理系就職のポイントを解説!理系ならではのアピールをしよう

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「理系の学生は就職に有利」という話を聞いたことがある人もいるかと思います。

しかし、実際に就活を初めてみるまでは、簡単に就活が進むことがイメージしにくいでしょう。

では、就活がうまくいっている理系学生は、どのような流れで就活をおこなっているのでしょうか。

そこでこの記事では、理系学生が就職活動をスムーズに進めるために知っておくべきことをまとめました。

この記事をざっくり言うと

✓ 理系学生の就職活動の実態

✓ 理系学生が活躍できる就職先3選

✓ 理系学生の就職活動を成功させる3つのポイント

目次

理系学生の採用状況|就職活動で文系と違う点を比較

理系学生は文系学生には、どのような違いがあるのでしょうか。

理系学生の需要を知り「理系」というステータスをどのように就職活動に役立てればいいかを見ていきましょう。

理系学生の需要は増加傾向

IT技術は発達し続けており、情報処理やテクノロジーに強い理系学生は企業から求められています。

また、ものづくりの技術も進化していることから、メーカーや工場などでも理系学生は重宝されています。

「理系というだけで、自分の専攻はITやものづくりに関係ないんだよな…」と思う理系学生でも、大丈夫です。

実験や研究で培われる「論理的思考」や「数字に強い」という理系学生共通の強みがあるため、企業からは評価されます。

理系学生は就職率も高い

理系学生は文系学生よりも就職率が高いという特徴もあります。

文部科学省の「令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査_3ページ(令和2年10月1日現在)」の調査によると、内定率では以下の結果が出ました。

  • 文系学生:68.7%
  • 理系学生:74.5%

この就職率の違いを見ても、企業からは理系学生の需要が高いということがわかります。

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理系学生の進路|就職か?大学院進学か?

理系学生は就職の道を選んでも内定率が高いですが、そもそも大学院への進学率が高いです。

学部ごとの就職率・進学率の割合は以下のとおり。

進学者 正社員就職 非正規社員 一時的な仕事 その他
理学部 40.8% 49.6% 2.4% 1.3% 5.9%
工学部 36.4% 59.2% 0.6% 0.4% 3.4%
農学部 23.3% 69.7% 1.2% 0.8% 5.0%
人文科学部 5.2% 79.7% 3.3% 2.3% 9.5%
社会科学部 3.1% 85.8% 1.4% 1.2% 8.4%

出典:文部科学省「令和元年度学校基本調査について」7ページ

上記のとおり、文系学生に比べて進学する理系学生は約10倍ほど多いことがわかります。

そのため、理系学生で「就職先に悩んでいる」という方は、大学院へ進学するという選択肢もあります。

理系学生の就職活動のスケジュール

多くの理系学生は、4年生になると研究室に配属されて、卒業研究に着手しなければいけません。

そのため、文系学生より就活に使える時間が少ないです。

理系学生は就職活動を円滑に進めるためにも、しっかり就活スケジュールを確認しておきましょう。

理系学生の就職活動の流れは以下のとおりです。

  • 2021年6月〜9月|夏インターン
  • 2021年10月〜2022年1月|冬インターン
  • 2021年6月〜2022年2月|自己分析・企業分析
  • 2022年3月〜|説明会スタート、エントリーシート提出
  • 2022年6月〜|選考スタート、本格的な就活
  • 2022年10月|内定式

