履歴書の職歴の書き方のポイント!アルバイト在職中のケースも解説

就職活動や転職活動において、履歴書は自分自身をアピールする重要なツールです。とはいえ、現在アルバイトとして在職中で、これから新たな仕事に応募しようとする場合、職歴欄の書き方に悩むことが少なくありません。
本記事では、アルバイト在職中の方向けに、履歴書の職歴欄の正しい書き方とポイントを詳しく解説します。
履歴書の職歴の書き方!アルバイトの在職中はどう書く?
アルバイトとして在職中に新しい職場を探す場合、履歴書の職歴欄の書き方で迷うことがあるかもしれません。どのように記載すれば良いのか、特に在職中の仕事についてどう表現すべきか悩む方も多いでしょう。
ここでは、アルバイトの職歴や、在職中であることを適切に伝えるための基本的なポイントを押さえていきましょう。
アルバイト・パートの職歴の書き方
履歴書の職歴欄にアルバイト経験を記載する際は、正社員としての職歴と区別するために「アルバイト」と明記することが重要です。具体的には、会社名や店舗名の横に「(アルバイト)」と括弧書きで記載します。これにより、採用担当者が雇用形態を一目で理解できるようになります。
たとえば、「株式会社◯◯ △△店(アルバイト)」と記載すると良いでしょう。この表記方法であれば、正社員経験とアルバイト経験が明確に区別され、誤解を招く心配がありません。また、職務内容も簡潔に書くことで、どのような業務に携わっていたかも併せて伝わります。
アルバイトも立派な社会経験です。特にこれまでに従事した職務内容が応募先の仕事と関連している場合は、自信を持って記載しましょう。
在職中の職歴の書き方
現在もアルバイトを継続している場合、職歴欄の終了日としては「現在に至る」と記載します。このように記載することで、採用担当者にあなたが現在もその職場ではたらいていることが伝わります。
記載例としては、「令和◯年◯月~現在に至る」という開始日から終了日までの期間を書くフォーマットが一般的です。
この「現在に至る」という表記は、アルバイトだけでなく正社員として在職中の場合も同様です。重要なのは、現時点で雇用関係が継続している事実を明確に示すことです。履歴書提出時点での最新の状況を正確に伝えることで、採用担当者に誤解を与えずに済みます。
在職中であることを示すと、現在進行形で実務経験を積み重ねているというアピールにもなります。特に長期間同じ職場ではたらいている場合は、仕事を継続する忍耐力や責任感があることの証明にもなるでしょう。
退職予定日の書き方
退職予定日の書き方は、退職予定日が決まっている場合と決まっていない場合で異なります。採用担当者は、応募者がいつから勤務可能かを重要視しているため、可能な限り明確な情報を提供することが望ましいでしょう。
履歴書に退職予定日を記載することで、採用担当者は採用後のスケジュールを立てやすくなります。
履歴書は正確性が求められる重要な書類です。特に現在の就業状況や退職予定については、面接の際に口頭でも確認される可能性が高い項目です。自分の状況に合った適切な記載方法を選び、誠実に情報を伝えることが大切です。
退職予定日が決まっている場合の書き方
退職予定日が既に確定している場合は、その日付を明確に記載してください。たとえば、「令和◯年◯月~令和◯年◯月退職予定」といったような書き方をすれば、採用担当者はあなたがいつから新しい職場ではたらけるのかを正確に把握できます。
採用担当者は人員配置や引継ぎの計画を立てる必要があるため、応募者がいつから勤務可能かという情報は非常に重要です。明確な退職予定日を示すことで、採用プロセスをスムーズに進めることができます。
退職予定日が決まってない場合の書き方
退職予定日が決まっていない場合は、「現在に至る」と記載しましょう。退職予定日の記載は必須ではありません。ただし、面接の場で直接聞かれる可能性は高いでしょう。そのため、事前に現職場の就業規則などを確認し、退職までの期間の目安を把握しておくことをおすすめします。
多くの企業では、就業規則の中で、退職を希望する日の1カ月前までに退職の意志を申し出るよう定めています。法律上は申し出てから2週間で退職が可能ですが、円満に退職するためにも可能な限り就業規則を守ってください。
現在の職場の就業規則を確認し、退職までにどれくらいの猶予があると良いかを把握しておくと、面接時に適切な回答ができるでしょう。
面接で退職予定について質問された場合は、現状を誠実に説明することが大切です。「現在の職場の就業規則では退職の1カ月前までに退職の旨を申し出る必要があります」といった具体的な説明ができると、信頼感が増します。
アルバイト在職中の履歴書の書き方でよくある疑問

