介護士に未経験からなるには?資格はいる?仕事内容や資格、給料について解説
介護士は未経験でも挑戦しやすく、超高齢社会において大変需要のある仕事です。
経験に関係なく未経験・無資格から就労でき、現場で働きながらスキルや資格の習得を目指す人もいます。
ただ、実際に未経験から始める際は「転職の仕方」「職場選び」などに疑問や不安を抱いてしまうもの。
今回は未経験から介護士を目指す方へ向けて、介護士のなり方や未経験で働く場合の仕事内容、資格、給料を解説。
「未経験・無資格で何をすれば良いか分からない」方も、事前に知るべきことを知り自信を持って介護士にチャンレンジしてくださいね。
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✔︎ まずは「介護職員初任者研修」「介護福祉士」の資格取得がおすすめ
✔︎ 初任給の平均は19万円前後
未経験から介護士になる方法
未経験・無資格から介護士を目指す方法は以下。
- 未経験・無資格の状態で介護士に応募
- 福祉系の学校へ進学してから応募
- 介護職員初任者研修を受けた後応募
未経験・無資格の場合も、自分に合う方法でぜひ取り組んでみてください。
無資格・未経験で介護士に応募
すぐに働きたい方は「未経験・無資格歓迎」の現場で、資格取得を目指しながら働くことが可能です。
福利厚生の整った職場では「資格の取得支援制度」を取り入れる施設もあり、未経験・無資格の方も勉強に励みやすい傾向に。
ただ、未経験や無資格の状態で働ける施設は、高齢者施設や病院が一般的になります。
経験やスキルがない人は、できる限り知識を習得し、周りの人以上に努力や仕事に取り組む姿勢が必要です。
福祉系の学校へ進学して応募
未経験の場合は、介護士を目指すための福祉系の学校で知識を習得した後に就職する方法もあります。
福祉系の高校や大学、専門学校などで、講義や実習を通して介護職について詳しく学ぶことが可能です。
単位を取得すると、介護福祉士の資格受験が可能となり、合格後は介護福祉士として勤務します。
福祉系の学校への進学は、時間をかけて学習でき、実務経験を積む前に資格を習得できるメリットがあります。
ただ学費がかかり、介護士としての勤務は早くても3~4年後。
時間や金銭面に余裕がある方にはおすすめですが「早く働きたい方」や「学校に通う余裕がない方」には不向きともいえます。
介護職員初任者研修を習得後に働く
介護士の資格である「介護職員初任者研修」を取得後、介護士に応募して働く方法もあります。
介護職員初任者研修とは、介護職で働く基本の知識や技術を習得する研修の資格。
自宅で講義と演習を受講し、全過程終了後の試験に合格すれば資格の取得が可能です。
未経験から介護の仕事を始める人に、最初に取得するべき資格としても推奨されています。
資格を持つメリットは以下。
- 介護職のキャリアスタートに最適
- 正社員・パートなど働き方で活躍できる
「無資格の状態で介護士を始めるのが不安な方」や「学校には通えないけど自宅であれば勉強できる方」におすすめです。
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未経験で介護士として働く際の仕事内容
介護士は未経験でも始められますが、経験がない分、仕事内容は限定されます。
未経験の具体的な仕事内容は以下。
- 介護施設の受付
- 清掃や洗濯
- シーツ交換
- 配膳
- 介護福祉士のサポート
全体的に補助的な仕事がメインですが、どれも介護施設に欠かせない仕事です。
未経験・無資格の場合、基本の仕事を経験しながら、介護士の働き方や施設の雰囲気を掴んでいただきます。
介護施設の受付
介護施設の受付では、電話対応や来客対応などの業務を行います。
スキルとしては、以下が必要です。
- パソコンスキル
- コミュニケーションスキル
介護の受付業務は介護事務に似た仕事も多く、介護職場を支えるやりがいのある仕事です。
また、利用者から感謝の気持ちを直接聞ける点はメリットといえます。
清掃や洗濯
未経験者の仕事に清掃や洗濯業務も含まれます。
具体的な清掃内容は以下。
- トイレ
- 居室
- 面会室
- 玄関
- 廊下
共同スペースの掃除やゴミ箱の中身を回収する作業に加え、食後の食堂で床掃除を任される場合も。
また洗濯業務では、利用者の衣類などを乾燥機や洗濯機にかけ、洗濯物を各場所へ収納して完了になります。
シーツ交換
シーツ交換は入居者のいる施設で特に欠かせない業務で未経験者にも任されます。
介護・医療業界において、シーツ交換はリネン交換とも呼ばれる場合も。
具体的な業務はこちら。
- シーツや枕カバーなどの交換業務
- シーツ汚れの対処
- シーツの張替え業務
シーツ交換や洗濯は、入居者が心地よく生活するために欠かせない仕事です。
ベッドシーツを綺麗にはることで、入居者の床ずれや褥瘡を防ぎます。※
シーツに付着したホコリや汚れが舞わないよう気をつけつつ、汚れた面は丸めて始末していくことがポイントです。
通常、入居者がリビングなどの他の場所で過ごす合間で、シーツの交換業務を行います。
※:褥瘡とは…体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞り皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたりして傷ができてしまうこと。
参考:日本褥瘡学会「褥瘡について」
配膳
利用者の食事を運ぶ配膳も未経験者の業務です。
介護施設では利用者ごとに食事が異なり、間違いのないようそれぞれの食事を運ぶ必要があります。
人によって食べ方や食事のスピード、苦手な食べ物は異なり、栄養管理の面から、食事内容は異なります。
名前や座席表を確認しながら、間違いのないように配膳していく流れです。
介護福祉士のサポート
介護福祉士の補助を行う、サポートの仕事も業務の1つ。
介護福祉士の仕事を間近で見て、現場での対応や知識の活かし方を実践的に学ぶことが可能です。
利用者がスムーズに日々を送ることができるよう、現場での対応方法をしっかり勉強するチャンスになります。
介護士に資格は必要?
