バイトを掛け持ちするメリットとデメリット。事前に知りたい税金の注意点を解説

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「もっと効率よく稼ぎたい!」などの理由から、アルバイトの掛け持ちすると、一つのバイト先で働くよりシフトに入れるチャンスも増えるので、今より多く稼ぐことができるでしょう。

しかし、掛け持ちにはメリットもデメリットもあります。そこで今回は、バイトを掛け持ちすることの注意点や税金などについて徹底解説します。

この記事をざっくり言うと

✔ 掛け持ちバイトのメリット・デメリットがわかる

✔ 掛け持ちする際に気をつけるポイントがわかる

✔ 103万の壁や確定申告など税金の注意点がわかる

目次

バイトを掛け持ちをするメリット・デメリット

バイトの掛け持ちには、メリットとデメリットがあります。

また、人によっては掛け持ちがおすすめできない可能性もあるため、どのような側面があるのか掛け持ちする前に知っておくべきでしょう。

ここからは、バイトを掛け持ちすることのメリットとデメリットについて解説していきます。

掛け持ちバイトをする3つのメリット

バイトを掛け持ちする最大のメリットは以下の3つです。

  • 収入が増える
  • スキルが身に付く
  • 人脈、出会いが増える

まず、掛け持ちすると勤務時間が長くなるため、収入がアップします。収入が上がれば、好きなものが買えたり、貯金もできたりします。

また片方のバイト先でシフトを減らされた場合でも、掛け持ちしていればもう片方で補うことができるので、リスクヘッジにもなるでしょう。

特に単発アルバイトと掛け持ちするのであれば、働くかどうかをその日に決められるので、メインの職場でシフトを削られてしまった時でも、すぐにカバーができます。

また『人脈やスキルが増える』というのも大きなメリットです。

その他にも掛け持ちすることで複数の職場を経験できるので、仕事のスキルも人脈も二倍になります。掛け持ちするバイト先が違う業種だと、それぞれ違うスキルが身に付けられます。

掛け持ちバイトのデメリット

複数の職場で働くデメリットは『とにかく忙しくなってしまう!』という点です。

アルバイトでは、たいていの場合、一週間のうち最低限出勤しなければならない日数が決まっています。
しかし、「2ヶ所で働いてるから仕方ない」と、シフト日数を減らしてもらえるとは限りません。

原則、それぞれの掛け持ち先で契約で定められた日数分のシフトを出す必要があるのです。
そのため、1ヶ所のみで働く人よりも勤務日数は増えるでしょう。

働く時間が増える以上、自由な時間が減るというデメリットはどうしても付いて回ります。

また、1ヶ所で働くのと比べて『予定の管理がより大変になる』というデメリットも出てきます。

すでに入っている予定だけでなく、他のバイト先とシフトが被らないように調整する必要があります。

学生の場合、大学生は学業もありますが、働きすぎてテスト勉強ができなかったり、課題に取り組む時間がなくなったりしないようスケジュールを組まなければなりません。

また掛け持ちをすると、働いている時間が長くなるため、疲れがたまりやすくなります。疲労をためすぎると体調を崩すおそれがあるため、休む時間も確保しなければなりません。

そのほか、掛け持ちを禁止するバイト先もあります。禁止されているのに掛け持ちしているのがバレると、シフトを減らされたり、最悪の場合はクビになったりする可能性もあるので、事前に確認しましょう。

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バイトを掛け持ちする前に知っておきたいポイント

続いて、バイトを掛け持ちする前に注意したいポイントをまとめました。

事前に注意点を把握すると、掛け持ちバイトを探すときの参考となります。

メインのアルバイトをひとつ決める

まずは「ここの職場を一番に優先する!」と、メインを決めてからサブの掛け持ち先を探す、というのが探し方の基本です。

アルバイトにおける優先順位を決めていないと、シフトを提出するとき、どちらを優先させるか、予定を組むのに悩んでしまいます。

メインの職場から優先的にシフトを入れ、サブの職場には空いた時間でシフトを入れるようにすると、シフトを組みやすくなるでしょう。

サブの職場は、以下のいずれかに当てはまる職場なら融通が効きやすくオススメです。

  • 24時間営業をしている
  • 短時間可
  • 在宅アルバイト
  • 単発アルバイト

同じ業種は避けるようにする

掛け持ち先を探すとき、同じ業種は避けましょう。

同じ業種だと、営業におけるピーク帯(お客さんが多く来る時間帯)や繁忙期が重なることがほとんどです。
飲食店であれば、12:00〜14:00、18:00〜22:00がピーク帯、クリスマスや歓送迎会のシーズンなどが繁忙期にあたりますね。

また、バイトすると、その会社でしか知り得ない情報を入手することがあります。同業種でバイトしておりそれが発覚した場合、情報漏洩が疑われる可能性があるのです。

バイト先が掛け持ちNGか確認する

そもそも、バイト先が掛け持ちを禁止している可能性もあります。それを知りながら掛け持ちすると、前述の通りバレたときにシフトを減らされたり、クビになったりする可能性も…。

掛け持ちをバイト先に報告する義務はありません。しかし、掛け持ちが問題ないか事前に確認しておけば、そのようなトラブルを回避できます。これから掛け持ちを考えている場合は、両方のバイト先に掛け持ちOKか確認しましょう。

