看護助手のバイトは資格なしでも可能?仕事内容や給料を解説
看護助手のバイトは、実は資格なしでも行えるということをご存知でしょうか。
看護助手は点滴や注射、採血といった医療行為ではなく、主に診療補助を行うので看護師の資格がなくても働けるのです。
この記事では、看護助手のバイトの実際の仕事内容やお給料、働く上でのメリット・デメリットについて解説します。
将来看護師を目指している学生の方や、医療現場の仕事に興味があるという方はぜひ参考にしてみてください。
✓ 患者さんとのかかわり方が学べる
✓ 看護学生には特におすすめ
看護助手の仕事内容
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まずは仕事内容です。看護助手のバイトでは、主に『患者の誘導』『身の回りの介助』『診療器具の管理』『シーツ交換』『環境整備』といった業務を行います。
それぞれどのような内容か、以下で確認していきましょう。
患者の誘導
カルテを確認し、患者さんを診療室や検査室に誘導します。
足の悪い患者さんには手を貸したり、先に扉を開けてあげたりと気配りが大切になるでしょう。
身の回りの介助
特に病棟やグループホーム、老健施設などで多いのが身の回りの介助です。患者さんや利用者さんの身の回りを介助する業務で、看護助手は主に以下のようなことを行います。
- 食事の見守りをする
- 入浴で洗い残した部分を洗う
- 着替えを手伝う
- トイレで衣類の上げ下げを行なう
- お尻の部分を拭く
- お風呂に入れない患者さんの全身を拭く(全身清拭)
- オムツを交換する
- ベッドから車椅子、車椅子からベッドの移乗を手伝う
- 散歩に付き添う
診療器具の管理
診療中に必要な器具を手渡したり、器具の洗浄・消毒、次の診療に必要な器具を準備したりしておきます。主にクリニックの看護助手で働く場合に行うことが多い業務でしょう。
最初は各器具の名称を覚えるのが大変かもしれませんが、バイトで器具の名称や使うタイミングを覚えておけば実習で役立ちます。
シーツ交換
シーツ交換は、いわゆるベッドメイキングのことです。病院実習でも行うことが多く、バイトで慣れておくと実習でもスムーズに行えるようになるでしょう。
患者さんにとってベッドは生活の中心であり、患者さんが清潔で快適に過ごすためにシーツ交換は欠かせません。
壊れやすいものは事前に移動させておいたり、シーツ交換前に周辺に置かれていたものはできるだけ元の場所に置いたりと、ちょっとした気遣いが大切になります。
環境整備
患者さんが使ったスリッパの整理整頓や待合室・診療室・トイレ・病室など、共用部の清掃を行います。
患者さんが気持ちよく過ごせるよう、院内の衛生を保つ大切な仕事です。
給料
都内における看護助手のバイトの平均時給は『963円』です。比較的高い時給と言われるレベルですね。
交通費は支給される場合がほとんどですが、クリニックや病院によっては支給額の上限が規定されていることもあるため注意してください。事前の求人情報や面接の場で確認をとるようにしましょう。
(平均時給は厚生労働省:「職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)」より2024年7月に引用)
看護助手バイトのメリット
ここからは、看護助手のバイトをするメリットを紹介していきます。
看護師の仕事に関する理解が深まる
看護助手は、常に看護師の近くで働きます。看護師がどのような仕事をしているか、実務を通して理解できるというメリットがあるでしょう。
特にほとんど実習に行くことがない1年生のうちは、他の学生よりも看護師の仕事に関する理解度を高められます。
患者さんとの接し方がわかる
看護助手のバイトでは、老若男女を問わず多くの患者さんと関わることになります。
患者さんとのコミュニケーションは一筋縄でいかないことも多く、実習で苦労する看護学生は少なくありません。バイトで患者さんとのコミュニケーションに慣れておくことで、実習でもスムーズに患者さんと関わりを持ちやすくなるでしょう。
実習期間はシフトの融通が利きやすい
看護学生にとって、切っても切れないのが病院実習です。学校によっては1年次から実習があり、四年制大学の場合、3年次には約半年間の実習に行かなければいけません。一般的なバイトの場合、長期間バイトを休むとなるとあまりいい顔をされないこともあります。
しかし、看護助手のバイトであれば看護学生の事情を十分に理解しているため、実習期間も快く送り出してくれることが多いでしょう。
看護の現場を知ることができることも考えると、やはり看護助手のバイトは看護学生に特におすすめです。
看護助手バイトのデメリット
上記では、看護助手のバイトをするメリットを紹介してきました。しかし、いくつかのデメリットも存在しています。
どのようなデメリットが挙げられるか、以下で確認していきましょう。
