大学中退してからの就職は厳しい?中退のメリットや就職活動を成功させるためのコツを解説!
今回は、大学を中退している人の就職活動が厳しいと言われる理由や中退のメリット・デメリット、就職活動を成功させるためのコツを解説していきます。
これを読めば、中退を検討している人や中退して就活を目前にしている人も就職活動への影響と対策が事前に把握できますよ。
✓ 大学中退者の就職は厳しい
✓ 専門的な知識を身に着けて就活をすることがコツ
大学中退者の割合
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まず始めに、大学を中退している人の割合をみていきましょう。
文部科学省が2021年3月におこなった、「新型コロナウイルス感染症に係る影響を受けた学生等の学生生活に関する調査等の結果」によると、2020年度の国公私立大学中退者は、5万7913人であることが判明しました。
この人数は全体の2%にも及びます。
経済的困窮や転学、学習意欲の低下などが主な原因です。
最近では、新型コロナウイルスが猛威を奮っているため、大学生にも大きな影響を与えています。
例としては、
- リモート学習によるストレスで勉強への意欲低下
- 親の失職や減給などで学費が払えない
- 留学も目的の一つとしていたが、目処が立たなくなってしまった
など
このような新型コロナウイルスによる影響で、ますます中退者の増加が予想されます。
入学して、自分が専門的になまびたいと思っていたことへワクワクしていた気持ちもあったと思います。
しかし、リモート学習で周りが見えない環境で勉強を進めることややりたかったことへのチャレンジすらできずにいる現状に疑問を抱く学生が多いのです。
そんな中で親の減給や失職が重なると「退学した方がいいのかな」という気持ちが芽生えてきてしまうのも無理はありません。
大学中退するメリット
大学を中退することが全て悪いことではなく、メリットも存在します。
では、大学を中退するメリットとは主になんでしょうか。
以下の3つがあげられます
- 自分のやりたいことができる
- 早いうちから社会人としての経験が積める
- 学費を払わなくて済む
では、詳しくみていきましょう。
自分のやりたいことができる
大学生は「学生」ではありますが、年齢的にも自分の意思である程度、自由に行動できるようになります。
しかし、大学に通って講義を受講することが学生の本分
学生の中には、将来的に起業したいと考える人や、新たなサービスや商品を開発したい人もいるはずです。
しかし、大学で学べることには限界があり、在学しながら学業とやりたいこととの両立では時間が足りないと感じて中退の道を選ぶ人も少なくはありません。
中には大学在学中に起業する人もいますが、大学を中退することによって、自分のやりたいことに時間の全てを活用できるようになるのです。
また、起業せずに大学を中退して改めて専門学校に通い、より専門的な知識を学んだり、資格を取得して就職活動に活かす人もいます。
世間一般では中退というと悪いイメージも持たれがちですが、大学を中退して成功者となった人も世の中には数多くいます。自分のやり方次第で中退でも良い道は開けるのです。
早いうちから社会人としての経験が積める
大学を中退することで、他の同級生に比べて早いうちから社会人としての経験が積むことができます。
確かに学生をしながらアルバイトをしても仕事の経験を積むことはできます。しかし、アルバイトと正社員では任される仕事の責任感は圧倒的に違います。
給与面に関してもアルバイトより正社員の方が安定的で金額も多くもらうことができます。また、早いうちからの社会人経験で若いうちからキャリアアップも期待できます。
学費を支払わなくて済む
大学を中退することで学費を支払わなくて済みます。
通う大学によって学費は異なりますが、年間で数百万円かかる大学も珍しくありません。
中には奨学金を借りて大学に通う人も多いですが、奨学金というのはあくまでも借金です。
社会人になって奨学金を返済できないという人もいるので、大学を中退することで将来の金銭面への負担を減らすことができます。
また、卒業後に奨学金の返済に苦労する人が多いことも事実です。奨学金の返済には数十年かかる場合が多く、長年に渡って返済を続ける必要があります。
結婚して、夫と妻が両方奨学金を借りていた場合にはもちろんですが1世帯で2人分の返済を行わなければいけないのです。
それがあるとないとでは大きな違いになってきますよね。
大学中退するデメリット
大学を中退するデメリットも存在します。
代表的なものとしては
- 時間を無駄にした気持ちになる
- 最終学歴が高卒になる
- 面接で大学を中退した理由を聞かれる
が主なデメリットになります。
では、詳しくみていきます。
時間を無駄にした気持ちになる
多くの方は希望の大学に入学するために、受験勉強などを頑張ってきたはずです。
しかし、大学を中退することによって、これまでの大学生活に費やした時間や授業料、受験勉強してきた期間など全てが、水の泡になってしまうと感じる人も少なくありません。
ただし、大学で勉強することは人生において途中経過でしかなく、ゴールは先の未来にあります。今までの努力は違うところでも活かされるはずです。
最終学歴が高卒になる
大学を中退すると、最終学歴は高卒です。
高卒と大卒では、就職活動に大きな違いがあります。
募集要項によっては、大卒のみエントリー資格があるという企業も珍しくありません。
そのため、自分が働きたいと思っている企業でも、高卒という理由でエントリーすらできないこともあるのです。
ただし、どうしても入りたい企業への就職は新卒採用だけではありません。派遣社員として入り、正社員途用を狙うことも可能です。
派遣社員について詳しく説明している記事はコチラです。ぜひそちらもみてみてくださいね。
面接で大学を中退した理由を聞かれる
大学を中退して就職活動をおこなった場合、ほとんどの確率で面接官から大学を中退した理由を聞かれます。
大学を中退したという事実は、世間的にあまり良いとは言えません。
ポジティブな理由で大学を中退したのであれば、明確な理由を述べることができます。
しかし、学習意欲の低下などネガティブな理由で中退した場合には、それなりの言い回しを考えなければ面接官の印象を損ねてしまいます。
まずはしっかり自己分析をして、自分の長所を見つけてアピールできるといいですよね!
