営業職とはどんな職業?営業の種類、特徴やメリット・デメリットも解説!

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営業職と聞いて、なんとなくイメージが湧くという人、就職活動を始める前であまりイメージが湧かない人、それぞれでしょう。営業職に就きたいと思っていても、しっかりとした内容がわかっていないと就職活動や転職活動を進めているうちに相違が出てきてしまうことも。

就職活動や転職活動を進めるにあたって、「営業職に就きたい」と少しでも思うのであれば、この記事を読んであらかじめ職業内容について知っておくことでのちに活動しやすくなったり、入社後に相違がなくなります。

また、この記事では営業職に向いている人・向いていない人についても特徴をお話ししています。営業職に就きたいけど、自分に向いているのかな?と悩んでいる人も必見です。

改めてしっかり知っておきたい!という人にも営業職で働くことのメリット・デメリットやお給料の相場についても内容を記載しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事をざっくり言うと

✓ 営業職について種類を解説

✓ 営業職のメリット・デメリットを解説

✓ 営業職に向いている人の特徴を紹介

✓ 営業職の平均年収やお給料がわかる

それでは、早速見ていきましょう!

目次

営業職とはどんな仕事?業務内容について

営業職とは、お客様を相手に商品(物品・サービスまたは情報)の購入を促して、売買契約を結ぶよう努める職業です。

職務内容の一例(メーカー営業)

  • 営業先にアポをとる
  • 自社製品・サービスについて提案する
  • 顧客の要望をヒアリングしたり、データの分析をして、客先の状況を知り提案資料を作成する
  • 代理店や商社に製品の情報提供・説明を行う

上記は一例です。このようなことの他にも社内へとってきた案件の情報を回して資料作成や情報登録をお願いするなど、細かい作業もあります。

たとえば、自動車会社の販売店で車をお客様に売ることも営業ですし、商社が輸入先から仕入れたものを企業に売ることも営業です。

また、ものだけではなくシステムやアプリなどのサービス販売も営業にあたります。

特定の何かを販売するための業務が営業職なので、販売する商品のジャンルを徹底的に他社も含めて詳しく調べたり、売り上げを上げるためにはどうするべきかというリサーチも業務の一環です。また、企画を作成し、売り上げを上げるための工夫を自ら行うのも営業の仕事です。

クライアントへのアポを取ったり、アポを取った後にどのように進めていくかを考え、スケジュール調整を行ったり、その後も円滑な人間関係をクライアントと築くための計画立ても営業の仕事になっていきます。

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営業職の種類は?

上記でも説明した通り、一括りに営業職と言っても、何を誰に販売するかさまざまな種類があります。営業先や営業するものが変われば、一言で営業といっても、難易度や向き不向きが変わってきます。

大きく分けると営業職の種類は6つにわかれます。

営業の先(顧客)の違い

  • 法人営業ー①
  • 個人営業ー②

法人営業とは、その名の通りですが法人(企業)に対して営業を行うことです。一般的にはBtoB( Business to Businessの略)営業と言われています。

法人に対する営業なので、普段生活している上で、直接触れることはないでしょう。企業自体の知名度は低いかもしれませんが、社会に幅広く貢献している企業も多いです。

一方、個人営業は、対・個人へ営業を行うことです。これは一般的にはBtoC( Business to Consumerの略)営業と言われています

個人営業は、身近に営業活動に触れられるので、個人営業を行う会社を知っている人も多いです。たとえば、株を売る証券会社や保険を売る保険会社、自動車を売る自動車会社やテレビショッピングというとわかりやすいでしょう。大手の企業ですと名前はすぐに上がってきます。このように、知名度が高いのも特徴です。 

営業するもの(商材)の違い

  • 有形営業ー③
  • 無形営業ー④

有形営業は、主に形のある商品を売る営業のことです。

(例)自動車や不動産、食品、素材など。

無形営業は、その名の通り、形のないものを売る営業のことです。

(例)システムや保険、サービス、情報など。

営業の形態による違い

  • メーカー営業ー⑤
  • 代理店営業ー⑥
  • 商社営業ー⑦

メーカー営業は、自社で作る製品を売り込む営業のことで、BtoB営業が主になります。例としては、医療品メーカーが病院に対して営業を行ったり、製品メーカーが自動車会社へ部品を営業するなどです。メーカー営業に興味がある場合は同業他社が多いのも特徴です。技術力や経営方針を確認し、自分に合った企業を選ぶとよいでしょう。

