょうか。
今回は、派遣社員の特徴を元に派遣社員で働くメリットやデメリットを解説。
併せてパートやアルバイト・正社員との特徴やメリットの違いについてもご紹介します。
本記事で、派遣社員のメリットについて知ると「自分に向いているか」「他の雇用に比べどのような特徴があるか」を理解できますよ。
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派遣社員として働くメリット
派遣社員として働く場合は人材派遣会社と雇用契約を結んだ後、実際に働く企業に派遣され仕事が始まります。※
派遣社員の雇用形態にはどのような魅力があるのか、ここでは派遣社員のメリットを4つ解説します。
※参考:厚生労働省「さまざまな雇用形態」
理想の働き方を追求できる
派遣社員は、自分が望むライフスタイルに合わせた働き方を追求できる点はメリットです。
例えば職種や勤務地や勤務時間など、自分が希望する就労条件に合わせて働きます。
そのため「プライベートを充実させたい方」や「家事・育児と両立しながら働きたい方」に向いている働き方です。
目標とする働き方に向けて空いた時間でスキルアップを目指すなど、常に「理想の働き方」を模索して働くことが可能になります。
仕事を選べる
派遣社員は自分の経験やスキル、興味・関心のある分野から、希望する仕事に就くことが可能なメリットがあります。
例えば、初めてのジャンルや職種でも経験やスキルがあれば、未経験の分野でもチャレンジしやすい傾向に。
キャリアを活かし「PCスキルを活かして働きたい」など、自分の得意分野を元に仕事を選ぶことも可能です。
派遣社員は働きたい職業への再現度が高い雇用形態と言えます。
派遣会社のサポートを受けられる
派遣社員と雇用を結び契約が開始すれば「派遣会社からのサポート対応」を受けることが可能なメリットがあります。
具体的なサポートはこちら。
- 職探しのサポート対応
- 就業中のサポート対応
- スキル・レベルアップのサポート対応
経験やスキルを元にお仕事探しを手助けする他、就業中の万が一のトラブルや悩みを派遣会社が支援します。
スキルアップでは実践的なビジネスマナーやパソコンの講座を受講できるものなどのサポート付きで未経験でも安心です。
社会保険を受けられる可能性も
派遣社員は条件を満たすと、社会保険に加入できる可能性があります。
社会保険を受けるメリットは、本人と事業主の双方が保険料を負担し、本人の負担が少なくなる点です。
そもそも社会保険とは病気やケガ、老後の生活などのリスクに備えて、お金を出し合い保険による補償を受ける仕組み。※
社会保険制度は社会保険3種と労働保険2種の全5種類です。
- 健康保険
- 介護保険
- 年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
労災保険・雇用保険は労働者は入りやすいですが健康保険・介護保険・厚生年金保険は条件が厳しい保険になります。
ただ適用範囲は拡大傾向にあるため「自分の働き方が社会保険の加入の対象か」を詳しく確認することが大切です。
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派遣社員についてこちらの記事で詳しく解説してます。
※参考:厚生労働省「日本の社会保険の仕組み」
派遣社員で働くデメリット
派遣社員として働くと需要やメリットも多い一方で、企業からの保証は少ないなどのデメリットもあります。
勤務する場合は、派遣社員のデメリットについても事前に抑えることが大切です。
契約期間は最大3年間
派遣社員は有期雇用とも呼ばれ、最長3年間の雇用が終了したら再度お仕事探しを行う必要があります。
契約期間は以下が一般的です。
- 3ヶ月ごと
- 6ヶ月ごと
ただ、無期雇用派遣制度を導入している会社もあり、勤務に期間がなく仕事を続けられる可能性も。
契約社員は「契約期間を設定し、雇用契約を結ぶ働き方」が主流で「3年で職場が変わるもの」と認識しておくと安心です。
契約が更新されない可能性がある
派遣社員は派遣の会社に登録しても、契約が更新されずそのまま派遣が終わるケースもあります。
契約が更新されない具体的な原因は以下。
- 派遣先の業績の悪化
- 人件費削減
- 派遣社員の雇用の削減
- 派遣社員のスキル不足