こちらの記事は社会人向けの自己分析の記事ですが、やり方としては一緒です。よかったら参考にしてみてください。
大学の友人と会う機会が減る
大学を中退することによって、それまで大学に通っていた友人と会う機会が減ります。
たとえ仲が良かったとしても、それぞれ生活する環境が異なるので、お互いの価値観も次第に変わっていきます。
その結果、スケジュールを合わせて久しぶりに会ったしても、共通の話題が減っていき疎遠になってしまうケースも少なくありません。
大学中退者の就職が厳しいと言われる理由
大学中退者の就職は厳しいと言われています。
独立行政法人労働政策研究・研修機構による「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大卒の正社員比率は69.1%だったのに対して、大学中退者の正社員比率は33.9%だったのです。
2倍以上も差があります。
継続する力がないと思われる
大学を中退する人の中には、家庭の事情や経済的に厳しいなどの理由で辞めてしまう人もいます。
面接官も中退した理由を聞いた上で、考慮してくれます。しかし、場合によっては「自社で働いてもすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念されてしまうことも。
大学を中退したことによって、継続する力がないと判断されてしまうので、就職活動でも不利になる可能性があります。
高卒扱いとなる
デメリットでも述べたように、大学を中退した場合には高卒扱いとなります。
そのため、募集要項が「大卒以上」と定められている場合には、応募資格すらありません。
特に大手企業では、大卒以上の人材を求めているケースが多いです。
大卒に比べて選択肢が少なくなるのも、大学中退者の就職が厳しいと言われる理由の一つです。
就活時に頼れる人がいない
大学在学中には、進路相談室などで就職活動のサポートやアドバイスなどを受けることができます。
しかし、大学を中退してしまった場合にはそのような支援を受けることはできません。
大学の同級生とは就職活動をおこなう時期がずれるので、相談したところで有力なアドバイスをもらえません。
また、大学を中退している人の割合は、大学生の2%と言われています。
自分と同じ境遇となる人が身近にいないので、最終的に就職活動するのを諦めてしまう人も多いのです。
中途採用の扱いとなる
本来であれば、卒業してから3年以内は新卒として扱うように定められています。
そのため、大学を中退したとしても、高校を卒業して3年以内であれば新卒という考え方になります。
しかし、実際の場合は新卒ではなく中途採用として扱う企業がほとんどです。
中途採用として扱われる場合、他の中途採用者と競わなければいけないので、学生時代に専門的な知識やスキルが無いと選考に通過するのが非常に難しくなるのです。
就職活動を成功させるためのコツ
専門的なスキルや資格を取得する
専門的なスキルや資格を取得しましょう。
スキルや資格があるだけで就職に有利になります。
ここで重要なのは実務に活かせるようなスキルや資格を取得することが重要です。
漢字検定や英語検定などは、社会人になってから役立つことはほとんどありません。
実務に活かせるようなスキルの例を挙げると、プログラミングやWebデザインなどのクリエイティブなスキルがあります。
最近では、エンジニアやデザイナー不足とも言われているので、これらのスキルがあるだけで即戦力として現場で活躍することができます。
前向きな中退理由を考える
中退する人の多くは、「サボって単位を落として中退した」、「途中から大学に行きたくなくなって中退した」など、ネガティブな理由で中退するケースが多いです。
事実として、ネガティブな理由はありのままを面接官に話してしまっては選考に通過することがでません。しっかりと前向きな理由に変換しながら、面接官から中退した理由を問われたときのことを考えましょう。
例えば、サボって単位を落としたのが原因で中退したのであれば、「他にやりたいことがあったので中退した」などという言葉に変えるだけで面接官の印象を変えることができます。
しかし、嘘をついたり誇張し過ぎて話してしまうと、深掘りされた時にバレてしまうことがあるので、注意しましょう。
ハローワークを利用する
ハローワークを利用するのも一つの手です。
ハローワークと聞くと、多くの方が失業した時に行く場所と思うかもしれませんが、ハローワークの役割はそれだけありません。
実は、学校を中退した人に向けての支援もおこなっています。
ハローワークにある「職業訓練」という制度を利用することで、専門的なスキルを習得することが可能です。
プログラミングやWebデザインなどのスキルをスクールに通って学ぶ場合、数十万円の授業料がかかります。
しかし、職業訓練の授業料は無料で、条件によっては給付金をもらいながら授業を受けることもできるのです。
就活エージェントを利用する
就活エージェントを利用することもオススメです。
就活エージェントとは、担当者が求職者に合った求人を紹介してくれるサービスです。
大学中退した人も利用可能で、履歴書の書き方や面接対策などもサポートしてくれます。
求人紹介の中には、公表されていないような非公開の求人などもあるので、優良企業に入社する可能性もあります。
無料で利用することができるので、一度活用してみましょう。
就活エージェントについてまとめた記事はこちらです。
まとめ| 自分に合う方法で就活をしよう
今回は、大学を中退している人の就職活動が厳しいと言われる理由や中退のメリット・デメリット、就職活動を成功させるためのコツを解説しました。
大学を中退する理由は人それぞれですが、世間一般からするとあまりよく思われないケースがほとんどです。
そのため、大学中退した人の就職活動は大学を卒業した人に比べると難しいかもしれません。
しかし、大学を中退した人であっても、就職活動を支援してくれる公共機関やスキルなどを身につけることによって就職することは十分可能です。
今回の記事を参考に、自分に合った方法で就職活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。