患者さんの急変時はピリピリとした雰囲気になる
看護師や看護助手は普段優しくても、患者さんが急変したり業務が立て込んで忙しかったりするときは雰囲気が厳しくなることがあります。どうしても口調が強くなったり、注意が厳しくなったりするでしょう。
人の命に関わる仕事なので、患者さんが第一である以上は仕方ないと割り切ることが大切です。
力仕事がきつい
特に病棟やグループホームなどで働く場合、介助やシーツ交換を行うことが多く体力を使います。
あまり体力を使いたくないという方の場合、クリニックであれば診療補助が中心のため、比較的体力負担が小さくおすすめでしょう。
他の職種を経験する機会がなくなる
看護学生の場合、そのまま国家試験を受けて看護師になるという人が大半です。もちろん看護学校や看護学科から別の職種へ就職したり、看護師として働いた後に別の職種へ転職したりという選択肢もありますが、しばらくは看護師として働く人がほとんどでしょう。
飲食業や販売業、事務など、他の職種のバイトができるのは学生時代だけです。他の職種を経験せず、看護の道ひとすじで学生時代を終えるのは、一種のデメリットと言えるかもしれません。
面接で志望動機をうまく伝えるコツ
看護助手のバイトにおける志望動機では、看護師を目指す理由や看護助手のバイトをしたい理由だけでなく、『なぜこのクリニックで働きたいのか』というポイントを伝えるのが大切です。
他のクリニックも検討した上でこのクリニックに応募したということが伝われば、より志望度が高いと感じてもらいやすく、採用の可能性も高まるでしょう。
以下で志望動機例を2つ紹介しますので、志望動機を考えるときの参考にしてみてください。
志望動機例①
『私は以前骨折したときに、こちらの整形外科でお世話になりました。その際、扉を開けるとき看護師の方が先導して開けてくださったり、会計時で財布を取り出すのを手伝ってくれたりと、とても親切にしてくださったのを覚えています。
私もこちらの整形外科で、いらっしゃった患者様が安心して過ごせるお手伝いをしたいと思い、応募致しました。
表情が柔らかく話しやすいと言われる強みを活かし、患者様に寄り添えるような看護助手になれるよう努力していきます。』
志望動機例②
『私は、幼少期に半年入院したことをきっかけに看護師を目指すようになりました。
こちらのクリニックは患者様を第一に考えた誠実な対応で、地域の方の健康を長期にわたりサポートし続けています。その取り組みに共感し、ぜひこちらのクリニックで働きたいと思い応募致しました。
私は1年間ファミリーレストランでアルバイトをしており、明るい対応には自信があります。患者様から信頼される看護助手になれるよう、尽力したいと思います。』
※志望動機に関する過去記事
「バイトの志望動機がないときに読む!受かる志望動機の書き方」
気になるポイント
最後に、看護助手のバイトにおいて、多くの方が気になるポイントにお答えしていきます。
シフトの日数や勤務時間はどれくらい?
看護助手のバイトにおけるシフトの平均日数は『週2〜4日』、平均勤務時間は『3〜5時間』となっています。午前・午後のどちらかで分かれていることが多く、シフトの時間も比較的短い傾向です。
提出物やテスト勉強で忙しい看護学生も、学校と両立しやすいでしょう。
面接の服装は何を着ていけばいい?
働く場所は病院やクリニックになるため、清潔感を意識することが大切でしょう。面接の服装は、以下を参考にしてみてください。
- 男性:襟付きのシャツ、ポロシャツ、チノパン、スキニーパンツ、革靴、清潔感のあるスニーカー
- 女性の場合:襟付きシャツ、ブラウス、カットソー、膝丈スカート、チノパン、ローファー、パンプス
もちろん服装にシワや汚れがないよう、家を出る前に最終チェックをしっかりすることは忘れないようにしてください。
看護学生なら看護助手のバイトをするべき?
看護学生だからといって、看護助手のバイトをする必要は全くありません。学校のカリキュラムでは、分野ごとの病院実習が長期間組み込まれています。
看護師として働き始めたときに最低限頭に入れておくべき知識は、病院実習や学校の講義で十分学べるでしょう。
ただし、上記で紹介した通り、看護助手のバイトを経験していると周りの学生以上に看護師の仕事や患者さんとの関わり方について理解が深まります。看護の仕事が好きだという方は、学生時代から看護助手のバイトをするのでも良いでしょう。
こんな方に看護助手のバイトがおすすめ
記事の内容を踏まえて、以下のような方に看護助手のバイトが向いていると言えます。
- 将来は看護師を目指している
- 責任感が強い
- 患者さんと接することが好き
患者さんから直接「ありがとう」と声をかけてもらうことも多く、看護助手はやりがいを感じられるバイトです。誰かの役に立ちたいという方や、気配りができる方にはぴったりの仕事と言えるでしょう。
記事を読んで興味を持ったという方は、ぜひチャレンジしてみてください。