会計事務所・税理士事務所は学生もバイトできる?仕事内容を解説
将来税理士になることを目指し、会計事務所や税理士事務所への就職を考えている方もいるかもしれません。
実は、会計事務所や税理士事務所では、アルバイトも募集されていることをご存知でしょうか。アルバイトなら学生でも働くことができて、良い経験を積むことができます。
今回の記事では、会計事務所・税理士事務所のバイトにおける仕事内容や時給などを詳しく解説していきます。税理士を目指している方は、ぜひ会計事務所や税理士事務所でのバイトも検討してみてください!
✓ 簿記の資格は積極的にアピールすべき!
✓ 一日4~7時間のシフトが多い。人によっては重めかも。
会計事務所・税理士事務所の違い
実のところ、会計事務所と税理士事務所に大きな違いはありません。業務内容もほぼ同じです。
会計事務所と税理士事務所の違いは俗称か正式名称か、呼び方の違いのみとなっています。『会計事務所』は俗称で、法律上の正式名称は『税理士事務所』です。
そのため税務や会計の仕事について学びたいのであれば、どちらの事務所でバイトをしても問題ないでしょう。自宅からのアクセスの良さや、事務所の特徴などで選ぶのがおすすめです。
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会計事務所バイトはPC業務がメイン
基本的に、会計事務所・税理士事務所のバイトでは税理士のサポート業務や経理業務を行います。Excelや会計ソフトを使った入力作業が中心となるでしょう。
なお、簿記の資格は3級から実務に役立ちます。条件面でも優遇されることが多いので、 もし簿記の資格を持っているのであれば面接で積極的にアピールすると良いでしょう。
詳しい業務内容について、以下で説明していきます。
記帳代行
記帳代行とは、クライアント企業に代わって取引の帳簿つけを行う業務のことです。会計ソフトへの入力作業が中心で、伝票や仕訳帳、現金出納帳、預金出納帳などに基づき、『総勘定元帳』を作成していきます。
なお、記帳代行は簿記の知識が必要となる業務です。そのため、簿記の資格がある場合はスムーズに業務を行えるでしょう。
事務補助
書類の整理、書類のスキャン、電話応対、郵便物の対応など、一般的な事務作業を行います。
場合によっては来客対応を行うこともあり、正しいマナーで対応することが求められるでしょう。
仕訳作業
仕訳とは、取引の内容を『借方』または『貸方』に分類し、『勘定科目(取引の内容を表す名前)』と金額の内容を仕訳帳に記入していく作業です。お金の出入りを管理するために重要な作業で、こちらも簿記の知識が役立ちます。
最初はどのようなルールで分類していくのかが掴みにくく、 わからないときは素直に周りのバイトや社員へ確認することが大切でしょう。
会計事務所バイトは時給1,200円前後
都内における会計事務所・税理士事務所のバイトの時給をチェックしたところ、平均時給は『1,189円』であることがわかりました。事務所経験者や簿記の資格(3級以上)を持っている場合、時給が高めになることが多いようです。
なお、交通費は支給されることがほとんどですが、事務所によっては支給額の上限が規定されていることもあります。事前の求人情報や面接の場で確認をとるようにしましょう。
(平均時給は厚生労働省:「職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)」より2024年7月に引用)
会計事務所バイトのメリット
ここからは、会計事務所・税理士事務所でバイトをするメリットについて紹介していきます。
税理士の仕事を間近で見られる
バイトの中心は税理士のサポート業務となるため、税理士がどのような仕事をしているのかが間近でわかるというメリットがあります。
将来税理士を目指している方にとっては、自分自身の働く姿がイメージしやすくなるでしょう。また、税務や会計業務について理解が深まることで、 就職活動の自己PRにも役立ちます 。
試験が近いときはシフトを考慮してもらいやすい
会計事務所や税理士事務所は、学業との両立に理解がある事務所がほとんどです。
そのため、大学の試験や資格試験が近いときはシフトを通常より減らしてもらいやすいのがメリットでしょう。
快適な環境で働ける
基本的に、業務は全て事務所内で行います。空調が効いた環境で、力仕事を行うこともなく快適に働けるのは嬉しいポイントでしょう。
ただし、事務作業が多く目が疲れやすかったり肩こりになりやすかったりします。そのため、時々背伸びをしてリフレッシュするようにしましょう。
会計事務所バイトのデメリット
上記では、会計事務所・税理士事務所でバイトをするメリットについて紹介してきました。しかし、いくつかのデメリットも存在しています。
どのようなデメリットが挙げられるか、以下で確認していきましょう。
繁忙期は忙しい
会計事務所や税理士事務所における繁忙期は、一般に『11月〜翌5月』と言われています。この時期は、年末調整業務や確定申告における申告書の作成業務などで仕事が多く、特に忙しくなるでしょう。
