アルバイトは平均何カ月で辞める?円満退社したい場合に気を付けること

せっかく面接に受かっても、いざはたらいてみると自分に合わなかったり、職場環境がよくなかったりするケースは少なくありません。
「バイト先が合わなかったためすぐに辞めたいが、これって非常識?」
「始めてすぐでもトラブルにならず、円満に辞める方法はある?」
そこでこの記事では、アルバイトを始めたばかりなのに「もう辞めたい」と思っている方に向けて、「バイトを平均何カ月で辞めるものなのか」という疑問を解決していきます。さらに、辞めるべきか悩んだときの対処法も紹介していきますので、平均よりも早く辞めたいと考えている方は必見です。
平均|アルバイトは何カ月で辞めるのが一般的?

以下は、2022年にディップ総合研究所がおこなった、「長期前提のアルバイト・パートをどのくらい続けたか」という内容の調査です。
| バイトを辞めるまでの期間 | 学生の割合(全体の割合) |
|---|---|
| 1年以上 | 34.6%(57.7%) |
| 半年~1年未満 | 27.1%(27.1%) |
| 3カ月~半年未満 | 14.4%(8.5%) |
| 1カ月~3カ月未満 | 10.7%(7.6%) |
| 1カ月未満 | 13.2%(7.2%) |
上記の調査では、学生バイトの約4割が半年以内に離職しており、就業後3カ月以内に離職を検討し始めるというデータが出ています。
ただし、年齢問わず集計した結果では、1年以上はたらいてから辞める人が約6割、半年以上だと約8割です。学生のみのデータに限定しても、6割以上の人は半年以上続いているため、半年以内で辞める人は平均より短いといえるでしょう。
バイトをすぐ辞めたくなる理由
先述した調査では、離職を検討した人のうち全体では5割、学生は7割が「半年以内で辞めたいと思った」と回答しています。実際に行動に移すまではまちまちでも、1カ月や3カ月などの短期間で「バイトを辞めたい」と感じている方は意外と多いのです。
バイトをすぐに辞めたくなる理由としては、以下が挙げられます。
- 求人情報や面接で聞いていた仕事内容と違う
- 人間関係がうまくいかない・職場の雰囲気が悪い
- 勤務時間が長い・仕事内容がつらい
- 仕事にやりがいが感じられない
- シフトの出勤・休み希望が通らない
どれくらいはたらけば辞められる?

ここからは、アルバイトを始めてから辞めるまでの最短期間について詳しくみていきましょう。「バイトを辞めるまでに最低限必要な期間」は、バイト先と締結した「雇用契約」や「就業規則」に左右されます。
以下は「雇用期間が決まっている場合」における主な退職条件です。
- やむを得ない事由があれば契約期間中でも退職可
- はたらき始めて1年以上ならいつでも退職可(労働基準法第137条)
- 上記に該当しなくても、バイト先とアルバイトの相互同意があれば可
また、「雇用期間が決まっていない場合」における退職条件については、以下を参考にしてください。
- 退職の申し出から2週間後に雇用契約を終了できる(民法627条)
- バイト先からの合意があれば即退職も可
- 拒否された場合は契約が切れる2週間後までシフトに出る必要がある
アルバイトをすぐ(即日)辞めるのは難しい
アルバイトを辞めるまでの平均期間が把握できると、次は「どのくらいはたらけば辞められるの?」という疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。残念ながら、アルバイトを思い立ったその日に辞めるというのは難しいです。
民法628条により、雇用期間が決まっている場合、原則契約期間中の退職はできないとされています。1年以上3年未満の雇用契約を結んでいる場合は、労働基準法第137条により、1年が経過すればいつでも退職が可能ですが、それでも最低1年ははたらかなければなりません。
また雇用期間が決まっていない場合でも、民法627条により、退職の申し出から2週間が経過すれば雇用契約を終了できると定めています。そのため、バイトを辞めたい日の最低2週間前までには申し出なければなりません。
やむを得ない理由や合意があれば可能なケースも
上記の例外として、以下のような「やむを得ない理由」である場合は、契約期間中でも退職が可能です。
- 労働条件の相違(聞いていた内容と現状の相違)
- アルバイト本人の病気やケガ
- アルバイトの家族の病気や介護
- 妊娠・出産
- 引っ越し など
また、やむを得ない理由がなくても、バイト先の合意が得られれば、雇用期間に関係なく辞めることもできます。
バイトを辞めるべきか悩んだときの対処法

