アルバイト募集の張り紙は効果ある？書き方や応募が集まるコツを解説

店舗内や電柱に掲載するアルバイト募集の張り紙には、求人サイトやSNSを通した求人とは違った一定の効果があります。

一方で、「張り紙で募集することのデメリットがあるのでは？」「アルバイト募集に効果的な張り紙の書き方が分からない……」と不安に思う方も少なくないでしょう。

この記事では、アルバイト募集の張り紙のメリットやデメリット、書き方を紹介します。

掲載時のコツまで解説しているので、参考にしてみてください。

アルバイト募集の張り紙のメリット

一見、古臭い？と思われがちなアルバイト募集の張り紙ですが、さまざまなメリットがあります。メリットを存分に活かして、良い人材にアプローチしましょう。

採用コストがかからない

アルバイト募集の張り紙の最大のメリットは、採用コストがかからないことです。紙とペンさえあれば作成でき、最近ではPCやスマホなどで簡単にデザインできる編集ソフトもあります。

一方で、求人サイトに掲載すると初期費用やランニングコストがかかります。成果報酬型の求人サービスでは、採用が決まるとフィー（費用）を払わなくてはいけません。

張り紙は、アルバイトを募集する手段の中では、採用コストを抑えられる選択肢でしょう。

応募意欲が高い

アルバイト募集の張り紙を見て応募する人は、求人サイトからワンクリックで応募する人より、応募意欲が高いと考えられます。

求人サイトを利用する人は、複数の案件を同時に応募して選考している可能性が高いですが、張り紙経由だと1本勝負で応募している可能性も高いからです。応募の時点で、直接応募者と募集先がやりとりするため、面接までスムーズに進むという点もメリットです。

張り紙を見て「ぜひ、ここではたらきたい！」と思って応募してくれる人が採用できるかもしれません。

近所の人が応募する可能性が高い

お店や会社の前に張り紙を貼っていれば、近所に住む人が応募してくれる可能性が高くなります。また、お店であれば店内に貼ることで、実際にお店を利用したことがある人が応募してくれるかもしれません。

近所に住む人をアルバイトとして雇うことができれば、急なヘルプにも対応してくれる可能性が高くなりますし、支給する交通費も少なくて済むでしょう。

アルバイト募集の張り紙のデメリット

アルバイト募集の張り紙には、デメリットもあります。デメリットも理解した上で、採用手法を検討しましょう。

求職者が見てくれるとは限らない

メリットで「近所の人が応募する可能性が高い」とありましたが、逆を返せば「通りすがりの人、実際に来てくれた人」にしか見てもらえません。積極的にアルバイトを探して求人サイトを見ている人には、情報が届きにくいでしょう。

また張り紙を貼る場所によっては、人目に留まりにくいこともあります。後述する「アルバイトの募集が集まる張り紙のコツ」も参考にしてみてください。

作成や掲載、管理に手間がかかる

パッと張り紙が目に入っただけで応募しようと思わせるためには、デザインを工夫したりと、張り紙自体のクオリティを上げたりする必要があります。webの求人媒体と比較して、求人作成に手間がかかる点は、張り紙のデメリットの1つです。

また張り紙を貼る範囲を広げればさらに労力もかかる上、募集終了となれば剥がしにいかなくてはいけません。アルバイト募集の張り紙は、掲載から管理に至るまで、手間がかかる傾向にあります。

掲載できる求人情報に限りがある

張り紙には、詳細な仕事内容や待遇は記載しきれません。求人サイトのようにページを何スクロールもできるほど情報は書けませんし、動画は言うまでもなく写真も貼る余裕がないかもしれません。そのため、応募者とのミスマッチが生じる可能性もあります。

デザインや内容次第で効果が大きく変わる

アルバイト募集の張り紙は、デザインや記載内容で応募が集まるかどうかが大きく左右されます。求人の魅力を理解して強調したり、求職者が求める条件を明確に記載したり、工夫が必要です。

これには、マーケティングのスキルも必要であり、素人が張り紙を書いて貼っただけでは応募が集まりにくい点はデメリットといえるでしょう。

アルバイト募集の張り紙の書き方

ここでは、アルバイト募集の張り紙の書き方を解説します。まずは、最低限として以下の内容を記載しましょう。

職種では、仕事内容や依頼したい業務を分かりやすく記載します。しかし、細かく書きすぎるとスペースがなくなってしまうので、張り紙では端的な説明にとどめておき、「詳細はお問い合せください」などの文言を記載しておくと良いでしょう。

勤務条件は、シフトに入ってほしい曜日や時間を記載します。「週◯日以上」「夜勤あり」のような補足もある場合は、書いておくと良いでしょう。

給与は求職者が特に重視するポイントなので、大きく記載することをおすすめします。時給や月給に加え、「交通費支給」「深夜手当有り」「まかない有り」なども求職者にとって重要な情報です。

最後に勤務地と応募方法を記載します。電話番号は間違いのないように確認し、加えてアルバイト応募用のメールアドレスがあればベストです。

このほかにも張り紙の書き方で、応募率を左右するポイントは次の見出し「アルバイトの応募が集まる張り紙のコツ」で紹介します。

アルバイトの応募が集まる張り紙のコツ

アルバイト募集の張り紙は、ちょっとした工夫で応募率に影響が出ます。アルバイトの応募が集まる張り紙のコツをつかんで、良い人材を採用しましょう。

ターゲットに合わせて張り紙を貼る場所を決める

アルバイト募集の張り紙を貼る場所は、店内が定番です。トイレやレジ横、メニュー表の裏など、ふとした瞬間に目が入る場所に貼るのが良いでしょう。お店の外に貼る場合は、人通りの多い場所を意識してください。

また、ターゲットに合わせて掲載場所を工夫することができます。例えば、学生を募集しているのであれば大学内の掲示板、主婦であれば駅周辺や公共施設内で掲載許可を取るのも良いでしょう。

目立つキャッチコピーや写真を使う

アルバイトの求人は商品と同じで、キャッチコピーが重要です。「未経験大歓迎！」「時給アップしました！」など、通行人が思わず見たくなる言葉を大きく載せるようにしましょう。

また、実際にはたらくスタッフの写真や職場の雰囲気が伝わる写真を載せると、応募者の安心感を高めることができます。記載事項の邪魔にならない必要最低限程度に写真を載せると効果的です。

メッセージで思いを伝える

どんな張り紙でも人の心を動かすのは、嘘偽りのないメッセージです。「一緒にはたらけること、楽しみにしています！」「困っているので、どうか助けてください！」など、見てくれた人の心に訴えかけるような熱いメッセージがおすすめです。

「応募してみようかな……」と迷っている人の背中を最後に押すのは、オーナーや仲間の熱いメッセージでしょう。

張り紙でアルバイトを募集しよう

アルバイト募集の張り紙は、貼る場所や記載内容を工夫することで、効果を発揮します。メリットやデメリットを理解して、自社に合った採用手法か判断してみてください。

張り紙を作成するときは、求職者の気持ちになって「何を書くか（記載内容）」「どんなふうに魅せるか（デザイン）」「どこに貼るか（掲載場所）」を工夫することが重要です。ぜひ、この記事を参考に張り紙でアルバイトの募集にチャレンジしてみてください。