新卒で就職できなかったら終わり?意外と大丈夫な理由をお伝えします
現代の日本では、大学を卒業すると就職するのが一般的。しかし、中には以下のようなさまざまな事情で新卒で就職できない人もいます。
- 就活で内定をもらえなかった
- 内定を辞退した
- 内定取り消しになった
- 体調を崩して働けなくなった
- 内定をもらっていた会社が倒産した
多くの人が就職する一方で、正社員になれず焦っている人も多いでしょう。しかし、新卒で就職できなくても人生が終了になるわけではありません。
今回は新卒で入社できなかった人向けに、なぜ就職できなくても大丈夫なのか、今後の対策などを解説します。
この記事の内容を読むことで、これからの未来への選択肢を見つけられますよ。
新卒で就職できなかった人の進路
まず、新卒で就職できなかった人がどのような進路を辿るのかをご紹介していきます。
- 既卒入社を目指す
- フリーターになる
- 派遣社員になる
- 資格取得や公務員試験の勉強をする
- 海外留学・インターンシップに行く
- 大学院や専門学校に進学する
- 就職浪人する
- 起業する
- フリーランスになる
このように、大学を卒業した後に就職以外にもさまざまな道があります。その選択肢の数に、「意外に多いんだ…」と思った人もいるのではないでしょうか。
新卒で就職できなくても、あなたにはさまざまな選択肢があります。決して人生を悲観せず、まずはそのことを理解しておきましょう。
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新卒で就職できなくても人生終了にならない理由7つ
「選択肢が多くても、新卒入社できないとこの先ずっと会社員になれないんじゃ…?」と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、新卒で就職できなくても人生終了にはなりません。その理由は次の7つです。
- 既卒からでも就職できる
- 新卒で入社しても30%以上は3年以内に退職している
- スキルを磨けば専門的な仕事に就ける
- 公務員を目指すという選択肢もある
- フリーターや派遣社員でも生きていける
- 起業やフリーランスという選択肢もある
- 最悪でも生活保護がある
それぞれ具体的に解説していきます。
既卒からでも就職できる
実は日本の企業は働き手が足りていないのをご存知でしょうか。
厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(令和3年3月分及び令和2年度分)」によると、令和3年3月の有効求人倍率は1.1倍とされています。
有効求人倍率とは、「求職者1人当たりの求人件数」のこと。つまり、1人あたり1.1件の求人がある計算になります。
「求人がある=就職できる」わけではありませんが、どの会社も人手が足りていないのは理解できることでしょう。
また現代は、新卒だけでなく中途採用、「第二新卒」の採用も注目されています。
どの企業も若い働き手を必要としている状況なので、新卒で就職できなくてもあなたはまだ若いです。今のうちに就職活動をすれば、きっと就職先は見つかることでしょう。
新卒で入社しても30%以上は3年以内に退職している
また日本では「新卒入社した人の30%は3年以内に退職する」と言われているのをご存知でしょうか?
厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」によると、2018年までは新卒入社した人のおよそ30%以上が、令和2年には21.5%が3年目までに新卒入社した会社を退職しています。
さらに令和2年において、新卒入社した会社を1年以内に辞めた人だけでも11.8%もいます。
このように意外と多くの人が頑張って就活したのにも関わらず、会社を辞めてしまうのです。1年以下で退職した場合、勤務経験としてカウントされないこともあります。
そのような人たちと、新卒入社できなかった人はキャリアにおいて大きな差はありません。新卒で就職できなかったとしても、その後ずっと就職できないわけではないのです。
スキルを磨けば専門的な仕事に就ける
大学を卒業して、中には就職せずに専門学校に通ったり、海外へ留学する人もいます。
また現代は、インターネットが普及したことでプログラミングやデザインなどを独学でも身につけやすくなっています。勉強して資格を取得するのもよいでしょう。
このようにあなたが大学で学べなかったことがあるなら、卒業後に勉強してから仕事を探すのも一つの選択肢です。勉強した内容を活かした仕事なら、知識も経験もない人より重宝されやすくなります。
ただし、「就職しやすそうだから勉強する」「とりあえず資格を取っておく」のはおすすめできません。それなら地道に就職活動を続けるほうが、すぐに正社員になれます。
公務員を目指すという選択肢もある
日本では30歳まで公務員試験の受験資格があります。また公務員は書類審査がないため、学歴は関係ありません。職歴がなくてもなれるので、新卒で就職できなくても大丈夫です。
「安定した仕事に就きたい」と考えている人は、公務員を目指して勉強を始めるのもよいでしょう。
フリーターや派遣社員でも生きていける
ここまでは既卒や中途で正社員を目指したり、公務員を目指す選択肢をお伝えしました。
しかし社員としての正規雇用ではなく、フリーターや派遣社員でも生きていくことは可能です。またバイト先・派遣先で正社員になることもできます。
もちろん、フリーターや派遣社員にはボーナスが出なかったり、保証が少ないというデメリットもあります。そのため贅沢はできませんが、普通に生きていくことは難しくありません。
起業やフリーランスという選択肢もある
会社員やフリーターなどは企業に雇ってもらい、労働の対価としてお金をもらう選択肢です。しかし、起業したりフリーランスになったりと、自分でサービスを作ったり仕事を受注することで生計を立てるという選択肢もあります。
例えばネイルが好きな人はネイルサロンを開いたり、筋トレに詳しい人はパーソナルトレーナーとしてサービスを提供するのもよいでしょう。
またYouTuberやインスタグラマーなどが情報を発信して収益を得たり、動画編集者やプログラマー、デザイナーとして仕事を請け負って報酬をもらうというやり方もあります。
現代は個人で稼ぐハードルが下がっており、簡単にビジネスを始められます。実際に新卒というカードを捨ててでも起業したりフリーランスになる人も珍しくなく、就職以外の候補としてトライしてみるのもアリでしょう。
最悪でも生活保護がある
日本では働きたくても働けない人のために、生活保護を受けて生活するという方法もあります。
生活保護はあくまでも最終手段ではありますが、例え就活に失敗して働けなくても国の制度を活用することで最低限の生活は維持できるのです。
また中には「生活保護を受けるなんて恥ずかしくてできない…」と思う人もいるでしょう。しかし世間体を気にして誰も助けられないような状態になってしまうより、使える制度を使って再起するほうがマシです。
就職が全てではない
ここまでさまざまな選択肢をご紹介してきました。新卒で就職できなかったとしても、あなたにはまだたくさんの可能性があることはご理解いただけたかと思います。
確かに現代では、大学を卒業してすぐに就職するのが一般的です。しかし卒業後にはさまざまな選択肢があり、就職するのが全てではないと言えます。
選択肢が残っていなければお先真っ暗かもしれませんが、日本の企業は人手が足りていないほか、スキルのある即戦力の人材はもっと少ないです。またフリーターや派遣社員でも十分生活は可能ですし、最悪の場合は生活保護もあります。
このように、まだあなたには選択肢がたくさんあります。決して悲観することはないのです。
どの働き方でもデメリットが存在する
ここまでの内容を読んで、「でも正社員になれなかったらどうしよう…」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、現代において正社員はメリットだけではなく、デメリットも多いです。そのため一概に「正社員になれば絶対に安全!」というわけではありません。
