バイトを無断欠勤してしまったら？辞める前に知っておくべきリスクと対応策

「今日シフトだったのを忘れてた…」「行きたくなくて無断で休んでしまった…」
誰にでも、バイトを無断欠勤してしまう瞬間はあるかもしれません。しかし、そのまま連絡せずに放置していると、取り返しのつかないトラブルやリスクを招くこともあります。

この記事では、バイトを無断欠勤した場合に起こる可能性のある問題やリスク、対応の仕方、辞めたいときの正しい手順までを詳しく解説します。

バイトを無断欠勤するとどうなる？影響とリスク

無断欠勤は「契約違反」になる可能性がある

雇用契約と就業規則の基本

アルバイトでも、雇用契約を結ぶ以上「契約違反」という概念は存在します。シフトに入る約束をしていながら、連絡なしに休む行為は、雇用契約や就業規則に反する可能性があります。就業規則には「無断欠勤◯日以上で懲戒解雇」などの規定が明記されていることもあり、トラブルの火種となることがあります。

バイト先からの連絡や対応（電話が来ない場合も）

店長や社員からの連絡パターン

無断欠勤すると、店長や社員から電話やLINEなどで連絡が来るのが一般的です。連絡内容は「大丈夫？」「何かあった？」と心配してくれるものから、「どういうこと？」と厳しめのトーンのものまでさまざまです。

電話が来ない場合でも安心できない理由

「電話が来なかった＝大丈夫だった」と思ってしまうかもしれませんが、実際は社内でトラブル扱いになっていることも。特に大手チェーンでは、勤怠管理が厳しく、無断欠勤の記録が残っている可能性があります。

損害賠償の可能性は？実際に起こり得るリスク

反則金を支払うなどのペナルティ

原則として、労働基準法により「反則金」や「罰金」のようなペナルティは認められていません。ただし、制服を返却しなかった場合の実費請求や、会社の備品を破損した場合の弁償などは別です。

損害賠償の請求をされることも（実際のケースや金額感）

無断欠勤が原因で店舗の営業に大きな損害が出た場合、損害賠償を求められるケースもゼロではありません。ただし、実際に個人に高額な賠償を請求されることは稀で、多くは「話し合い」で済まされます。それでも「内容証明が届いた」「裁判を起こすと言われた」など、精神的なプレッシャーを受けたという体験談もあります。

無断欠勤は退職扱いになる？

一般的には、本人からの退職届がなくても、連絡が一切取れず欠勤が一定日数続くと、「自己都合退職」として扱われるケースがあります。これは企業の就業規則に基づいて判断されます。

ただし、自己都合退職でも「無断欠勤が原因」となると、次の就職時に不利になる可能性もあります。雇用保険や履歴書の扱いなどにも影響することがあるため、できるだけ正規の手続きで辞めることが大切です。

無断欠勤による解雇のリスク（法的視点から解説）

「解雇」と「退職」の違い

「退職」は労働者が自ら辞めること、「解雇」は会社側の判断で雇用契約を終了させることです。無断欠勤が続くと、「解雇」の対象になることがありますが、これはあくまで最終手段。

解雇には基本的にはならない？

実際のところ、1回の無断欠勤で即解雇されることはほとんどありません。ただし、数日間連絡もなしに欠勤が続くと「自己都合退職」とみなされたり、「懲戒解雇」の処分が取られるケースもあります。

そのまま辞めると損する？バイトを飛ぶ前に知っておくべきこと

退職時のトラブル（給料未払い、制服返却など）

無断欠勤のままフェードアウト（通称：バイトを「飛ぶ」）すると、給与の未払いが発生したり、制服を返却していないことによる請求が来る場合もあります。正しい手続きなしに辞めると、余計なやり取りや費用が発生する恐れがあります。

バイトクビと退職証明、履歴書への影響

突然辞めたことは、次の就職に影響しないと思いがちですが、同じ系列の店舗や企業では情報が共有されている場合もあります。退職証明が必要な場合、無断退職だと発行を断られることもあるので注意しましょう。

無断欠勤をしてしまった時の正しい対応方法

無断欠勤してしまった理由を伝える時のポイント

「気づかなかった」「シフト勘違い」の場合の対処法

正直に伝えることが第一です。「シフトを勘違いしていました。申し訳ございません」「体調不良で連絡ができませんでした」など、誠意ある謝罪を伝えましょう。言い訳よりも謝罪と今後の対応が大切です。

使える言い訳とNGな言い訳例

【使える言い訳】

• 「体調不良で寝込んでしまい、連絡できませんでした」
  
• 「家庭の事情で急な対応が必要になってしまいました」
  

【NGな言い訳】

• 「忘れていただけなので、大したことではないと思っていました」
  
• 「行きたくなかっただけです」
  

誠実さのない言い訳は信頼をさらに失います。

次の出勤はどうすべき？行きづらいと感じた時の対処法

出勤するか、連絡だけ入れるか

出勤が難しいと感じた場合でも、最低限の連絡は必要です。「謝罪＋今後どうしたいか（出勤したい／辞めたい）」を明確に伝えることが大切です。

メンタル的に難しい場合の相談先（労働相談窓口等）

「もう顔を出すのが無理…」という精神状態のときは、無理をせず外部の相談窓口を利用しましょう。

【相談先の例】

• 都道府県の労働局（総合労働相談コーナー）
  
• 法テラス
  
• NPO法人の若者就労支援団体
  

退職を希望する場合の正しい手順と連絡方法（例文付き）

電話・メール・LINEなどでの連絡文例

退職の意思は、なるべく電話で直接伝えるのが理想ですが、難しい場合はメールやLINEでも構いません。

【例文】

件名：アルバイト退職のご相談

本文：〇〇店 店長様

お世話になっております。○○（氏名）です。

このたび一身上の都合により、アルバイトを退職させていただきたくご連絡いたしました。

本来であれば直接ご挨拶すべきところ、無断欠勤という形となってしまい、大変申し訳ございません。

つきましては、制服等の返却方法についてご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

無断欠勤が繰り返されるとどうなる？バイト先の視点と管理上の対応

企業がとる対応（記録、注意、最終的な解雇まで）

1回の無断欠勤では注意で済む場合が多いですが、繰り返すと「勤務態度不良」として記録に残ります。段階的に「口頭注意→書面注意→シフト減→解雇」と進む可能性があります。

シフト管理における影響と、他のスタッフへの迷惑

無断欠勤は、その日出勤予定だったスタッフが急遽残業になったり、営業に支障をきたすなど、現場に大きな負担を与えます。「代わりがいない状況」での欠勤は、職場の信頼関係を損ねてしまいます。

まとめ｜無断欠勤はリスクが大きい。辞めるなら正しい手順を！

無断欠勤は、自分自身だけでなく職場にも大きな影響を与えます。「辞めたい」と思ったときこそ、円満退職を目指すことが、今後のバイト探しや社会人生活にもプラスになります。

次のバイト先でも「無断欠勤を繰り返す人」と見られないためにも、丁寧な退職の手続きを心がけましょう。

「長期のバイトがきつい」「急にシフトに入るのがプレッシャー」
そんな方は、1日単位ではたらける「スキマバイト」がおすすめです。自分の予定に合わせて仕事を選べるので、ストレスなくはたらけます。