このように、派遣先の都合によるものや派遣社員のスキルや実力が派遣先の求めるレベルに達しておらず契約が終了する可能性も。
基本的に契約期間が満了した際に契約は更新されますが、派遣先が契約を更新しなければ契約は終了になります。
責任ある仕事は任されにくい
派遣社員は勤務期間に限りがあり補助的な作業がメインでやりがいを感じにくいデメリットも。
派遣先企業からの指示で業務を進めるため、責任ある複雑な業務は任されにくい傾向にあります。
そのため、仕事に対してやりがいを求める方は物足りなさを感じてしまう可能性も高くなります。
収入が不安定になりやすい
仕事を休めばその分給料は減るため、収入が不安定になりやすいです。
また、就労に期限があることから派遣先側も責任のある仕事を任せにくく、昇給は期待できない傾向に。
その他にも派遣会社側の就業中のサポートはある一方で、派遣先での福利厚生などのサポートは付かないデメリットもあります。
直接雇用に比べると、派遣社員は収入が不安定となりやすく待遇面で不満が募る可能性も高くなります。
企業が派遣社員を雇うメリットとは?【なぜ派遣を雇うのか】
派遣社員の雇用は業務の効率化を図れて、企業側もメリットの多い雇用形態です。
具体的な企業側の派遣社員を雇うメリットは以下。
- 期間が限られており、雇用を扱いやすい
- 優秀な場合は正社員としてスカウトしたい
例えば、企業の繁忙期や育休を取る人が多い時期に派遣社員を雇うと人材の穴埋めや効率よく仕事を回せます。
派遣社員で雇う際にスキルや技術を確かめ、優秀な人材はそのまま正社員として雇用して、採用コストの削減も可能です。
派遣社員(有期雇用)とその他の無期雇用のメリットを比較
派遣社員は、その他の雇用形態と比べても魅力やメリットがあります。
ここでは、派遣社員と以下の雇用形態を比較しました。
- アルバイト・パート
- 正社員
勤務に期限を設けない「無期雇用」のアルバイト・パート、正社員に比べて派遣社員は、どのようなメリットがあるのでしょうか。
アルバイト・パートと派遣社員
アルバイト・パートと比べて派遣社員は以下のメリットがあります。
- 時給が高い
- 派遣社員からサポートが付いている
- 仕事内容次第で応募を選択できる
アルバイトやパートは「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定められています。※
契約社員は採用時に募集をかける必要がなく人材コストの削減が期待でき、賃金を高く設定しているケースがあります。
また、派遣会社からの手厚いサポートや1度登録すれば仕事内容の情報を提供された後、応募の有無を決定できるメリットも。
契約社員は期限があり、長い間同じ職場に勤めることは難しいですが、賃金面やサポート面などの安心要素は大きくなります。
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※参考:厚生労働省「パートタイム労働法」
正社員と派遣社員
以下の点は契約社員の方が優れているメリットです。
- 転勤や異動はほとんどない
- 自分のやりたい仕事を始めやすい
- 会社や組織の縛りは少ない
派遣社員は、仕事を選ぶ際に勤務地や通勤距離からも仕事を選べるため、転勤や異動での負担はほとんどありません。
また正社員は組織において幅広く仕事を担いますが、派遣社員は興味のある分野や経験スキルを活かせる仕事にチャレンジできます。
働く場所やメンバーが定期的に変わり、会社の人間関係に悩まされるケースも正社員に比べると少ないです。
派遣という働き方はこんな人におすすめ!
メリットやデメリットから派遣社員は以下の方におすすめ。
- プライベートと両立できる働き方がしたい
- 未経験でも興味のある分野にチャレンジしたい
- スキルを高めたい
派遣社員は働き方に期限がありますが、。
また興味や関心を活かし、新しいことに挑戦しやすい環境でプライベートと両立しながら理想の働き方を追求できます。
まとめ
派遣社員としての働き方はメリットが多い一方で、デメリットもあります。
ただ「仕事に対して何を求めるか」でデメリットに対して、マイナスなイメージを抱かない方もいるかもしれません。
特にプライベートとの両立やチャレンジ精神が多い方にとって、多くのメリットを感じることが可能な働き方です。
本記事派遣社員の特徴やメリットやデメリットを理解し、ぜひ「1つの働き方」として視野にいれてみてください。