そこでこの章では、日本での働き方に焦点を当て、それぞれのデメリットを見ていきましょう。
会社員のデメリット
会社員として働くことにおけるデメリットは以下のものが考えられます。
- ブラック企業の可能性がある
- 職場の人間関係に左右される
- 会社が自分に合わなくても辞めづらい
- クビになる可能性がある
- 終身雇用を維持するのが難しくなってきている
基本的に会社というものは、実際に働いてみないとその実態を知ることは難しいもの。求人情報や説明会だけでは見えない部分が多く、就職先が良い職場かどうかは運次第とも言えます。
「求人情報では残業時間が月20時間と書いてあるのに、実際には月80時間以上残業させられた」「ボーナスは年2回とあるのに全く支給されない」なんてことはよくあるケースで、いわばブラック企業も数多く存在します。中には時給換算するとバイトより給料が低かったということも。
また労働条件は求人情報通りでも、どんな人が働いているかは全く別の話。セクハラやパワハラまがいのことをされたり、反りが合わない人によるストレスでうつ病になってしまうことも。
さらに正社員という立場は他の雇用形態と比べて一番安定していると言えますが、それが故になかなか辞められないのもデメリットのひとつです。
そのほか、会社員でもクビになる可能性はゼロではないほか、日本の企業で長年伝統とされてきた「終身雇用」も崩壊しつつあります。2019年にはトヨタ自動車の豊田社長も「終身雇用を守るのは難しい」と発言しており、大企業ですらずっと雇用するのは厳しいとしているのです。
派遣社員のデメリット
派遣社員になることのデメリットは次の通りです。
- 派遣先がブラック企業の可能性がある
- 派遣先の人間関係が合わない可能性がある
- 派遣切りに遭う可能性がある
- 正社員登用されない可能性がある
基本的には、派遣社員も正社員と同じようなデメリットがあります。また「正社員登用あり」と謳っているのに実際には全く社員になれないという悪質なケースも。
さらに派遣社員は正社員と比べて、同じ勤務先でずっと働くのは難しいです。そのため安定性では正社員のほうが上であると言えます。
フリーターのデメリット
フリーターになることのデメリットは次の通りです。
- 給料の上限が決まっている
- 安定性に乏しい
- 社会的信用が低い
アルバイトとして働く以上、正社員や派遣社員よりも受け取れる給与は低いです。上限も高くないため、贅沢をするのは難しいでしょう。場合によっては結婚式を挙げたり、子どもを作るのを諦めざるを得ないこともあります。
また人件費をカットする場合に真っ先にクビになりやすいのはアルバイトなので、安定性に欠けます。
さらにこれらが起因して社会的信用が低く、アパートが借りづらい、ローンが組みづらいなども大きなデメリットです。
起業・フリーランスのデメリット
自分で起業したりフリーランスになったりと、ビジネスを始めることのデメリットは次の通りです。
- ビジネスが軌道に乗るまで大変
- 倒産の可能性がある
- 知識がスキルが必要
- 社会的信用が低い
起業やフリーランスは他の働き方とは異なり、全て自分次第になります。ビジネスが軌道に乗るまで全く収入がなかったり、上手くいったとしてもいつ倒産してもおかしくないリスクがあります。
またビジネスを始めるには少なからず知識やスキルが必要なので、誰でも始められるわけではありません。そのほか、その不安定さから社会的信用が低いのもデメリットです。
結局、どの道を選んでもデメリットはある
ここまで、さまざまな働き方のデメリットを解説してきました。ここでお伝えしたいのが、どの道を選んでもデメリットがあるということです。
つまり「会社員になれば絶対に安心!」というわけではありません。新卒で会社員になれなかったとしても既卒で就職を目指してもいいですし、フリーターや起業など他の選択肢を選んでも間違いではないのです。
一方、どの働き方にもメリットはある
前の章ではさまざまな働き方についてデメリットをお伝えしました。逆に、どの働き方にもメリットが存在します。
どの働き方があなたに合っているか、参考になれば幸いです。
会社員のメリット
会社員として働くことのメリットは次の2つです。
- 社会的安定性がある
- 昇給やボーナスなどがある
一般的に会社員は、どの雇用形態よりもクビになりにくいと言えます。そのため社会的な安定性が高く、ローンも組みやすいです。
また会社員になれば、昇給やボーナスなどがあります。前述の通り求人情報だけのブラック企業も存在しますが、そうでなければ給与面のメリットは大きいと言えます。