掛け持ちのことをそれぞれのアルバイト先に伝える

アルバイトを掛け持ちしていることについては、新しいバイト先を探す際の面接ではもちろん、現在の職場にもきちんと伝えましょう。

複数箇所で働いていると、それぞれの職場で忙しい時期が重なった場合、片方であまり働けないということも起こり得ます。

しかし、基本的に雇う側は定められた日数を確実に出勤してもらう前提で契約を結んでいます。
そのため、一方的に出勤回数を減らしてしまうと解雇を言い渡される可能性も。

また、事前にそのことを伝えておかないと、単に欠勤の多いバイトと思われてしまい、立場が悪くなったり居心地が悪くなったりもしてしまいます。

こうした事態を避けるためにも、掛け持ちのことは事前に店側に伝えて理解を得ておくことが重要です。

体調を考えてシフトを組む

それぞれのシフトを組むときは、自分の体調を一番に考えることを忘れないでください。

たくさん稼ぎたいがために、働き詰めの予定にしてしまうという人も多くいます。

しかし、誰でも休みは必要ですよね。

若いからってシフトを増やしすぎると、疲れが溜まって体調を崩す恐れがあります。
もし体調を崩して、しばらく働けなくなってしまっては本末転倒です。

休みも適度に取れるよう、スケジュールを考えながらシフトを組みましょう。

予定の管理は一つの手帳やアプリで

手帳やアプリでアルバイトの予定を管理するときは、管理する媒体を一つに絞りましょう。

掛け持ちでやってしまいがちなのが、シフトのダブルブッキングです。
自分のシフトを把握できておらず、一日のうちでアルバイトのシフトが被ってしまうというミスです。

予定管理の媒体がバラバラだと、こうしたミスが起きます。
もし「シフトが被ったせいで当日欠勤」なんてことになると、職場からの信頼を失ってしまいます。

そうしたミスを防ぐために、一つの場所にシフトをまとめて記入しておくのがおすすめです。

掛け持ちバイトでは税金に要注意!抑えておきたいポイントは?

複数のバイト先で働くと、必然的に収入もアップします。また、複数のバイト先からお給料が振り込まれることになるので、税金には要注意です。

特に注意するべきなのが、「年収103万円の壁」です。

ここでは、バイトを掛け持ちする際に注意しておきたい税金についてのポイントをまとめました。

年収103万円を超えると税金が高くなる

これは掛け持ちに限った話ではありませんが、年収103万円を超えると、次のようなデメリットが発生します。

  • 年収103万円を超えると税金が高くなる
  • 年収103万円を超えると確定申告しなければならない

バイトを掛け持ちすると、収入がアップしまが、収入が上がることは必ずしもメリットだけではありません。

とくに年収103万円を超えると、次のようなデメリットが発生します。

  • 所得税の支払い義務が発生する
  • 扶養する親の税金が高くなる

まず、年収が103万円を超えると所得税の支払い義務が発生します。所得税とは、一人ひとりの所得に対してかかる税金のこと。日本では、年収103万円を超えると所得税を支払わなければなりません。

所得税の計算方法は、年収に応じて税率が異なります。年収195万円以下の場合は税率5%で計算しますが、195万円超330万以下だと税率は10%に上がります。

また、もしあなたが親の扶養に入っている場合は、年収が103万円を超えると親の税金が高くなってしまいます。具体的には、親の支払う税金が5万円〜20万円も増えてしまうのです。

親の扶養に入っている場合、親はあなたを扶養家族に入れていることで控除を受けることができ、税金の負担が軽くなっています。

しかし、あなたの収入が103万円を超えた場合、親は控除を受けられず、支払う税金が高くなってしまうのです。

このように、掛け持ちすると収入がアップする反面、税金に気をつけなければなりません。

確定申告が必要になることがある

アルバイトの掛け持ちだと、以下のいずれかに当てはまる場合は確定申告が必要となります。

  1. 年間の収入が103万円以下で、源泉徴収されている場合
  2. 年間の収入が103万円を超えている場合

まず、1.の場合です。

源泉徴収とは、アルバイトの所得税を職場が代わりに納税するため、毎月の給与から天引きする仕組みのことです。
ほとんどの企業ではこの仕組みを採用しています。

しかし、多くの学生のように年間収入が103万円以下の方は所得税を免除されているので、源泉徴収分のお金は損していることになります。
そのため、天引きされた分を還付してもらう必要があります。

そこで、企業は確定申告を元に『年末調整』を行い、源泉徴収によって『引きすぎた分』を計算、還付しているのです。
ちなみに人によっては追加徴収をされることもあるのですが、学生の場合はほぼ無縁の話と言っていいでしょう。

また、年末調整は1ヶ所でしかできません。掛け持ちをしている場合、年末調整をしていない職場の源泉徴収分は、確定申告をしないと還付してもらえないので注意しましょう。

バイト先で源泉徴収がされているか確認して、源泉徴収がされていなかった場合、確定申告を通じて納税を行わないと脱税の罪に問われる可能性があります。

源泉徴収が行われていた場合も、余分に払っている可能性はあります。
その場合は確定申告によって余剰分を還付してもらえるので、きちんと申告したほうがお得です。

掛け持ちバイトをする際は、自己管理が重要!

今回の記事では、アルバイトを掛け持ちする上で知っておきたいポイントを紹介してきました。
掛け持ちバイトは様々な注意点があるものの、それ以上に人脈や経験・スキルなど、多くのものを得ることができます。

アルバイトをうまく掛け持ちして、効率よくお金を稼ぎましょう。

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この記事を書いた人

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