介護士は未経験・無資格でも働けますが、仕事内容に限りがあり、介護系の資格取得を推奨します。
未経験におすすめの資格は以下2つ。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士の資格
どちらも合格率は高く、働きながら習得が可能な資格です。
未経験かつ無資格だと「訪問介護では働けない」「直接身体に触れる身体介護ができない」など、業務に制限が出てきます。
資格を持ち専門知識と技術があれば、介護される側も安心でき、従業員も信頼して仕事を託すことが可能です。
また介護士の仕事を持つと仕事に対しての自信に繋がり、就職先の幅を広げ給料アップも見込めます。
介護士に関する資格についてこちらで解説しています。
未経験に向いている職場の特徴
個人で職場環境には向き・不向きはありますが、未経験の方は以下の職場がおすすめです。
- 規模が大きい事業所
- 制度や研修など人材教育に力を入れている施設
- チャレンジ精神を受け入れてくれるところ
- 離職率が低いところ
このような入所施設は教育体制が整っており、未経験でも1から学びやすい環境です。
例えば、入居型の有料老人ホーム、介護老人保健施設などは未経験を受け入れ、手厚いサポートで働きやすさがあります。
ただ利用者は入居しており、慣れてくると夜勤を任される可能性も。
同じ系統の施設でも業務内容は異なるため、自分が介護士として「どのようになりたいか?」を考え、職場を選ぶことが大切です。
介護職の職場についてはこちらの記事で解説しています。
介護士の給料
厚生労働省の令和2年度介護従事者処遇等調査結果では、正社員の平均月収は21,8万円でした。
ボーナスを含んだ平均年収は、350万円前後という結果に。
アルバイト・パートの平均時給は1,136円でした。(平均時給は厚生労働省:「職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)」より2024年7月に引用)
住む地域や勤務場所、施設で詳しい給与が異なりますが、介護士は低い給与傾向といえます。
介護士で給料を上げるには、夜勤を増やす他、専門資格の習得で可能な仕事を広げていくことがポイントです。
介護士の初任給
平成29年介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護士の初任給は19万円前後。
ただこちらは資格手当や夜勤手当が加算された場合で、手取り金額は約7割程の金額となります。
また、初任給であっても資格の保有すると、仕事の幅が広がり給与は高くなる傾向に。
仕事の幅を広げて収入を上げるためにも資格取得は有効です。
介護士の未経験者が気をつけるべきポイント
未経験から介護士を目指す際に気を着けるべきポイントをここでは、3つのシーンに分けて紹介します。
- 求人の探し方
- 応募の仕方
- 面接の仕方
「初めてで注意すべき点が分からない」場合も、最低限のポイントを抑えることが大切です。
求人の探し方
介護職では以下の求人から仕事を探します。
- ハローワーク
- フリーペーパーやWEBサイト(介護専用の転職サイト)
- 新聞
公的な施設から民間経営の企業まで多くの求人を取り扱うハロ―ワークでは、窓口で相談しながら自分に合った職場を見つけていきます。
フリーペーパーや介護専用の転職WEBサイトでは、最新の求人情報などもあるため求人内容のこまめなチェックが大切です。
その他にも、新聞やフリーペーパーの「求人募集欄」では地域に密着したかたちで施設の求人を探していきます。
求人によっては他で掲載のないレアな求人もあるため、それぞれ積極的な活用することがおすすめです。
応募の仕方
職務履歴書や履歴書などの書類作成を行う面接時のポイントは以下。
- 介護に関する資格で現在勉強中のものは記載
- 介護に関係ない資格も全て記入
- 応募時のアピールにできそうなら、過去のパート・アルバイトは記入
応募先の魅力や応募した理由は明確に記し、過去の経験や資格で介護職に繋がるものがあれば活用します。
さらに「なぜ他の仕事から介護業界へ転職したのか?」について、過去の経験や具体的な理由を添えると採用者に気持ちが伝わりやすくなります。
応募では、採用者に介護職へのやる気や熱意をアピールすることが大切です。
面接の仕方
面接時に抑えるべきポイントは以下。
- 見学がある際は施設の雰囲気、フロアの大きさの確認
- 身だしなみを整える
- やる気や積極性をアピール
面接室だけでは会社の雰囲気は分からないため、施設の見学やフロアや働く人たちの雰囲気を確認することがおすすめです。
また、面接時はスーツを着用し、私服OKの場合もジーンズや派手なトップスは控え清潔感ある身だしなみを取り入れましょう。
未経験だからこそ「介護士へのやる気」や「介護士になるために努力している点」なども、しっかり伝えていきます。
さらに勤務地や給与、福利厚生面で気になる点や譲れない点は面接で質問し、不明点を明白にすることが大切です。
まとめ
介護士に未経験から就職する場合、3つの方法で目指すことができます。
ただ、未経験かつ無資格の場合業務内容に限りがあり収入も低くなるため、事前の資格の取得がおすすめです。
介護の仕事の幅が広がり、仕事に対しての自信にも繋がります。
また、未経験者は職場選びや求人探し、応募や面接の際にいくつか注意するべき点を確かめることが大切です。
今回紹介した未経験者からの始め方を元に、ぜひ介護士の仕事にチャレンジしてみてください!