代理店営業は、自社の製品を直接の利用者に売ってくれる代理店を探す営業です。内容としては新規開拓と営業同行と代理店サポートが仕事になっていきます。

代理店営業を行う企業の例としては、最近スマホ充電器をコンビニで貸し出すサービスです。あればスマホ充電器をコンビニに設置してもらえるようにサービス会社が代理店営業をしています。

代理店営業は利用者に直接商品を売るわけではないため、エンドユーザー(利用者)からの反応が伝わりにくいということが特徴としてあります。これはメリットでもデメリットでもあります。お客様からありがとうの声を直接聞きたい!という人には不向きです。お客様の声が直接的に伝わらない分、営業として売り込みに専念できるでしょう。

しかし、販売代理店へのフォローやバックアップも仕事に含まれるため、どのようにしたらその商品やサービスが売れるのかを伝えていくことが売り上げ成果につながる部分です。販売代理店とのやりとりでは直接目に見えるやりがいを感じられます。

商社営業は、企業や個人へ営業を行い、仕入れた商品を販売することです。商社で行う営業スタイルです。

内容は販売先の営業・商材探し・ルートの確保です。

自社で商品の製造を行わないため、幅広い商品数を営業できます。商品のメリット・デメリットを踏まえて顧客への営業ができ、幅広い知識が身につくことや相手に合わせた提案ができることも特徴です。

顧客区分の違い

  • 新規営業ー⑧
  • ルート営業ー⑨

ルート営業は元々会社としての顧客であった既存顧客へ行う営業スタイルです。ルート営業の主な内容は定期的な訪問を行い、現状を確認し、さらに新たな製品を提案したり、要望を聞くということを行います。

企業との関係がすでにある顧客先企業への営業になるため、未経験であっても営業の難易度は低いです。また、メーカーの営業の多くがルート営業になります。

新規開拓営業はその名の通りですが、新規顧客を探して営業を行なっていくスタイルです。会社によっては新規開拓営業を新規営業という会社もあります。

新しい顧客の獲得のため営業を行うため、自社の商品・製品・サービスが相手企業にどのようなメリットを生むのかをうまく説明して売り込む必要があります。

メーカー営業と商社営業の違い

メーカー営業と商社営業の違いが曖昧な人も多いです。しかし、比べてみると違いがわかると思いますので以下の表で確認してみましょう。

 メーカー営業商社営業
商材自社で作っている自社の商品ではない
商品のバリエーション自社製品のみさまざまな商品をもつ
仕入れ先自社メーカー
営業先ほとんどが法人企業企業 個人消費者
強み自社の商品であるため安価に提供できる営業先に応じて、自由に商材を選択できる

商品のバリエーションの部分ではメーカー営業は自社製品のみと記載しています。しかし、最近では、メーカーが商社のように自社製品以外のものを仕入れて営業していることもあります。

メーカー営業では自社の製品について、深く詳しく知り、営業先へその商品のプロフェッショナルとして説明をすることが求められます。しかし、商社営業は、商材が自社の商品でないため、製造元メーカーほどの知識があるわけではありません。

メーカー営業は自社商品の売り込みをメインとしますが、商社営業は営業先に応じてその商品のメリット・デメリットを踏まえ客観的な目で提案し、営業できるという特徴もあります。

販売と営業の違い

同じものを売るという視点で考えたときに、販売職と営業職の違いに悩む方も多いです。また、企業によっては販売職を営業職として扱っている企業もあります。明確な定義があるわけではないため、自分がやりたいのは営業職なのか、販売職にあたるのかに迷う方もいますよね。

しかし、一般的に言われている営業職と販売職の大きな違いは、自分がものを売りに相手を訪れるのか、相手が訪れて商品を買いに来るのか?という部分です。

販売職では一般客が商品を求めて、店舗を訪れます。そして、訪れる(=すでに顧客として見込みのある人)に対して購入を促すのに対して、営業職では、商材を売り込むために自らこれから顧客となるであろう人のところ(企業、その他)へ赴き商品を購入してくれるように商談をします。

このように、すでに獲得した顧客に対して売り込むのか、売り込む顧客を自ら探して売り込むのかの違いでみると判断しやすいでしょう。

営業職が向いている人、向いていない人の特徴と求められるスキル

営業職に興味はあるけど、自分が営業職に向いているのか気になる人は多いのではないでしょうか?