作業量が多くなるため、いつも以上にミスが起きないよう気をつけなければいけません。また、多少の残業が必要になることもあります。
作業に慎重さが求められる
最終的なチェックは社員が行ってくれる場合がほとんどですが、細かい数値や入力内容のミスは決して許されません。少しのミスによって、クライアント企業へ迷惑がかかってしまうからです。
『自分のミスで事務所の信頼が失われてしまうかもしれない』と気を引き締めながら業務にあたらなければならず、プレッシャーに感じることもあるでしょう。
求人が少ない
会計事務所や税理士事務所の求人自体は、それなりに多くあります。ただし、週5日のフルタイム出勤が条件の求人や学生不可の求人も多く、大学生が働ける求人はかなり限られます。
募集人数は少なく、採用が決まり次第募集が打ち切られることも多いので、求人を見つけたら早めに応募するのがおすすめです。
面接で志望動機をうまく伝えるコツ
会計事務所や税理士事務所のバイトでは、
『会計事務所・税理士事務所でバイトをした経験がある』
『簿記の資格を持っている』
など、自分の強みを伝えることが大切です。
もしバイトに活かせるような強みがない場合、
『週4日以上シフトに入ることができる』
『フルタイムでシフトに入ることができる』
など、条件面での合致をアピールするといいでしょう。
以下で志望動機例を2つ紹介しますので、志望動機を考える参考にしてみてください。
志望動機例①
『私は数字を見ながら分析することが好きで、日々多くの数字と向き合う税理士の仕事に就きたいと考えてきました。こちらの事務所は地域において多くのクライアントからの信頼を得ており、そのような事務所でぜひ税務について深く学びたいと考えたのが志望のきっかけです。簿記3級の資格を取得しており、経理業務にはある程度理解があります。また、こちらの事務所は自宅から近く、シフトに多く入りながら一日でも早く戦力になれるよう努力していく所存です。』
志望動機例②
『私は高校の授業で税金について勉強するうちに、納税に関する仕事に興味を持って税理士になりたいと考えるようになりました。税務サポートだけでなく、経営の観点からクライアント企業にアドバイスができるような税理士になりたいと考えております。こちらの事務所は経営コンサルタントの分野にも注力されており、まさに自分が目指す姿だと感じ志望致しました。現在簿記3級の勉強を進めており、またシフトには週4日以上入ることが可能です。』
会計事務所バイトの気になるポイント
最後に、会計事務所・税理士事務所のバイトにおいて、多くの方が気になるポイントにお答えしていきます。
シフトの日数や勤務時間はどれくらい?
会計事務所・税理士事務所のバイトにおけるシフトの平均日数は『週3〜5日』、平均勤務時間は『4〜7時間』となっています。
中には週2でもOKな事務所があるものの、一般的なバイトと比べ、シフトに出なければならない日数はやや多めと言えるでしょう。ただし学校のテスト期間や、資格試験が近い時期はシフトを考慮してもらいやすいので、学生にとって働きやすい環境とも言えます。
面接にはどんな服装で行けばいい?
会計事務所や税理士事務所のバイトは、基本的に勤務中の服装がオフィスカジュアルです。そのため、面接でもきれい目の服装を意識することが大切でしょう。以下の服装を参考にしてみてください。
- 男性:テーラードジャケット、襟付きのシャツ、ポロシャツ、チノパン、スキニーパンツ、革靴、清潔感のあるスニーカー
- 女性の場合:テーラードジャケット、カーディガン、襟付きシャツ、ブラウス、カットソー、膝丈スカート、チノパン、ローファー、パンプス
不安な方はスーツを着ていくのでも良いでしょう。また、中には勤務中はスーツ着用という事務所もあり、そのような事務所の面接にはスーツを着用していくようにしてください。
未経験でもできる?
基本的に、会計事務所のバイトは他事務所の経験者が優遇されます。ただし、会計事務所や税理士事務所でのバイト経験がなくても採用の可能性は十分あるでしょう。
簿記の資格を持っていると有利になりますが、持っていなくても人柄や条件次第で採用してもらえることはあります。
ただし、事務作業やパソコン作業が多めとなるため、細かい作業が苦手な方やパソコンが苦手な方は厳しいかもしれません。
こんな方に会計事務所・税理士事務所のバイトがおすすめ
記事の内容を踏まえて、以下のような方に会計事務所・税理士事務所のバイトがおすすめと言えるでしょう。
- 将来は税理士を目指している
- 税務や会計業務について学びたい
- 事務作業やパソコン操作が得意
会計事務所や税理士事務所のバイトでは、一般的な事務と比べて高い専門性を身につけられるでしょう。また、税理士の資格取得を目指している方にとっては後押ししてもらいやすい環境であり、モチベーションアップにもつながります。
記事を読んで会計事務所のバイトに興味を持ったという方は、ぜひチャレンジしてみてください。