治験バイトとは?報酬はどれくらい?仕事内容を詳しく解説!
『高収入』『楽に稼げる』というイメージが強い治験バイト。しかし、薬や治療というワードから『怖い』『不安』と感じている方も多いのではないでしょうか。
治験バイトは、指定された医療機関に通院または入院するという形で実施されます。新薬投与や化粧品モニター、特定保健食品モニターなど様々なものがあり、自分で好きな案件に応募することが可能。近くには必ず医師や看護師が常駐しているので安心してください。
今回は、治験バイトの概要や流れ、給料などについて詳しく解説していきます。
治験バイトとは
治験とは、厚生労働省から新薬の承認を受けるために行われる臨床試験のことを言います。医療機関・製薬会社などが人間に対し新薬を投与し、その効果や安全性を確認してデータ化するという仕組みです。
そして、報酬を対価に治験の被験者として参加することを『治験バイト』と言います。厳密には雇用契約を結ぶわけではなく有償ボランティアという形が正しいですが、治験バイトという呼称が一般的でしょう。
なお、新薬だけでなく特定保健食品(トクホ)や化粧品などの新製品開発でも治験バイトが募集されることがあります。
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治験バイトの流れ
治験バイトは健康状態なども関係するものであるため、健康診断に参加する必要があったりと、ほかのバイトと比べて参加への流れが少し違います。
ここからは、治験バイトに応募、参加する流れを説明していきます。
1. 治験バイトの募集サイトに登録する
治験バイトは、一般的な求人サイトで募集されることがありません。基本的には治験バイトを募集する専門のサイトから探す必要があります。
治験バイトの募集サイトを探し、応募した後に自分の参加したい案件を探すという流れです。
2. 条件に合う案件を探して応募する
案件ごとに細かい条件が設定されており、自分に合う条件の案件に応募します。
設定されている条件として、以下のような基準が挙げられるでしょう。
- 年齢
- 性別
- 居住エリア
- 身長・体重(BMI)
- アレルギーの有無・種類
- 疾患の有無・種類
特にアレルギーや疾患について虚偽の申し出を行った場合、治験の報酬がもらえなくなるほか、今後一切の参加が不可能になることもあります。
報酬が高いからといって嘘をつくのではなく、自分が条件を満たす案件のみ応募するようにしましょう。
3. 説明会に参加し事前の健康診断を受ける
応募した後は、案件ごとに開かれる説明会へ参加する必要があります。医師から治験の内容や注意事項、スケジュール、投薬のリスクや副作用、報酬などについて説明を受けるといったものです。
説明会に参加した後は、治験の基準を満たしているかどうかを確かめるための健康診断を受けなければいけません。健康診断の結果によっては基準を満たさず欠格となり、その案件には参加できない場合もあるため注意してください。なお、案件に参加できない場合でも交通費は支払ってもらえます。
4. 本試験
健康診断の結果が基準を満たしており、適格であると判断されたら治験が開始されます。決められた日程で医療機関へ行き、治験へ参加するという流れです。
通院の案件もあれば入院の案件もあり、入院の場合は3食ついているので食事を用意する必要はありません。
参加中は薬の服用や採血、血圧測定、脈拍測定などの検査が行われます。また、治験の内容によっては規定の運動を行わなければならないこともあるようです。もし途中で体調に違和感があれば、すぐに近くのスタッフへ相談するようにしましょう。
5. 報酬の受け取り・事後検査
問題なく治験が完了したら報酬を受け取ります。報酬は手渡しの場合もあれば銀行振込の場合もあり、事前の説明で確認するようにしてください。
また、身体に健康障害をきたしていないか事後検査を行ってもらいます。事後検査の結果によっては、治験が終了した後も通院または入院が必要になることがあるようです。
給料
治験は上記でも説明した通り、雇用契約や業務委託契約を結ぶようなバイトではありません。有償ボランティアという形になるため、給料ではなく『報酬』『謝礼金』『協力金』といった形でお金をもらうことになります。なお、治験バイトで支払われる報酬は『負担軽減費』と呼ばれます。
治験の内容によって異なるものの、入院の場合、1泊あたり15,000~30,000円・通院の場合、1回につき10,000円が相場であルト、治験モニター募集サイトのぺいるーとによると言及されています。
メリット
治験バイトと聞くと「危険」「怖い」という印象持つ方もいると思いますので、ここからは治験バイトに参加することで生じるメリットについて解説していきます。
働かなくても高額の報酬をもらえる
治験では、働かなくても高額の報酬をもらえます。自由に過ごすだけで、まとまった金額を手に入れることができるのは大きなメリットでしょう。時給換算で考えても通常のバイトよりも高い金額を受け取ることができます。
空いた時間は自由に過ごせる