自分がこれから就職活動において目指そうとしている営業職は自分に向いているのか以下を参考にしながら確認してみてください。ただ、これはあくまでも参考なので、向いていない人の項目で当てはまるものがあるとしても営業になりたいという熱意で改善することも可能です。

それでは確認してみましょう。

営業職に向いている人の特徴

営業職に向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 応用力がある人
  • 課題発見力・課題解決能力がある
  • 相手が何を求めているかの本質を追求できる
  • ヒアリング力がある
  • ロジカルな思考ができる
  • コミュニケーション能力がある
  • 情報収集が得意
  • 行動力がある
  • 諦めが悪い・粘り強い・根性がある

営業職に向いていない人の特徴

一方で、営業職に向いていない人は以下の通りです。

  • 話を聞くのが苦手
  • 人と話すのが苦手(人見知り)
  • 一つのことが気になると考え込んでしまう
  • こまめな連絡を取るのが苦手
  • 行き当たりばったりの行動をとってしまう(計画性がない)
  • 理論的より感情的・感覚的である
  • 押しに弱い・すぐ諦めてしまう・悲観的
  • 行動することが億劫に思える
  • 見た目に気を遣えない

営業職というのは、会社の商品を提案する窓口的な役割があります。そのため、人と話すことや話を聞いて、そこから想像して相手がなにを求めているのかを推測しながら、提案をするというのが必要とされます。時には、断られることもありますし、お客様から怒られる場面もあります。徐々に鍛えられるということもありますが、もともと人と話すことが苦手、話を聞くことが苦手、気にし屋など持っている性格上、向いていないという人も中にはいるはずです。就職・転職後にこんなはずじゃなかったと思わないようにあらかじめ自分の性格と照らし合わせて向いているか・向いていないかを予測しておくことはとても大切です。

営業職で求められるスキルとは?

営業職に就いて、必要とされるスキルは以下の通りです。

  1. コミュニケーション能力
  2. ロジカルシンキング
  3. 計画性
  4. 提案力
  5. ヒアリング力
  6. プレゼンテーション能力

今、これら全ての能力が自分になかったとしても大丈夫です。営業マンになったのであれば、実践を積んで、これらのスキルを身につけ、磨いていく必要があります。

営業職のメリット・デメリットとは?

営業職に就いた場合のメリット・デメリットとはなんでしょう?

以下でまとめてみましたので、参考にし、自分が営業職になるべきか迷っている人は参考にしてみてください。

営業職で働くメリットは?

営業職のメリットとは以下の通りです。それぞれの項目を具体的に解説します!

  • コミュニケーション能力が高くなる
  • 理論的な思考が身につく
  • 度胸がつく・メンタル面で強化される
  • 自信を持って人前で話せるようになる
  • 転職するにあたっては他の職種への応用が効く
  • 頑張った分だけ、給与に反映される

コミュニケーション能力が高くなる

さまざまな顧客に対してももちろん大事なのはコミュニケーションです。

営業マンは取引先だけではなく、社内の同僚や上司や部下に、仕事が円滑に進むように普段から意識的にコミュニケーションをとる必要があります。

社内の人とのコミュニケーションをとることを社内営業といいますが、できる営業マンこそこういった点でコミュニケーション能力の高さを発揮し、仕事をスムーズに進めていくのです。

コミュニケーション能力は身につけるとプライベートでも役立ちます。家族、恋人、友人に対しても円満な関係を築くにあたってコミュニケーション能力は必要になってくるのでメリットと言えるでしょう。

理論的な思考が身につく

営業マンはどうしたらこの顧客から商談でOKがもらえるかを考えるのも成長のポイントです。今回はどうしてダメだったのか?相手は本質的に何を欲しているのか?などを失敗と成功を繰り返しながら常に理論的に考えながら成績を積み上げていきます。

場数を踏むことで、理論的思考も癖がつき、常に理論的に物事を考えられるようになるのもメリットです。

理論的に物事を考えられるようになると、仕事以外のことでも成果を出すために最善を選べるようになります。

度胸がつく・メンタル面で強化される

営業マンは「断られる」場面もとても多いです。最初は断られて落ち込むこともあるでしょう。しかし、それが積み重なるにつれて断られても折れない強さが身につきます。

また、商談が成立しなかった理由を考えているうちに、上記でお伝えした論理的思考も身につきます。

一人でプレゼンをするような機会もあるため、失敗できないような場面で人前で話し、度胸がつくということもメリットの一つです。

自信を持って人前で話せるようになる

営業マンは商談の時には自信を持って提案をできないと相手に商品の良さが伝わりません。そのため、場数を踏むにつれて、自信を持って人前で話せるようになってきます。もちろん、初めから上手くできなくても、長年経験することで、人前で話すことが得意になるのです。