派遣社員のメリット
派遣社員として働くことには次のメリットがあります。
- 会社員より稼げる可能性がある
- さまざまな会社の仕事を経験できる
派遣社員は人手不足を補充する役割を持っており、場合によっては会社員より稼げることもあります。
また派遣の契約が切れた場合でも、次の派遣先を紹介してもらえることも多いため、さまざまな会社で多用な業務に携われます。
フリーターのメリット
世間的な立場が低いとされているフリーターですが、この働き方にも次のようなメリットがあります。
- 責任感が少ない
- 働く時間を調整できる
もちろん職場によりますが基本的に責任のある仕事は社員が行うため、アルバイトには難しい仕事は与えられません。辞めるときも引き継ぐことが少ないため、気ままに働きたい人はフリーターが向いていると言えます。
またアルバイトなので、都合の悪いときはシフトを減らしやすいです。他に勉強したり集中したりしたいことがある人は、フリーターだと収入を得つつ並行しやすいです。
起業・フリーランスのメリット
起業したりフリーランスとして仕事を受け負う働き方には、次のようなメリットがあります。
- 会社員より稼げる可能性がある
- 好きなことを仕事にできる
会社やバイトの場合、雇用先の企業により決まった給与を受け取る代わりに労働時間を差し出します。
一方で自分でビジネスをする場合、全て自分の取り分にすることが可能です。そのため会社員よりも稼げる可能性があります。
またどんなビジネスをするか自分で決められるので、好きなことをしつつ稼ぐことが可能です。もちろん雇われでも好きな業種で働くことはできますが、好きなことほど没頭できるため起業したりフリーランスになるほうがより長時間好きなことができると言えます。
重要なのはどの働き方が自分に向いているか
ここまでの内容でお伝えしたいのが、「どの働き方が自分に向いているか」です。日本では就職することが最重要視されやすい傾向にありますが、海外では大学を卒業したあと海外を放浪し、人生について考える人も中にはいます。
また全ての働き方にはメリットもあればデメリットもあり、人によって会社員が向いている人もいれば起業が向いている人もいます。
「新卒で会社員にならないと絶対ダメ」と盲目的に考えるのではなく、「自分はどう働きたいのか」を考え、最適な働き方を選択しましょう。
新卒で就職できなかった人がするべきこと
ここまでの内容を踏まえ、新卒で就職できなかった人がこれからするべきことをまとめました。
- 希望する業界や職種、会社規模を見直す
- スキルを磨く、資格の勉強をする
- 就職エージェントを使ってみる
希望する業界や職種、会社規模を見直す
既卒で就職先探しを続ける場合、どんな会社に入りたいか、業界や職種、会社規模などを見直しましょう。
特に大学生の就活では、周りが内定を決めていくことに焦ってしまい、視野が狭くなりがち。大企業しか受けてなかったけれど中堅企業でも問題ないことに気づいたり、業界研究をするうちにもともとの志望とは違うほうに興味を持つこともあります。
一度立ち止まって、自分が働きたい会社をイメージしましょう。焦らず力を抜くと、案外すんなりいくものですよ。
スキルを磨く、資格の勉強をする
自分のしたい仕事があるけど、スキルや資格がないからできないと諦めていた人は、卒業後の空いた時間で勉強や留学をして自分磨きをしましょう。
スキルや資格を身に付けることで、より待遇がいい会社に入社できる可能性が高くなります。
ただし前述の通り、自分磨きをするのは志望する仕事がある場合のみおすすめできます。特に希望がない場合は既卒の就職を狙うほうが時間の無駄を省けます。
就職エージェントを使ってみる
「これまで自分なりに就活を頑張ってみたけど、どうすればいいのかわからなくなってしまった…」と悩んでいる人は、就職エージェントを使ってみることをおすすめします。
就職エージェントとは、就職をサポートしてくれる業者のこと。業者と言っても無料で利用可能です。
求人サイトと違い、就活相談やエントリーシートの添削を受けられます。さらに自分に合う求人を提案してくれるため、自分で企業を探す手間も省け、より効率的に就活を進められるのです。
就職エージェントについては、次の記事で詳しく解説しています。
まとめ:新卒で就職できなくても人生は終わりじゃない!
この記事では、新卒で就職できなくても人生終了でない理由や、就職できなかった場合の対処法などをお伝えしました。
「就職しかない」と思うのか「就職が自分に向いている」と理解しているのかでは大きな差があります。あなたにとって最適な選択をする参考になれば幸いです。