「今のバイトを続けるか悩む…」という方は、以下の5つの側面から現状を判断してみると答えが出やすくなります。
- 自分で解決できる問題か考える
- 続けるメリットがあるか考える
- 心身へのストレスを考える
- 友人や知人に相談する
- キャリアや目標を再確認する
上記を検討してもまだ迷うようなら、「1カ月だけ」「半年だけ」と期限を決めて頑張ってみるのもおすすめです。
自分で解決できる問題か考える
バイトを続けるか迷うときは、まず「自分で解決できる問題かどうか」を考えてみましょう。バイトを始めて3カ月以内の場合は、時間や経験が解決してくれることで悩んでいるケースも多いです。
たとえば「仕事が覚えられない」「バイト先に馴染めない」「できることが少なくてモチベーションにならない」などは、努力次第で解決できる可能性があります。反対に、以下は自分では解決できない内容なので、別のバイト先を探す選択をしてもいいでしょう。
- セクハラやパワハラ
- 従業員同士の仲が悪く雰囲気が悪い
- 十分な休憩が貰えない・残業が多い など
続けるメリットがあるか考える
バイト先ではたらくメリットがあるか考え、今感じているデメリットと比較してみるのもおすすめです。小さなことでもいいので思い浮かべたり書き出してみたりすると、新しい発見があるかもしれません。デメリットのほうが自分にとって重ければ、辞める選択をしてもいいでしょう。
心身へのストレスを考える
心身へのストレスがある場合は、無理して続ける必要はありません。アルバイトは正社員ではないので、つらいなら気にせずすぐに辞めて、自分を守ることを優先しましょう。他人にとっては何でもないことでも、その人にとっては大きなストレスになることもあります。
対人恐怖症や鬱など、深刻な症状が出てからでは遅いので、早めに店長や責任者へ辞めたい旨を相談してください。
友人や知人に相談する
自分だけでは判断できないときは、友人や知人に相談するのもおすすめです。可能であれば同じような立場や似た経験を持つ方に話を聞いてもらい、アドバイスをもらいましょう。第三者の視点から冷静な意見がもらえるので、新しい気付きがあるかもしれません。
また、第三者に説明することで、頭の中の考えや自分の置かれた状況が整理されるメリットもあります。そのため、ただ身近な人に話を聞いてもらうだけでも効果が期待できるでしょう。
キャリアや目標を再確認する
はたらくということは、残念ながら楽しいことばかりではありません。一時的なストレスや不満はどうしても感じてしまうものです。「もう少し続けるべきか迷う」というときは、将来自分の役に立つか考えてみるのも1つの方法でしょう。
- バイトを続けることで身に付くスキルや社会経験がある
- 将来就きたい職業に関連した経験が積める
- やりたいと思っていたバイトである など
初心に戻って「なぜそのバイトに応募したか」を思い出せば、続ける意義が見いだせるかもしれません。
平均よりも早くバイトを辞めたい!円満退職のコツ
バイトを辞めることを決めた場合は、以下のポイントに留意して退職への準備を進めていきましょう。
- 退職の意志をすぐに伝える
- 上司や責任者に直接伝える
- 退職理由と希望日を明確にする
- ていねいに仕事を引き継ぐ
- 法的・事務的な手続きを漏れなくおこなう
1カ月前が平均的|退職の意志をすぐに伝える
バイトを辞める決意が固まったら、退職したい旨をすぐに伝えましょう。先述したように、「辞めたいです」と伝えてその日に辞められるケースはまれです。一般的には、最低でも2週間前に退職の意志を伝えなければなりません。
また、バイト先の状況によっては、あなたの代わりとなるバイトを育てる期間や、新しいバイトを雇うことが必要になる可能性もあります。円満に退社したいなら、これらに配慮して1カ月以上前に伝えておけるといいでしょう。
上司や責任者に直接伝える
バイトを辞めるときは、必ず上司や責任者に直接伝えましょう。バイト先の人に伝言を頼んだり、バックレ辞めしたりするのは不誠実です。やむを得ない理由で対面できないときのみ、電話などで連絡を取っても構いません。
ただし、メールやLINEは気付かなかったり無視されたりと、退職が受理されない可能性もあるため十分注意しましょう。「無断退職」と判断されると、最悪の場合「損害賠償」を求められる可能性もあるため、気まずくても勇気を出して直接伝えるのがベターです。
退職理由と希望日を明確にする
退職の意志を伝えるときは、退職したい理由と希望日を明確にしておきましょう。理由は「一身上の都合」で問題ないこともありますが、詳しく尋ねられるケースも多いです。
ただし、退職理由に関しては、正直に答えるよりもぼかしたほうが良いケースもあります。「辞めたい」と伝えてからの残り1カ月のシフトが気まずくなるような内容なら、伏せたほうがいいかもしれません。以下のようにうまく変換して、引き止められないような理由を伝えてください。
| 正直に伝えないほうがいい理由 | 引き止められにくい理由 |
|---|---|
| 社員やバイトに苦手な人がいる 仕事内容が合わなかった 職場環境が合わなかった | 学業や部活に専念したい 受験勉強に専念したい 家庭の事情で辞めたい 就職が決まった ほかにやりたいことができた(資格など) |
また、辞める理由を伝えるときは、いつまでに辞めたいかも明確にしておきましょう。「〇月を目処にバイトを辞めたいです」「〇月から受検で忙しくなるので、〇月末までに退職させてください」と伝えれば、ズルズルと引き止められることも少なくなります。
ていねいに仕事を引き継ぐ
退職日が決まったら計画的に仕事を引き継ぎ、バイト先に迷惑がかからないようにすると好印象です。新人バイトなどの後任者がいる場合や、自分だけが受け持っていた業務内容がある場合は、特に念入りな引き継ぎをおこないましょう。マニュアルやメモを作って残していくのも1つの方法です。
法的・事務的な手続きを漏れなくおこなう
バイトを辞める際は、法的・事務的な手続きもおこなう必要があります。基本は責任者や社員が伝えてくれますが、以下の抜け漏れがないか自分でもしっかり把握しておきましょう。
- 未払い給与や残業代の清算
- 雇用保険や社会保険の手続き
また、制服や業務に使った備品なども、忘れずに返却することが大切です。借りたまま辞めてしまうと「業務上横領罪」に問われる可能性があるため、十分注意してください。
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アルバイトを辞めるまでの平均は半年程度ですが、重要なのは平均より早い・遅いではありません。労働基準法に基づいて、雇用契約や就業規則を踏まえた退職を検討することが大切になります。
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