アルバイト在職中に履歴書を作成する際、多くの人がさまざまな疑問に直面します。ここでは、よく聞かれる疑問について1つずつ解説していきます。
1.退社と退職はどっちが正解?
履歴書の職歴欄で仕事を辞めたを辞めたことを表現する際、「退社」と「退職」のどちらを使うべきか迷う方も多いでしょう。
結論からいえば、「退職」を選ぶことをおすすめします。「退社」は「帰社」と間違われやすく、「今日は退社します」というように終業後の帰宅を指す言葉としても使われることがあるためです。
一方で「退職」は会社との雇用関係が終了することを明確に示す言葉になります。履歴書という公式な書類では、誤解を招かない明確な表現を使うことが重要です。「退職」という言葉を使うことで、あなたがその会社での勤務を完全に終了したことが明確に伝わります。
ただし、「退社」と書いたからといって大きな問題になることはありません。一般的に採用担当者は「仕事を辞めた」と理解してくれます。履歴書全体の内容やあなたの能力・経験のほうが重視されるため、過度に心配する必要はありません。
2.複数のアルバイトを掛け持ちしている場合は?
複数のアルバイトを掛け持ちしている場合の職歴欄の書き方には、主に2つの方法があります。1つは会社ごとに分けて記載する方法、もう1つは時系列で記載する方法です。どちらの方法を選ぶかは、アピールしたい経験や応募先の求める条件によって判断すると良いでしょう。
会社ごとに分けて記載する場合は、それぞれの勤務先を別々の項目として記載します。たとえば、「令和◯年◯月~現在に至る 株式会社◯◯(アルバイト)」「令和△年△月~現在に至る 株式会社△△(アルバイト)」のように書きます。
会社ごとに分けて記載する場合も勤務開始日が古い順に並べていきます。応募先で重視されそうな経験を優先的に記載すると良いでしょう。
3.アルバイト歴が短い場合も書くべき?
アルバイト歴が短い場合、履歴書にすべて記載する必要があるかどうか悩む方も多いでしょう。一般的には、3カ月以内の短期や単発のアルバイトは記載する必要はありません。特に職歴が多い場合は、主要なものだけを記載することで、履歴書を見やすくすることができます。
ただし、短期間であっても応募先の仕事に関連する経験がある場合や、特別なスキルを習得した場合は、積極的に記載すると良いでしょう。たとえば、飲食店のアルバイトに応募する場合は、たとえ短期間でも過去に飲食店でのアルバイト経験があることは有利なアピールポイントになります。
履歴書の限られたスペースを有効に使うためにも、次の仕事につながる重要な経験を優先的に記載することが大切です。
4.履歴書の「退職理由」はどうする?
履歴書の職歴欄に退職理由を記載する必要があるか悩む方も多いですが、基本的には詳細な退職理由を書く必要はありません。「一身上の都合により退職」と記載するだけで十分です。個別に欄が設けられている場合は空欄にせず、この定型文を使うと良いでしょう。
退職理由を詳細に書くと、かえって不要な誤解を招く可能性があります。シンプルな理由に留めておくことで、面接の場で詳しく説明する余地を残しておくことができます。
面接中に退職理由について質問された場合は、ポジティブな表現で答えることが大切です。「新しいスキルを身につけたかった」「キャリアアップを目指したかった」など、前向きな理由を考えておくと良いでしょう。
5.履歴書の「職歴」欄にアルバイト歴だけを書くのは問題ない?
職歴がアルバイト経験のみであっても、履歴書の職歴欄に正直に記載して問題ありません。特に新卒や若手の求職者の場合、過去の社会経験がアルバイトだけというケースは珍しくありません。大切なのは、そのアルバイトを通じて何を学び、どのようなスキルを身につけたかをアピールすることです。
アルバイトも立派な社会経験です。接客業であれば対人コミュニケーション能力が身につき、販売業であれば営業力が磨かれます。これらの経験は、どんな職種でも活かせる貴重なスキルとなります。
また、アルバイトでの具体的な成果や担当した業務内容をできるだけ詳しく記載することで、あなたの能力や姿勢をアピールすることができます。また、PR欄に「レジ担当」だけでなく、「レジ担当として1日の売上管理も任されていた」など、具体的な責任範囲や成果も記載すると良いでしょう。
アルバイトの職歴の書き方を押さえて面接に臨もう

履歴書の職歴欄は、あなたのこれまでの経験を伝える重要な場所になります。特に、現在アルバイトとして在職中の場合やアルバイト経験しかない場合は、適切な書き方によって誤解を防ぎ、自分の経験を最大限アピールすることが大切です。
履歴書はあくまで面接への入口に過ぎません。職歴欄で自分の経験を適切に伝え、面接ではさらに詳しく自分の強みをアピールしていくことが大切です。アルバイト経験でも、そこから学んだことや身につけたスキルは必ず存在します。その経験を自信を持って伝えられるよう、事前準備をしっかり行いましょう。
また、履歴書の記載内容と面接での発言に矛盾がないよう注意することも重要です。特に現在の在職状況や退職予定日については、正確な情報を伝えるよう心がけましょう。誠実な姿勢は、どんな職場でも評価されます。履歴書の書き方のポイントを押さえた上で、自信を持って面接に臨みましょう。