転職するにあたっては他の職種への応用が効く

専門職であると転職するにあたってもまた同じ専門の分野に転職するケースがほとんどですが、営業職は幅広い分野に挑戦できます。

営業で身についたスキルは、さまざまな職種でも必要とされる能力や技量であるからです。

また、独立をするにあたっても使える能力が備わりやすいため、独立したい人が営業職を経験しておくというのものちにプラスに働くでしょう。営業職は人脈も作りやすいため、その点においても転職や独立にプラスに作用します。

分析力がつく・数字に強くなる

営業マンは数字を見ながら分析をして、それを営業のための資料としてプレゼンをしていきます。営業戦略においても数字を分析することは必須になってきます。

数字に強くなることで、誤解を生むことや正確な判断ができ、ミスが減ります。

頑張った分だけ、給与に反映される

営業は実績を上げることが重要視されるため、インセンティブとして頑張れば頑張った分だけ給与に反映されます。

しかし、営業職と言ってもノルマやインセンティブがない給与形態もあります。就職、転職活動の際は給与形態をしっかり確認しましょう。

また、ノルマがある場合は達成へのプレッシャーもあります。プレッシャーには強くなりますが、その人の性格上、プレッシャーを抱えるその環境が合う合わないもあります。合わないのに営業職かつノルマがある会社に入社してしまうと、やめてしまいたくなる可能性もあるため、自分の性格と相談することも必要でしょう。

営業職で働くデメリットは?

上記デメリットを紹介してきましたが、残念ながら営業職のデメリットも存在します。

デメリットは以下の通りです。

  • 結果が出せないとそのまま給料に反映される
  • 毎月のプレッシャーとの戦いがある

それでは、詳しく見ていきましょう。

結果が出せないとそのまま給料に反映される

ノルマがないところでも、基本的には結果主義なのが営業職。成績を上げることができないと、給与は上がらず、昇級も難しいでしょう。

固定給を設けてくれている会社もありますが、営業は数字を上げてこその給与であるため、なかなか厳しい部分もあります。

毎月プレッシャーとの戦いがある

ノルマや決められた目標に向けて毎月の達成を目指し営業をします。そのため、厳しい月は後半の週に差し掛かると契約数へのプレッシャーも大きくなるでしょう。

また、上司からも「今月、達成できるのか?」という問いかけがあることも。場合によってはパワハラ上司からの罵声を浴びせられる危険性もあります。

これらはデメリットとして書かせていただきましたが、さまざまなプレッシャーとの戦いがあるのでメンタルは相当鍛えられるのは確かです。

また、営業のプレッシャーに打ち勝つことができると、他の職業でも役立ちますし、起業したい場合などにも厳しい環境下でやっていけるメンタルを身につけることができます。

営業職の平均賃金について

厚生労働省が出すデータ「令和2年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)」では、時給換算された平均賃金の値があります。

それにおいては賃金を時給に直した数字は以下

営業・販売事務従事者1,239
自動車営業職業従事者1,229
機械器具・通信・システム営業職業従事者 (自動車を除く)1,360
金融営業職業従事者1,471
保険営業職業従事者1,284
その他の営業職業従事者1,309

(円/単位)

※数字は基準値のみ。

この数値を見ていると、金融の営業職や保険の営業職は時給に直した金額でも見る限りは賃金平均が高いです。

一般的に知られている事実としては、保険や金融に関してはノルマがあることが多いです。そのため、実力主義で自分の頑張り次第でいくらでも給与が高くなると言われています。

また、保険の営業に関しては女性でもしっかり稼ぐことができる反面、ノルマ達成が厳しいと友人や家族、親戚にお願いしてまで売り上げを上げなくてはならないなど、厳しい一面もあります。

しかし、一般の営業職よりも高い賃金をもらっていることがこちらのデータを見てもわかる結果となっていますよね。

まとめ

営業職と一口に言っても、さまざまな種類があり、種類によって難易度も変わってきます。

営業職に就いてみたいと思った場合、会社の募集要項の職務内容をしっかり理解して、どのような営業スタイルを行っているかイメージしましょう。

そうすることで自分に合った働き方ができる?また入社後にギャップが生まれないか?予測できるでしょう。

また、営業職のメリットとデメリットを知り、自分がどんなスキルを働きながら身につけたいのか?自分の性格に合っているのか?なども検討してみましょう!

こちらの記事が少しでも参考になり、職業選びや営業職について改めて知る機会になったら幸いです。

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この記事を書いた人

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