【導入事例Vol.12】農業のような天候や季節が大きく影響する仕事にはシェアフルが最適です。

企業名：林檎園うえはら
地域：長野県下高井郡
ご担当者様：上原 航輔様　
業種：農業
職種：農作業
企業URL：https://ringoen-uehara.com/

林檎園うえはらは長野県下高井郡山ノ内町という志賀高原の麓に位置し、自然豊かな場所で30種類の林檎とその他果物などを育てている。代々続く果樹の専業農家で家族経営を行っており、除草剤は一切使用せず典型的な内陸性気候で寒暖差が大きく高品質な果樹の栽培に適した風土で栽培するなど、こだわり抜いて育てた林檎を生活者に届けている。

※今回、新型コロナウイルス感染拡大に備え、遠隔会議システムを活用したリモートインタビューを行いました。

生活者のスキマ時間が農業を救う。労働力シェアの必要性。

当園では基本的に家族数名で業務を回していますが、30種類もの林檎やその他の果物を栽培しており、繁忙期には人手が足りず作業が遅れることもありました。当時は、ボランティアの手を借りることや、親戚に手伝ってもらうなどで繁忙期を凌いでいました。

繁忙期に人手不足が続く中、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けたことで、営業を自粛した近隣の旅館の従業員が農作業を手伝ってくれたことがあったんです。それを機に他の生活者の中からも、時間に余裕がある時に「労働力をシェアしてもらえる」環境があったらいいのではと考えるようになりました。シェアフルは、学生や主婦、本業が別にある方もスキマ時間を活用して働けるプラットフォームであるため、まさに「労働力シェア」を受けられる環境だと思い活用することにしましたね。

林檎の収穫時期は８月から秋にかけて繁忙期が集中しているので、通年で人を多く雇い入れることが難しいんです。雨が降ることでその日は1日お休みですし、冬の時期は積雪量が多く外での仕事があまりできないため、そもそも仕事自体がなくなるということもありますしね。繁忙期にのみ人手を補うことができるという点でも、シェアフルはぴったりでした。

自己PRで人柄を確認。未経験者でも安心して採用できる。

１番最初に感動したのは、「求人を出すと想定以上に早く応募してくれた人がいた」という点です。長野県の山奥に農園があるので足を運んでもらうには大変ではないかと懸念はしていましたが、空いた時間を有効活用したいと考えている生活者の方も多いのだな、と感じました。

農業は「体力勝負」「大変なイメージ」と思われがちですが、20代女性で農業未経験の方にも実際にご就業いただきました。今回お願いしたのは、林檎の摘果という、余分な果実を摘むお仕事でして、単調なためか普段のお仕事を忘れて無心で取り組んでいただきリフレッシュにもなったようですね（笑）。農作業自体には未経験の方にもできる単純作業も多いので、１日単位で労働力が不足しているときに活用できるシェアフルは本当に向いていると思います。

シェアフルでは、面接がなくスピーディーに採用活動ができることにはメリットを感じますが、応募者の人柄が見えにくいという点では不安を感じていました。ただ、自己PRという「お仕事に対する意気込み」を確認できるシステムがあり、そのコメントを参照することで安心して採用することができています。今回、ご就業いただいた方も自己PRを使って誠実性をアピールしていただきましたが、想定通りの意欲的な方でした。今後も、自己PRは採用の有無を決める上で参考にしていきたいと思いますね。

また、システムで求人を簡単に作成できるところにも魅力を感じています。アプリでどう見えるのかが参照できるデモ画面もあるので、求人の見え方を考慮しながら、内容を工夫することができます。

1日単位の農作業から、中長期的に就農者が増えることを目指して

別の20代の方にもご就業いただけたんですが、「時間ができたらまた農業で働きたい」と言ってくださったこともあり、1日という短い時間ですが農業に触れてもらう機会があったからこそ、継続的な関係が築けたと思います。シェアフルを継続的に活用していく事によって若い方が農業に触れる機会を増やし、中長期的に就業いただける環境ができることを期待したいですね。

周りの農家さんを見ていると、町にお住まいの外国人の方々に声をかけたり、シルバーセンターや知り合いにお願いして人手を集めてくることもあって、新たな手法で採用をするという文化は根付いていないように感じています。そういった農家さんにもシェアフルを広げていき、より多くの方に農業に触れる機会を提供していきたいですね。