基本的に、空き時間は運動や食事といった治験に影響の出る行動以外何を行っても良いとされています。
入院の場合、スマホやパソコン、ゲーム機など持ち込み可能なところがほとんどのため、それらを使って好きに過ごせるでしょう。また、治験の施設によっては漫画や雑誌が置かれていて自由に読んでいいところもあります。
社会貢献ができる
治験がないと新薬開発や新製品開発は進みません。治験によって必要なデータを収集でき、人に新薬を投与する上での有効性や安全性を確認できるのです。
自分が参加したことで世の中の役に立つ、というやりがいが治験バイトでは感じられるでしょう。
無料で健康診断を受けられる
治験バイトでは、治験の基準を満たすかどうかをチェックする健康診断を無料で受けられます。
普段の健康診断よりも詳細な項目を確認してもらえるので、治験の参加有無にかかわらず健康状態を見るいい機会になるでしょう。
デメリット
上記では、治験バイトのメリットを紹介してきました。しかし、いくつかのデメリットも存在しています。
どのようなデメリットが挙げられるか、以下で確認していきましょう。
多少の健康リスクがある
薬に副作用が全くないとは言い切れません。副作用や健康被害が発生するリスクもゼロではない、と頭に入れておいてください。
とはいえ、治験の施設には必ず医師が常駐しており、万が一の場合も速やかに対応してもらえます。また、定期的に検査によって健康状態を確認してもらえるため、健康被害を防ぐための体制は万全であると言えるでしょう。
スケジュールに余裕が必要
入院の場合、その期間のスケジュールを確保しなければいけません。
1週間以上長い期間となる治験に参加したい場合、長期休暇のタイミングでしか参加できないというデメリットがあるでしょう。
期間中の行動が制限される
治験の期間中、一定の条件下で経過を見るために食事や運動、睡眠時間など、様々な行動が制限されます。
特に飲酒・喫煙は禁止されることがほとんどのため、人によっては大きなストレスになるでしょう。
メリット | デメリット |
働かずに収入が得られる | 多少健康のリスクがある |
空いた時間は自由に過ごせる | スケジュールに余裕が必要 |
社会貢献ができる | 期間中の行動が制限される |
気になるポイント
最後に、治験バイトにおいて多くの方が気になるポイントにお答えしていきます。
健康診断では何をチェックされるの?
- 身長・体重測定
- 血圧測定
- 脈拍測定
- 心電図検査
- 血液検査
- 尿検査
などが治験実施前の健康診断において実施されます。治験の内容によってはより詳細な検査が実施されることもあるでしょう。
治験によって副作用が出たらどうなる?
万が一重篤な副作用が起こった場合は、本人や家族に対し治療面だけでなく経済面でも手厚い補償が行われます。リスクに対しての補償はしっかり確保されているので、安心してください。
また、他の参加者に重篤な副作用が出た場合、すぐに参加者全員に副作用の内容について説明される治験への参加を継続するか辞退するかの確認がとられます。不安な場合はその場で辞退することも可能です。
途中で辞退することはできる?
ほとんどの案件において、途中の辞退は可能とされています。
治験の途中で不安になったり、恐怖を感じたりしたときは治験を中止しても問題ありません。
治験は怪しくないの?
治験は、前もって厚生労働省に実施計画の届出を行い、審査に合格した上で行われます。
審査に合格するには厳重な規定をクリアする必要があり、安全性や信頼性が保証された医療機関でのみ治験が行われるため安心してください。
また、治験は医師からの説明なしに受けることはありません。治験における安全性やリスクの説明を受けた上で参加するかどうかを決められます。(インフォームドコンセント)些細なことでも納得するまで質問できるので、不安を解消した上で参加することができるでしょう。
いくつかの治験へ同時に参加することはできる?
複数の治験へ同時に参加することはできません。その理由として、薬を複数投薬されることで正しいデータが取得できなくなるほか、健康被害のリスクが大きくなることが挙げられるでしょう。
また、治験を行った後は4ヶ月の期間を空ける必要があり、このことは『4ヶ月ルール』と呼ばれています。前回の治験による身体への影響をなくすため、4ヶ月空けてからでないと次の治験に参加することはできません。
こんな方に治験バイトがおすすめ
記事の内容を踏まえて、以下のような方に治験バイトが向いていると言えるでしょう。
- スケジュールの都合をつけやすい
- 楽にまとまった金額を手に入れたい
- 治験の内容に抵抗がない
現在多くの人々に服用されている医薬品は、治験を経て世の中に流通します。一見危ないイメージや怪しいイメージのある治験バイトですが、安全性が確保された上で実施されるので安心してください。
社会貢献になっているというやりがいのほか、高額の報酬を手に入れられるなど、被験者側にも少なからず治験へ参加するメリットがあります。
記事を読んで治験バイトが気になったという方は、リスクがあることを念頭に置いた上で挑戦してみてはいかがでしょうか。