細かいスケジュールについては以下の記事で詳しく解説しているため、こちらを参考にしてください。

理系学生が活躍できる就職先3選

理系学生が活躍できる就職先は以下の3つがあります。

  1. 研究職
  2. 製造・生産系
  3. システムエンジニア

理系学生のほとんどがこの就職先を選んでいます。

それでは、以下で特徴を確認していきましょう。

1. 研究職

理系学生は4年生で「卒業研究」をおこなうということから、研究職の仕事が向いています。

研究職は、これまでの研究で得られたデータや技術を利用して「新たな製品・サービス」を開発する職種です。

研究職は「機械系・食品系・ 系」など、あらゆる分野にも存在するため、あなたの得意な分野と研究をかけ合わせることができます。

研究職は、自分の手で「社会に貢献できる新たなモノ」を作れるため、やりがいのある仕事です。

2. 製造・生産系

理系学生はメーカーに勤めて製造系・生産系の社員として働いている人も多いです。

製造系・生産系の仕事は、安定的に社会にモノを提供するために重要な仕事で、やりがいもあります。

製造系・生産系の仕事には、以下の知識が求められます。

  • 機械系
  • 電気系
  • 工学系

工場で使われる製造ラインやロボットは、機械・電気系の知識が使われているモノが多いため、あらかじめ知識がある理系学生が重宝されています。

3. システムエンジニア

プログラミング未経験者やIT関係の知識がない理系学生でも、システムエンジニアとして働く人は多いです。

なぜなら、理系学生はシステムエンジニアとして必要な「論理的思考力」や「分析力」を持っているため、未経験でも期待されることが多いからです。

システムエンジニアの仕事内容は幅広いですが、主にサービスやソフトウェアの開発に携わります。

ものづくりが好きな理系学生は、将来的に活躍できるIT関係の仕事に就くこともおすすめです。

理系学生が就職活動でアピールすべき3つのポイント

理系学生は文系学生と違って持っている、以下の3つのポイントをアピールしましょう。

  1. 論理的な思考力がある
  2. メンタルが強い
  3. 数字を使った分析力がある

それでは以下で詳しく見ていきましょう。

1. 論理的な思考力がある

理系学生は「卒業研究」をおこなう過程で「仮説→検証」を繰り返すため、論理的思考力が身につきます。

企業に就職後は「論理的思考力」は重要視されているため、就活ではアピールしていきましょう。

企業が「論理的思考力」、言い換えると「問題解決能力」。

問題解決能力を重要視している理由は、仕事とはお客さんの問題を解決することであるからです。

例えば、食品を売る仕事の場合はお客さんの「空腹」という問題を解決します。その中でも安くて美味しい食品を作ることで、お客さんに選ばれるようになるでしょう。

別の例だと「家にいても友だちと連絡を取りたい」という問題を解決するために、TwitterやLINEなどのSNSが発展しました。

上記のように、お客さんのニーズを叶えることが仕事に繋がるのです。

このときに、研究で培ってきた論理的思考力が発揮できるため、理系学生は重宝されています。

そのため、企業にアピールするときは「研究でどんな問題をどんな風に解決したか」をアピールしましょう。 

2. メンタルが強い

理系学生は実験や研究、レポート作成などをこなしていることから、メンタルが強いというアピールができます。

大学でおこなわれる研究は「成果が出せなかった」で終わることはありません。

時間が許す限り「仮説→検証」を繰り返し、なんとか研究の成果を出そうと努力しますよね。

この「諦めずに最後までやりきる」という精神力は、企業でも求められています。

実験で辛かったことや頑張った体験を棚卸しして、企業にアピールしましょう。

3. 数字を使った分析力がある

理系学生の研究では、情報やデータを使って、実験結果の傾向を見て分析することが多いはずです。

就職してからも、会社の売上の管理やお客さんの行動を分析するときにも数字を使って分析することになるため、それに慣れている理系学生は重宝されます。

例えば、商品の企画担当に配属されたとしても、今までどんな商品の売れ行きが良かったかを分析して、その結果を商品開発に活かすことができます。

そのため、数字に慣れている理系学生は、どの分野に配属されても活躍できる存在としてアピールできます。

理系学生が就職活動を成功させる3つのポイント

理系学生が就職活動を成功させるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 幅広い業界を視野に入れる
  2. 推薦応募がある企業を選ぶ
  3. インターンシップに参加する

上記のポイントを意識することで、就職活動をスムーズに進められます。

それでは詳しく解説していきます。

1. 幅広い業界を視野に入れる

理系学生が就職活動を早めに終わらせるためには、エントリーする企業の業界の幅を広くしましょう。

理系学生の得意分野として、研究職や技術職に就ける企業を探すことはもちろん需要です。

しかし、理系学生が活躍できる分野はそれだけではありません。

専門外の職種や文系職へのエントリーもできるのです。

なぜなら、理系学生は卒業研究や授業で培った「論理的思考力」や「分析力」が身についているからです。

例えば、文系職である「営業」の仕事をする場合でも、お客さんの悩みを論理的に考えて解決に導くことができます。

上記のように、理系学生は多方面の分野で活躍できるため、早めに就職活動を終わらせたい方は、幅広い業界を視野に入れることが重要です。

2. 推薦応募がある企業を選ぶ

理系学生は卒業研究に時間を割くため、就活には中々時間を取れないですよね。

そんな学生は、推薦応募がある企業を選ぶことがおすすめです。

推薦応募は学校から企業に推薦してもらい、選考へと進む就活の方法で、内定率は高いです。

また、推薦応募は学校での成績がある程度良い学生しか受けられません。

逆にいうと、ある程度の成績が保証されて学校から推薦されているため、面接や試験などの選考を省略してくれるところもあります。

そのため、卒業研究で忙しい理系学生にとっては、早めに内定がもらえる推薦応募がおすすめです。

3. インターンシップに参加する

就職活動を早く終わらせたい理系学生は、インターンシップに参加することがおすすめです。

インターンシップに参加すると、以下のメリットがあります。

  • 職場の雰囲気を知れるため、企業のイメージがつきやすい
  • 企業の採用担当から気に入られれば、そのまま内定がもらえることもある

夏のインターンシップに参加すると1ヶ月〜2ヶ月ほど拘束されることになるため、研究で忙しい理系学生は大変かもしれません。

しかし、冬に開催される短期インターンは1日〜2週間ほどで参加できるため、理系学生でも積極的に参加しましょう。

インターンシップについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

インターンシップから内定がもらえるプロセスを解説

まとめ|効率よく就活をしよう!

この記事では、理系の学生が就職活動を進めるうえで意識すべきポイントを解説しました。

卒業研究に時間が取られやすい理系学生は、就職活動に割ける時間は多くないため、効率よく就職活動を進めるのがポイントです。

理系学生は企業からも重宝されているということから、理系学生ならではの「論理的思考力」や「分析力」をアピールして就職活動をスムーズに進めましょう。

また、早めに内定を決める方法として「推薦応募がある企業を選んだり」「インターンシップに参加したり」するのもおすすめです。

もし「どんな企業にエントリーしたらいいかがわからない」という方がいれば、就活エージェントに相談するのもおすすめです。

自己分析やエントリーの方法まで、就職活動における不安を解消してくれますよ。

就活エージェントについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人

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